With TOP > VOL.35 MAY 2006 > 

VOL.35 MAY 2006

【学習サポート】

【卒業者からのメッセージ】

【現場から現場へ】

【6月科目修了試験のご案内】

【夏期スクーリングI?IIのご案内】

【通信制大学院コーナー】

【お知らせ】

【卒業と資格?免許状取得のために】

【卒業者アンケート】

【ひろば】

【夏期スクーリングI?IIのご案内】

スクーリング講義概要

 ビデオ?スクーリング科目の講義概要は,冊子版『試験?スクーリング 情報ブック2006』p.47?54をご覧ください。

教育と人間 寺下 明

 教育を問うということは,何をどのように問うことなのだろうか。まず,教育は,歴史?社会?文化のすべての全体的な関連のなかで営まれる活動である。それゆえに,わたしたちは,教育あるいは人間とは何か,ということについて改めて問い直さなければならない。なぜ,人間にとって教育が必要なのか,人間にとって教育とは何か,講義を通じて考えてみたい。


障害者福祉論 阿部 正孝

 障害者の生活では,その援助に医療,保健,福祉,教育などの分野が包括的にかかわってきます。スクーリングの前半では,そのような領域の中で福祉的援助が有機的に実働するために修得すべき知識や考え方を,障害者の理解と援助に関する内容を中心に解説します。これをもとに,後半では,障害者福祉を実践していく上で必要な知識や技法,ならびにその実際を解説します。


博物館概論 梶原 洋

 博物館は,美術館,歴史博物館,科学博物館,動物園,水族館などを含む人類文化や人類の住む地球環境全体について,資料を収集し,保存し,展示し,調査?研究を行い,また我々の疑問に答え研究をも助けてくれる公共の施設である。人類の知的営為により集積された数限りない資料が,私たちを圧倒し楽しませてくれる。本物の持つ迫力,科学が明らかにしたさまざまな成果,それらを直接見ることのできる場所が博物館だといえよう。
 講義では,博物館がいつ,なぜ,どのようにして作られたのかを振り返るとともに,代表的な博物館についても紹介する。また,学内の芹沢銈介美術工芸館を見学しながら,博物館の実際の仕事についても具体的に学ぶ予定である。


地域福祉論 柿沼 利弘

 21世紀における社会福祉の姿として,利用者主体の社会福祉の構築とともに,地域福祉の推進は社会福祉の基調となるものである。そのため,地域福祉の理解は社会福祉の政策や実践において澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】となる。
 地域福祉論の講義では,
 (1) 地域福祉の歴史的展開を踏まえ,新しい地域福祉の展開を明らかにする
 (2) 地域ケアと地域自立支援のための方法を捉える
 (3) 地域福祉の主体形成の方策を捉える
 (4) 地域福祉計画に関する方法を捉える
という観点を中心にテキストや事例をもとに学習することとする。


障害児の指導法 阿部 芳久

 障害児に対する個別的な指導方法と集団を対象とした指導方法(一斉指導)について学習していきます。
I 個別的な指導方法
 (1)個別指導の手順,(2)指導目標の設定の視点,(3)指導プログラムの作成方法,(4)個別的な指導の留意点
II 一斉指導の方法
 (1)一斉指導におけるすぐれた授業の条件 (2)指導目標設定の視点 (3)指導計画作成の方法 (4)授業分析の方法 (5)ティームティーチングの効果的運用(6)学習グループの編成と授業の展開


教育心理学 白井 秀明

 各自の持つ「教育観」「発達観」を見つめ直していただきます。受け身的に話を聞くだけでなく,小学校のテストに答えたり工作したりと,頭や手をフル活動していただきます。お楽しみに! 講義内容は,次のように絞る予定です。
(1) 教育と発達…教育とは,L.S.ヴゴツキーとJ.ピアジェの発達論,ある発達障害児の例
(2) 教授?学習過程…「教える」ということ,「学ぶ」ということ,動機付け,無意味綴り学習と有意味綴り学習
(3) 教育評価…目的的活動における評価,教育評価の目的,方法
 できるだけ多く実践例をあげたいと思います。そして,「わかること」と同時に「わからなくなること」の“楽しさ(!?)”を感じていただけたら,そんな場になれば,と考えています。


社会福祉援助技術論III 松田 昭裕

 ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)の一つであるグループワーク(集団援助技術)の意義や定義,ケースワーク(個別援助技術)?コミュニティワーク(地域援助技術)との関連,さらには,歴史的な発展について講義する。
 特に,援助者の援助行動の機能については,できうる限り事例(現場)を織り込みながら講義する。
 さらに,会場の広さなどの状況が許されるならば,事例をもとにした小グループ(4?6人)での討議も行い研修を深めていく。


社会福祉援助技術論IV 松田 昭裕

 地域において何らかの要因で問題が起こったときに,問題解決に導いていくのが地域援助技術(コミュニティワーク)です。
 スクーリングでは,地域援助技術の原則,展開過程,そして,具体的な事例を通しながら援助の技術を学びます。特に,社会福祉協議会が果たしてきた意義や役割について,事例を織り込みながら講義します。
 また,地域における具体的な事例をもとに,グループ討議をとおして課題の解決を探ります。


福祉法学 菅原 好秀

 福祉の現場では発生する多様な価値観の衝突に対して,迅速かつ的確な判断能力が必要です。その的確な判断能力を身につけるためには,社会福祉専門職としての法学的知識がどのような場面で,どの程度の活用ができるかという素養が必要となります。講義では社会福祉の対象となる市民に対しての単なる法学的知識を習得するにとどまらず,社会福祉サービスの対象の属性別(児童,高齢者,障害者など)にそれぞれの領域で専門職としてふさわしい法的思考能力の修得を目的とします。


コミュニケーション英語 生田目 学文

 スクーリングでは,普段のレポート学習では体得できない英語での実際のコミュニケーション,つまり読む,聞く,話す,書くの中の「聞く」「話す」を中心に学習します。講義では近年特に増加し問題となっているいわゆるカタカナ英語の検証,英会話で日本人が陥りやすい点などについて解説します。受講者同士のグループ演習を行い,日本人が苦手とする発音の練習や,口述筆記,会話練習などに取り組む予定です。授業の進行状態によっては,レポート学習ができていない部分にも進むことがありますが,少なくとも,スクーリング申込期限(6/30)までに1単位めのレポートを提出してから授業に臨むようにしてください。テキストの他に辞書,これまで提出したレポートを含むノートを持参してください。


ボランティア論 小野 芳秀

 少子高齢化が年々進行していくなか,福祉施策における公的サービスには,財政や人員等において限界があります。福祉サービスがより充実するためには,住民同士の助け合い等,地域全体でサービスを必要としている人々を支える仕組みが不可欠です。今まさに地域におけるボランティア活動は,福祉サービスを担う一つのシステムとして機能することが期待されています。
 本講義では,ボランティアに関する理論や実践的な方法論について解説し,ボランティアが実際の活動を通して直面する課題について,当事者と推進?支援者の視点から論議します。
 地域コミュニティの構築と福祉サービスの創造にたいし,ボランティア活動が果たす役割とその可能性について共に考えましょう。


生命の科学 阿部 一彦

 科学の著しい進歩に伴い,生命現象についても大きく理解が進み,「生命」に関する話題は,マスコミその他,社会の種々の場面においても取り上げられるようになってきた。そこで,この講義においては,社会生活における話題性などにも意識して,生命の本質について,さまざまな視点から理解を深める。すなわち,そのときどきのトピックスにも考慮した話題にも講義においてふれるようにつとめる。そして,いかなる機械やコンピュータよりも精巧で緻密な生物(生命体)について,さらに考察を深める。
 スクーリング時には,ヒトの命を支える分業システム,脳?神経系,こころの健康?からだの健康,ヒトゲノム計画?ポストゲノム計画,患者主体の医療などを中心にとりあげる予定である。


教育原理 寺下 明

 今日,子どもをめぐって,これまでの常識でははかりしれない現象や事件が頻発しています。実際,身近にも,いじめ,不登校,学級崩壊,暴力,対人関係の希薄化などの事例にはこと欠きません。しかも,そうした問題状況は,わたしたちの想像を超えて深刻化しているように思われます。
 こうした教育問題を解決するためにわたしたちは,行政や制度や方法を検討するに先立って,まず,教育あるいは人間形成とは何か,ということについて改めて問い直さなければなりません。なぜ,人間にとって教育が必要なのか,人間にとって教育とはいったい何か,という問いに答えなければなりません。古くて新しい問いかけです。その問いに対する何らかの解答は,教育の実践を根本において強く支えてくれるはずです。
 本講義のねらいは,今日の教育の現状を踏まえ,教育事象の根底を貫く本質的なもの,原理?原則的なものを把握し解明することにあります。
 (1) 教育の意義
 (2) 子どもの成長と発達
 (3) 子どもと家庭?学校をめぐる関係の日本的特質
 (4) 日本の近代化と教育
 (5) 現代社会と教育


福祉心理学 渡部 純夫

 「福祉心理学」の実践について,どのように「福祉心理学」を活用していけばよいのかについて,「老人福祉」の分野から考えてみたいと思います。高齢者の行動や思考がどのようになっているかを,すべて解明することなどできないのは当たり前なのですが,わからないからと,こちらサイドの考えを押し付けていたのでは,高齢者の方の幸せに貢献することはできません。また,生活の質の向上にもなりません。そこには,科学的分析が必要になります。「福祉心理学」では「心理学」の科学的理論が多く必要とされます。
 講義では,実践を通して「福祉心理学」をどのように活用していくのかについて考えながら,応用性を養っていこうと思います。
 テキストは後日確認のために用いてもらうので,平成17?18年度配本(ぎょうせい発行)のもの,16年度以前に配本(学芸図書発行)のもののどちらでもよい。


福祉社会学 赤塚 俊治

 超高齢?少子化,高度情報化,国際化が進捗して,家族関係や地域社会における生活環境が一層複雑な様相を呈している。こうした変革期の時代において私たちの社会生活にとって「本当の豊かさとは何か」を主眼におきながら講義を展開する。講義内容の具体的な視点として,現代社会が生み出す社会現象をより包括的に捉えながら,今日の生活問題を規定している諸要因やそれらの相互連関を体系的に究明する。特に国民生活のさまざまな社会問題に対応すべき社会福祉の援助過程に係わる社会的行為や社会政策などを社会学的な視点から現状分析することにする。そのための学習方法として,(1)社会学の一般的概念枠組みの理解,(2)現代社会の社会組織と社会集団に関する理解,(3)現代家族の変容と扶養機能の理解,(4)地域社会の変容と諸問題などを中心に講義を行う。その際,受講生の皆さんは,「事実?現実はいかにあるか」「いかにあるべきか?いかになすべきか」「それらはどこから」「どこにいこうとしているのか」を考察しながら講義に望んで頂きたいと思います。
(講義期間中は,プリントに沿って講義を進めますが,教科書を持参してください。)


高齢者福祉論 中里 仁

 下記の内容について講義する予定。
 (1) 高齢者問題の背景(高齢者人口の動向?家庭環境の変化)を中心としながら,高齢者福祉の成立要因を多角的に考えてみる。
 (2) 高齢者の経済状況,および余暇活動等の実施の把握をする。
 (3) 要介護高齢者(痴呆性高齢者?寝たきり高齢者等)の概念整理をする。
 (4) 高齢者福祉対策の基本方向を学習する。
 テキストを使用する場合は平成17年度版で進めるが,16年度版以前をもっている方でも受講可。


障害児教育I 北岡 侃

 本講義は,障害児教育全般に関する基礎的なことについて,教科書,資料,ビデオを使って行います。各障害別に教育の歴史,障害の特性,教育の基本的特性,現状を中心に行います。
 8月2日(水) 13:00?17:20
  (1) 視覚障害児教育の歴史,視覚障害児の特性
  (2) 視覚障害児教育の基本的特性,視覚障害児の指導
  (3) 聴覚障害児教育の歴史,聴覚障害児の特性
 8月3日(木) 9:10?17:20
  (4) 聴覚障害児教育の基本的特性,聴覚障害児の指導
  (5) 知的障害児教育の歴史,知的障害児の特性
  (6) 知的障害児教育の基本的特性,知的障害児の指導
  (7) 肢体不自由児教育の歴史,肢体不自由児の特性
  (8) 肢体不自由児教育の基本的特性,肢体不自由児の指導
 8月4日(金) 9:10?15:50
  (9) 病弱?身体虚弱児教育の歴史,病弱?身体虚弱児の特性と指導
  (10) 情緒障害児の特性と教育,言語障害児の特性と教育
  (11) 軽度発達障害児の特性と教育,特殊教育から特別支援教育への転換
  (12) スクーリング試験
 事前に,教科書(障害児教育概説 四訂版)をよく読んでおいてください。


心理学実験I 小松 紘?皆川 州正?佐藤 俊人?大関 信隆

 心理学実験Iでは,下記の4つの実験を体験する。受講生は4グループに分かれ,毎日1種目ずつ,(1)実験についてのオリエンテーション (2)実験実施 (3)データの整理?分析 (4)実験レポート作成 という一連の作業を行う。翌日は,別の種目を経験し,4回ローテーションして全種目を終わる。
 実験1 「長期記憶の検索」(佐藤俊人)
 実験2 「対人認知と背景効果」(小松 紘)
 実験3 「ミューラー?リヤーの錯視」(皆川州正)
 実験4 「刺激の弁別閾」(大関信隆)
 4つの実験レポートはできる限りスクーリング期間内に提出してほしいが,やむをえない場合は8月21日必着で郵送でもかまわない。
 また,実験レポートとは別に「単位認定レポート」(2,000字程度)を12月25日必着で提出する必要がある(レポート課題集参照)。
 福祉心理学科の方は,『福祉心理学科 スタディ?ガイド』で「心理学実験」の概要を予習してきてください。福祉心理学科以外の方も,ホームページ上で『With』20?21号の実験に関する原稿を一読されるなど心理学実験に関する予備知識をもっておいてください。
 全体ガイダンスを行うので,初日は11:00に集合してください。
 筆記用具以外に,定規(グラフを書くのに使用)?電卓?4色ボールペンを持参してください。電卓は携帯電話についているものは望ましくありません。


心理学実験II 村井 則子?西野 美佐子?白井 秀明?中村 修

 心理学実験IIでは,心理学実験Iと同様に,下記の4実験を体験してもらう。すなわち,受講生は4グループに分かれ,毎日1グループ1種目ずつ,(1)実験のオリエンテーション (2)実験の実施 (3)データの整理?分析 (4)実験レポートの作成 という一連の作業を行う。これを4日間で4種目をローテーションして全種目を終える。
 実験1 「系列学習法」(村井則子)
 実験2 「鏡映描写」(西野美佐子)
 実験3 「概念学習」(白井秀明)
 実験4 「集団意志決定」(中村 修)
 4つの実験レポートは,スクーリング期間内に提出することが望ましいが,やむを得ない場合は後日郵送でもかまわない(8月28日必着)。
 さらに,スクーリング終了後,単位認定レポートを12月25日必着で提出してもらう。なお,心理学実験IIは,原則として,事前に心理学実験Iのスクーリングを受講済みの者のみが受講できる(『進級?資格取得の手引き』p.38参照)。
 詳しくは,レポート課題集p.240?244を参照のこと。
 筆記用具以外に,定規(グラフを書くのに使用)?電卓を持参してください。電卓は携帯電話についているものは望ましくありません。


日本文化史 高橋 美由紀

 古代から近世末に至る日本文化の歴史的展開について講義します。教科書では,第1章「日本文化の見方」から第11章「町人文化とその思想」までが,該当範囲となります。基本的に教科書の内容にしたがって講義を行いますが,その過程で4つのレポート課題作成上のポイントについても詳しく説明します。
 なお,受講する際には日本史の年表(特に指定はいたしません。手持ちのもので結構です)を持参し,随時参照するようにしてください。


社会教育演習I 荒井 邦昭

 まず,事前に調査してきた公民館等の社会教育施設について,感想評価を含めて報告しあいます。参加者はさほど多くはないと思いますので,質問し合いながら,公民館の現状の一端をまず明らかにしたいと思います。その現状をふまえて,これまでの歴史的経過を考えながら,テキストの第2部で書かれている公民館での活動の中から一番興味を引かれたものについてともに考えましょう。そして第3部で述べられている職員のあり方を含めて,「こうあってほしい」公民館はどのようなもので,それはどうすればできるのかを一緒に考えたいと思います。最後に,スクーリングで自分なりに明らかにできたことを文章にまとめます。


公的扶助論 阿部 裕二

 講義のテーマは,「豊かな社会における貧困の様相と生活保護の現状?課題」です。社会の基底的なセーフティ?ネットである生活保護の仕組みや現実は,豊かさのなかに潜在化し,十分に知られているとはいえません。しかし,貧困が私たちの生活上に直面する危険(リスク)の一つであるとすれば,貧困問題に対応する公的扶助(生活保護)は,年金や医療と同様に身近な制度ともいえるのです。そこで本講義においては,拡大しつつある貧困概念(様相)を踏まえながら,生活保護の考え方(目的,原理,原則など),制度の内容,そして現代社会における生活保護の課題について,受講生の皆さんとともに考えていきたいと思います。
 ※教科書をよく読んで出席してください。


社会保障論 阿部 裕二

 社会保障は比較的新しい概念ですが,今ではすっかり定着し,われわれの生活になくてはならない基礎的な社会制度に発展しています。しかし,皆さんはこれまでじっくりと「社会保障とは何か」について考えたことがあるでしょうか?
 本講義のテーマは「社会保障の考え方と仕組みを理解し,自分なりの『社会保障観』を構築しよう」です。わが国における社会保障は,少子?高齢化をはじめとするさまざまな環境の変化のなかで,構造的転換期を迎えています。その際,「私たちの生き方(価値観の転換)」も同時に問われています。そこで,講義ではこのような問題意識の下,社会保障の考え方や成立過程を考察しつつ,わが国の社会保障制度の現状と課題,そして少子高齢社会におけるあるべき生活保障システムを受講生の皆さんと共に考えていきたいと思います。
 ※教科書をよく読んで出席してください。


障害児教育実習の事前?事後指導(事前) 及川 隆?北岡 侃

 養護学校における教育実習は,養護学校教員免許状取得のための学習の一部である。しかし,別の面からすれば,これまで大学において履修してきた障害児教育に関する理論や技術等を,実際の場で,いかし,確かめ,深める機会でもある。
 教育実習者は,学生の身分としての実習ではあるが,現実には養護学校の一教員と同様の勤務を行うものであり,教育者としての責任ある言動をもって,実習に臨まなければならない。
 実習にあたっては,現場で戸惑うことのないように,事前に,障害児への接し方や学習指導案の作成のしかた等の最小限の必要事項を学び,確認しておく必要がある。また,終了後は,実習の成果を,“理論と実践”の統合の視点からまとめる必要がある。
 1日目
  (1) 知的障害養護学校の理解
  (2) 肢体不自由養護学校の理解
  (3) 病弱養護学校の理解
  (4) 障害児の実態把握の方法
  (5) 実習ガイダンス
 2日目
  (6) 学習指導案の作成
  (7) 授業分析
  (8) 観察記録の書き方?実習日誌の書き方
  (9) 生徒指導?実習の心得
 教科書『障害児教育実習の手引き?改定第24版または25版』(7月10日発送予定)を事前に読んでおいてください。また,スクーリング当日必ず持参してください。
 事前指導スクーリング受講後8月28日必着(ただし実習を9月11日以前に開始する方は8月10日必着)での課題=『障害児教育実習の手引き?改定第24 or 25版』p.214?217の作成資料に基づき,指導案を作成する。
 交通機関の遅延(当日)が理由であろうとも遅刻?欠席すると,9月以降の実習の受講ができなくなりますので,余裕をもってご来校ください。


総合演習 寺下 明

 今日,日本が直面している問題や人類が共通して抱える諸問題の中で,特に教育と関連する問題のなかから,興味や関心のあるものを選び,それにかかわる研究を演習形式で行う。授業は,特に教科書等を定めず,文献?新聞?雑誌?インターネット等を利用しながら,受講生が自ら問題を提起し,資料をもとに分析?考察を加え,発表してもらう。その後,全員で議論しながら,現代社会の問題点への認識を深めていきたい。
 受講生には,問題やテーマについての理解にとどまらず,いかに情報や知識を収集し,分析?検討した成果を発表し,討議を進めるかといったスキルを学んでほしい。そして,そのことを通して,世界的視野に立った,人間性豊かで,問題解決能力?実践的指導力などの能力を養うことをねらいとする。
 ※事前課題の提出が必要です。


教育実習の事前事後指導(事前) 佐藤 暢芳?吉井 宏

 平成18年度に教育実習を行う方に向けての事前スクーリングです。
1日目
  (1) 教科「福祉」の内容について(講義)
  (2) 指導案の書き方(講義)
  (3) 指導案の検討(演習)
2日目
  (4) 教材,教具について(講義)
  (5) 指導案をもとにした教材,教具の活用について(演習)
  (6) まとめ(講義)
  (7) 実習ガイダンス
 事前指導スクーリングの前にとくに提出課題はありませんが,各自で指導案や教材?教具についての予習を行っておくとよいでしょう。なお,申込み者に7月10日ごろ送付予定の『教育実習の事前事後指導』が教科書なので,事前に読んでおいてください。また,スクーリング当日必ず持参してください。
 交通機関の遅延(当日)が理由であろうとも遅刻?欠席すると,9月以降の実習の受講ができなくなりますので,余裕をもってご来校ください。


歴史考古学 吉井 宏

 開講にあたって,まず歴史考古学とは何かについて話す。日本においては考古学といえば普通,いわゆる先史考古学を意味するが,欧米でも同じ認識なのか。先史考古学と歴史考古学との違いを紹介しつつ,歴史考古学が持つ今日的な意義にまで触れてみたい。
 その意義と深くかかわるものとして,古代遺跡の中から第一に取り上げるのが宮都である。飛鳥京から平安京までを順次紹介する。続いて形成期古代国家の国家意識を象徴する山城について述べる。寺院,集落についても触れてみたい。
 中世は,いわば分権の時代である。そのことを象徴する遺跡として都市と城館を取り上げるが,城館については歴史考古学研究法に触れながら紹介してみたい。また,遺物としては陶磁器と銭貨を個別に取り上げる。


介護実習事前事後指導 後藤 美恵子

 本科目は「介護実習」を包括した位置づけにあります。介護実習は理論と実践,思考と体験とを有機的に総合化させ,福祉専門職としての実践活動の基盤を形成するものです。本講義では,介護実習を効果的に実践するために講義,実技演習形式での授業展開が構成されています。
〈講義〉
 (1) 介護実習の意義?目的の理解
 (2) 社会福祉施設における実習施設の理解
 (3) 対人援助専門職としての基礎知識,専門知識の理解
 (4) 実習目標の設定と実践計画?展開方法
 (5) 実践分析方法と記録作成方法
〈実技演習〉
 (1) 介護実践技術I
 (2) 介護実践技術II
 (3) 介護実践技術III
 実技演習では,介護技術の実際を授業展開しますので,活動できる服装で来て下さい。また,「介護技術」に関する関連文献を読まれてスクーリングに臨まれれば,より理解が深まると思います。

1つ前のページへこのページの先頭へ