公衆衛生看護援助論Ⅲ

保健看護学科の特色ある科目を紹介します。

本学保健師教育課程では、地域住民の皆様を中心に据えた活動ができる保健師を養成しています。
 今回は、3年生が大学近隣の地域に出向き、「後期高齢者になったつもり」で行動してみたり、その立場の方にインタビューを行ったりしています。これらの体験を通じての気づきを共有し、話し合いを重ねながら、地域の健康に関する課題を見つけ、活動計画を立てていきます。ご協力をいただきました住民の皆様、自治会の皆様、ありがとうございました。

《学生の気づき》
?実際に地域に行き、設定されたミッション(徒歩でスーパーに買い物に行く、徒歩でクリニックを受診する、バスに乗って役場に相談に行く)を遂行をすることで地域に暮らす高齢者の気持ちについて気づくことが出来た。坂道が多いため、高齢者にとって徒歩での移動は大変であると気づいた。
?地域のスーパーの駐車場は広く、多くの車が停まっていたため、車で買い物に来ている人が多いと考えた。私たちは買い物終了後、食材を持ちN丁目まで徒歩で戻った。1食分の食材であったため重くはなかったが、1週間分の買い物をするとさらに荷物が増え重くなる。高齢者がそれを持って歩くことは大変だと思われた。
?坂道が多く移動に関して不安を抱いている住民が多かった。具体的な手段は、電動自転車や車、タクシー、バス、徒歩であった。Aさんは免許返納。腰痛のため徒歩が厳しく電動自転車を使用していた。Bさんは、現在は免許を持っているが、数年後に返納することを考えていた。Cさんは徒歩が多い。他にはタクシーやバスを利用。近年は、運転手の減少によりバスの本数が減少し、利用しづらくなっていた。また、タクシーに関しても会社が少なくなっており、駅の付近に多いため利用しづらい状況であった。
?今まで、データと地図上でしか、地域のことを知っていなかったが、今回自分たちの足で歩いたり、見たり、地域の方とお話しすることで、別の角度から考え、勉強になるフィールドワークを実施することができた。

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