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【学習サポート】

[社会福祉援助技術論 I ]
夏期週末スクーリングを経験して

助教授
山川 敏久

1.とにかくあつかった

 8月1日(金)?2日(土)?3日(日)東京を会場として夏期週末スクーリングを開講しました。新幹線に乗ったときの仙台の空は,どんよりと曇った梅雨空でした。昼過ぎ東京駅に着き,一歩外に出たとたん身体中から汗が吹き出てくるのが感じられるほど,とっても暑い東京でした。
 スクーリング会場である東洋大学は,交通の澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】も良く,わかりやすいところで,教室は冷房もきき快適(寒すぎると言う声もありましたが)でした。しかし,受講生は真剣そのもので,熱い,熱い熱気が伝わってくるのが実感できました。そんな東京初日のあつい出来事でした。

2.スクーリングを開講するにあたり

 社会福祉援助技術論 Iは,たいへんかたいイメージを持ちやすいものです。特に援助技術などというと,何か特別なことをしなければ,あるいはしてやらなければならないような感じを持ちやすいものです。教科書も,社会福祉,社会福祉援助活動,社会福祉援助技術の意味や,その歴史,定義,価値,倫理,基本原理?原則などたいへん幅広く,正直なところ理解するには時間を要する内容になっていると思います。
 そこであれこれ考え,まずビデオをとおして,社会福祉において社会福祉援助活動,社会福祉援助技術,倫理,価値などがどのように使われているのかを,イメージしながら理解してもらえるような方法をとることにしました。

3.受講生の反応は

 受講生は,20代から50代(正確ではないかもしれません)までと幅広く,また,社会福祉に関係している人,社会福祉が初めての人などさまざまな受講生に対して,講義内容がどうだったのか大変気になっていました。講義の合間や終了後,一部の受講生との交流からさまざまな意見をいただくことができ,とても大きな収穫になりました。
 一部を紹介すると,「講義の内容がわかりにくい」「事例の意図が理解できない」などきびしい意見もありました。また,「最初にビデオを見ることによってイメージしやすく,その後の説明でより理解することができた」「事例を入れながらの講義はわかりやすかった」「全体的にわかりやすい組み立てであり,社会福祉援助関係について整理することができた」など好意的な意見もいただいたことにより,少し安心することができました。
 今後は,いただいた意見,アンケートの内容を確認したうえで実りあるスクーリングができるように努力していきたいと思います。

4.スクーリングを受講した人へ

 社会福祉をめぐる状況が大きく変化し続けています。社会福祉援助活動における人権尊重,権利擁護,自立支援などをふくめ理解を深めてほしいと思います。社会福祉援助技術論 Iは,社会福祉の諸施策を具体化していく過程で不可欠なものであります。これからも,社会福祉に関連したさまざまな科目を学習すると思います。その中で社会福祉援助技術論 Iは,社会福祉援助活動における基礎的な部分に位置づけることができます。さらに幅広く学習するために次の文献を読んでみてはどうでしょうか。
 ?久保紘章ほか編著『ケースワーク社会福祉援助技術各論1』川島書店,2000年
 ?F?P?バイステック著 尾崎新ほか訳『ケースワークの原則』誠信書房,1996年
 これまで社会福祉の勉強をしてきたわけですが(これから先も),ここでちょっと自分のことについて考えてみましょう。まずは自己適性について考えてみてはどうでしょうか。

5.これから受講する人へ

 かぎられた時間でのスクーリングを効果的に学ぶことを考えれば,教科書を熟読しておくことが大切になります。さらに,歴史や定義などについても整理しておくと,わかりやすく理解できると思います。社会福祉分野の基礎となる部分ですので,ここでしっかりと把握しておきましょう。
 今後,さまざまなレポートを作成するうえでも,たいへん書きやすくなると思います。まずはやってみましょう。

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