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VOL.19 MAY 2004

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平成15年度通信制大学院修了者からのメッセージ

念ずれば花開く

福祉心理学専攻 大出 由貴子

 「念ずれば花開く」──この言葉は次男が通う,仏教系の幼稚園の入り口にある石碑に刻まれている言葉です。
 私は特別信仰心もなく,「念ずれば花開く」という言葉に感銘を受けていたわけでもありませんが,幾度となく幼稚園を訪れるうちに,自然とこのフレーズが脳裏に焼き付いていました。この度,無事に通信制大学院卒業に許可をいただいた今,なぜかこの言葉が愛しく,自分の心の中に深く染み入る言葉として再び心に刻まれたように思われてなりません。
 並々ならぬ肩書きとキャリアをお持ちの他の第一期生の方々とは異なり,私は何も持っていない学生でした。何かとんでもないところにまちがえて来てしまったのではないだろうか,という疑問と恐怖が常に私の心底に存在していました。
 しかしながら,このような自分を受け入れてくださった本校に対する感謝の気持ちや,一心不乱に行った受験勉強の日々,家族の寛大な理解と協力……といった諸々の出来事が,自分自身に“逃げたくても逃げられない,とにかく卒業しろ!”と呼びかけていました。
 論文の進め方については,先月号で他の卒業生の方々が素晴らしい文章で示してくださっているのであえて触れませんが,私が行ったことといえば,勉強とあわせて暇さえあれば“2年で卒業”と念じていたことです。自分の実力や現実(勉強の進み具合)を客観的にとらえれば正に“正気の沙汰ではない”,と自分でもわかっていましたが,それでも念じておりました。
 そして,私を寛大に受け入れて,導いてくださった村井先生,どれだけ再提出になっても見放さずにレポート指導してくださった木村先生と宇田川先生,勉学の励みになるような丁寧な添削をしてくださった諸先生方,同窓会やガイダンス等で出会う度に励ましてくださった青柳課長,細かな相談にものっていただいた菅野様はじめ事務局の方々,電話で幾度となく相談や情報交換をしていただいた同級生や第二期生の皆様──つまりは,さまざまな出会いとその方々との心温まる交流が,私を強く支えてくださいました。
 通信制というシステムは,ともすれば真っ暗闇の中に一人取り残されているような感覚に陥りがちです。そのような時に支えてくれる人がいるか,相談できる人がいるか,といったことが大きな分かれ道になるような気もします。
 そして最終的に立ちはだかる敵というのは自分自身ではないかと思います。私は劣等生の方でしたので,自分の無力さを痛感することも多く,そのダメージを回復するのにも苦労しました。

 あまり参考にならなかったと思いますが,現在通信教育を受けている方々に,心からエールを送りたいです。
 結びとなりますが,修士論文指導と心に残るスクーリングを行ってくださった村井則子先生,ご指導いただいた諸先生方,青柳課長,菅野様,事務局の皆様,修論のためのアンケートにご協力いただいた同級生?第二期生の皆様に心から御礼申し上げます。

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