【卒業者からのメッセージ】
通信教育課程での学習を振り返って
社会福祉学科 T.I.
私がこの大学の通信教育家庭で学習したきっかけには,いくつかの要素があった。そのうちの1つに地理的,時間的,年齢的ハンディを克服しながら学び,自らの目指す方途を見出しかつ生活自体の立て直しへの基礎を築けるのではないかと考えたことがある。
さて,実際学習をスタートしてみてどうであったか。それはハプニングとの格闘,時間との戦いそしてモチベーションを失わないための工夫等々,正直楽しいよりはきつく大変なことが多かったように思う。中でも,科目等履修生の時の宮城県北部地震,正科生になってからの父の死や実習中の母の入院等,学習を中断せざるをえない事態に直面した時は本当に先が見えなくなったこともあった。しかしながら,何とか学習を継続できたのは家族や職場の方々,友人の協力,支援があったこと,そして一緒に学ぶ世代を超えた学生間に温かい交流があったことによると自分なりに振り返っている。家では,時間や静かな環境づくり等への配慮があり,家にいながら日中でも集中して自らの学習を進めることができたし,職場では,私が通信の学習を優先できるよう配慮していただき,シフト調整等のお蔭でスクーリングや科目修了試験に快く出席できた。また,友人が体調や学習状況を気遣って電話をくれたり,スポーツ観戦や映画,旅行などに誘ってくれ,大いに気分転換ができ,それが学習への励みになった。そして,スクーリングで出会った年齢や職業,社会的な立場等を全く異とする方々との交流は,自らの励みになっただけでなく,学ぶ意義や社会人としての在り方等を顧みる大きなきっかけにもなった。
以上のように,私は卒業証書や国家試験の受験資格の他に多くの収穫をも得て卒業できることを本当にうれしく思う。多くの科目のレポートにも書いたが,ここで学び得たことをもとに,今後も職場や大学,地域の方々等と共に切磋琢磨し更なる向上を目指し次のステップに向けて歩みを進めていくこととしたい。
最後に,お世話になった皆様に感謝申し上げたい。本当にありがとうございました。
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