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VOL.21 AUGUST 2004

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[社会心理学] 社会心理学スクーリングを終えて

助教授
佐藤 俊人

◆自己点検してみました

 5月29日?30日,社会心理学のスクーリングが無事終了しました。参加された方には本当にお疲れさまでした。今回初めてのスクーリングで,スクーリングの良さも難しさも,いろいろと考えさせていただきました。
 今回のスクーリングは,まず社会心理学という研究分野の位置づけを明確にするところからはじめてみました。受講生の皆さんは,学習の進度も興味関心の方向性も一人ひとり異なっているわけですから,持っている事前知識もそれぞれです。心理学の基礎的な情報を持っていなければ,社会心理学の理論は一つひとつのトピックとして終わってしまうかも知れません。例えば,「古典的条件づけ」がきちんと理解されていないと,「古典的条件づけによる態度変容」が十分には理解されないことでしょう。このように考えて,おおまかなりにも,社会心理学とその他の心理学との関連について時間を割いてみたわけです。この時間については,受講生の方々からは概ね好評だったようで,次回以降も継続していきたいと考えています。
 次に,エゴグラムを用いた分析と交流分析の説明を行いました。ここでは,人間の行動が相手や場面に応じて変化するということを理解していただくことをめざしたわけです。受講生の人数が少なければ,もっと手足を動かした体験も考えられたのですが,今回は質問紙による分析と解説でした。いかがだったでしょうか。受講生からの感想では,もっと体験型?参加型の方が良い,希望者の結果(プロフィ?ル)をみんなで分析する,などの案も出ておりますので,次回への検討事項にしたいと思います。
 2日めは,他の心理学研究分野にも関連する社会心理学のトピックについて紹介しました。人間は社会的な生物ですから,どのような活動の中にも必ず社会心理学のエッセンスが入ってくるわけです。今回は発達心理学やカウンセリングなどにも触れながら説明してみましたが,これについては,面白かったとの意見もあれば,講義の焦点が定まっていないという賛否両論ありました。社会心理学という講義の枠からはずれないでうまく講義に組み込むこと,これも今後の検討課題にしてみたいと思います。
 最後の1コマは,レポート作成にも関連する講義を行いました。すでにレポートを提出している方には「時間がもったいない」との意見もいただきましたが,その一方で「助かった」という意見も多かったのは事実です。今後,プリントによる資料配付のようなことも含めて,短い時間を効率よく使えるような工夫を考えてみたいと思います。

◆いい改善案をたくさんいただきました

 スクーリングの最後に,佐藤の講義に対する改善案を書いていただきましたが,感想や,参考になる意見をたくさんいただきました。それぞれにコメントや「いいわけ」をしたい気もしますが,今回は感想は省略し,複数の方から指摘のあった改善案の要旨を一部紹介させてください。

  • レポートのアドバイスに時間をさくより,教科書の触れなかった部分の説明がききたい
  • 3日間のスクーリングにしたほうが良い(時間がたりない)
  • 声のトーンが単調でメリハリがない
  • プリントを配布して欲しい
  • 受講生が多かった
  • もう少しスピード感が欲しい
  • 板書の仕方を改善して欲しい
  • もっと参加型の講義にして欲しい
  • 話題が飛びすぎないようにして欲しい
  • 澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】なポイントを強調して欲しい
  • 教科書が難しすぎる
  • 後ろに座ると黒板が見づらい教室であった

 その他,佐藤自身について面白いコメントもいつくかありました(笑)。

  • ヨン様に似てる(これは絶対違うと思います……)
  • 足音に特徴がある(靴が合わないんでしょうかねぇ)

などです。自己評価のための参考にさせて頂きます。「同じ体験(講義に参加)をした方が,一人ひとり違った感想を持つ」という心理学の基本がでており,楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。

 私自身としては,受講生のみなさんは実に積極的に講義に参加していただいたと感じています。講義は教員と学生との相互作用で作りあげるものです。今回,私はかなり気分良く講義をさせていただきました。それは受講生の皆さんの積極的な姿勢をみて私自身の「やる気」が高まったからかもしれません(これも社会心理ですね)。これからも,教員をその気にさせる積極的な受講生であり続けて,充実した学生生活を送ってください。本当にお疲れさまでした。

◆最後に,申しわけありません

 スクーリングの前後にレポートの提出ラッシュがあり,添削が遅れております。申しわけありませんが,もうしばらくお待ちください。

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