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VOL.55 NOVEMBER 2008

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スクーリング講義概要

◆冬期スクーリングIII

コミュニケーション英語 生田目学文

 スクーリングでは,普段のレポート学習では体得できない英語での実際のコミュニケーション,つまり読む,聞く,話す,書くの中の「聞く」「話す」を中心に学習します。講義では近年特に増加し問題となっているいわゆるカタカナ英語の検証,英会話で日本人が陥りやすい点などについて解説します。受講者同士のグループ演習を行い,日本人が苦手とする発音の練習や,口述筆記,会話練習などに取り組む予定です。授業の進行状態によっては,レポート学習ができていない部分にも進むことがありますが,少なくとも,スクーリング申込期限(12/19)までに1単位めのレポートを提出してから授業に臨むようにしてください。テキストの他に辞書,これまで提出したレポートを含むノートを持参してください。

福祉法学 菅原 好秀

 福祉の現場では発生する多様な価値観の衝突に対して,迅速かつ的確な判断能力が必要です。その的確な判断能力を身につけるためには,社会福祉専門職としての法学的知識がどのような場面で,どの程度の活用ができるかという素養が必要となります。講義では社会福祉の対象となる市民に対しての単なる法学的知識を習得するにとどまらず,社会福祉サービスの対象の属性別(児童,高齢者,障害者など)にそれぞれの領域で専門職としてふさわしい法的思考能力の修得を目的とします。

心理学概論 佐藤 俊人

 心理学の基礎を学び,自分や他者の心を理解することは日常生活の多くの場面で有効なものです。今回のスクーリングでは,心理学の研究対象になっている諸現象の基本について概観しながら「人間らしさ」を考えてみたいと思います。
 研究をはじめて間もない方にとっては心理学の全体像をイメージしていただき,また,すでに研究が進んでいる方にとっては,その再確認をしていただけると思います。

基礎演習 寺下 明?生田目学文?小野芳秀?佐藤 博彦

 本科目では,人間や社会に関する様々な諸問題から自由にテーマを設定し,グループ毎に話し合い,議論された内容について資料を作成し,最後にグループ発表を行っていただきます。一方的な講義形式ではなく,学生が主体的に参加する演習形式です。受講生の自由な視点からの,活発な議論を期待します。
 設定した任意のテーマについて,情報収集,レジュメ(資料)の作成,プレゼンテーション(発表)技術についても学んでいただきます。グループ学習を通じ,普段の学習方法についての情報交換や学習の仲間を作る機会にもしてください。

福祉心理学 渡部 純夫

 「福祉心理学」の実践について,どのように「福祉心理学」を活用していけばよいのかについて,「老人福祉」の分野から考えてみたいと思います。高齢者の行動や思考がどのようになっているかを,すべて解明することなどできないのは当たり前なのですが,わからないからと,こちらサイドの考えを押し付けていたのでは,高齢者の方の幸せに貢献することはできません。また,生活の質の向上にもなりません。そこには,科学的分析が必要になります。「福祉心理学」では「心理学」の科学的理論が多く必要とされます。
 講義では,実践を通して「福祉心理学」をどのように活用していくのかについて考えながら,応用性を養っていこうと思います。

ボランティア論 小野 芳秀

 少子高齢化が年々進行していくなか,福祉施策における公的サービスには,財政や人員等において限界があります。福祉サービスがより充実するためには,住民同士の助け合い等,地域全体でサービスを必要としている人々を支える仕組みが不可欠です。今まさに地域におけるボランティア活動は,福祉サービスを担う一つのシステムとして機能することが期待されています。
 本講義では,ボランティアに関する理論や実践的な方法論について解説し,ボランティアが実際の活動を通して直面する課題について,当事者と推進?支援者の視点から論議します。
 地域コミュニティの構築と福祉サービスの創造にたいし,ボランティア活動が果たす役割とその可能性について共に考えましょう。

社会心理学 吉田 綾乃

 社会心理学は,私達が日常生活の中で経験している,様々な「なぜ?」について,科学的に解明しようとする学問です。講義では,社会心理学者が行った興味深い研究を紹介しながら,人や集団の行動の理由について考えていきたいと思います。トピックとしては,対人認知,態度形成,援助行動,攻撃行動,集団行動などを取り上げる予定です。そして,講義を終えて皆さんが普段の生活に戻ったとき,“これは社会心理学でいうところの△△だ”と気づくことができるようになることを目指したいと思います。なお,専門用語の理解がある程度必要になりますので,必ず事前にテキスト(平成18年度以前のもの,19年度以降のもの,どちらでも可)を一度読んできてください。

社会福祉原論(職業指導を含む) 齋藤 征人

 本講義では,社会福祉の理念と歴史について基礎的知識を学修すると同時に,社会福祉の見方?考え方について理解を深める。
 また,社会福祉の方法とそれを実践する社会福祉専門職や各種資格制度,ならびに高齢者福祉,障害者福祉等の各分野論等についても概説する。
 併せて専門職業人として求められる基本的姿勢?態度についても考える。例えば,社会福祉の対象者が負わされている受苦に注目しながら,「利用者の立場に立つ」とはどのような視点なのか考えてみたい。
 講義を中心とするが,必要に応じてビデオを用いる。講義中適宜ディスカッションを求めることがある。

医学一般 澤田 悦子

 医学的な知識を学び,日々の暮らしに活かせるように,次の3点を中心に,一緒に学び,考えましょう。
 (1) 人体の基本的な構造や機能を理解し,老化や高齢者に多い疾病について考える。
 (2) 疾病の予防や健康維持について,公衆衛生の分野にも関連付けて考える。
 (3) 介護をする,あるいは自分自身がされる場合も念頭において,医学の知識をどのように活かすか考える。

精神保健福祉論III 菅原 好秀

 精神障害者は,あらゆる機会において差別の対象とされ,偏見の犠牲になる可能性が高いといわれています。そのため,福祉の共通課題である人権の擁護あるいは保護が精神障害者福祉の課題といえます。
 本講義では,精神障害者にとって,今日よりよく生きるために求められているのは何であり,そこにどのような法的問題が存在し,それに伴う権利擁護の問題の現状を明らかにし,これらの状況に対応するための権利擁護システム,特に障害者の人権保障の視点を踏まえた精神保健福祉に関する法的視点について検討を加えます。また,精神障害者に関して問題となった事例につき,判例の見解を踏まえて具体的な問題点につき考察を加えます。

◆冬期スクーリングIV

子どもと社会 鈴田 泰子

 「子どもは社会の子どもである」と言われることがあります。子どもは養育者だけでなく様々な人間と関わることによって,知識や社会性を身につけながら成長していきます。彼らが一人ひとりの特性を生かしながら成長するために,私たちはどのような視点をもって彼らと接する必要があるのでしょうか。また子どもたちの中には,発達のしかたに特徴があり,それに起因する課題を抱える子どももいます。彼らやその養育者たちは,どのような支援を必要としているのでしょうか。このスクーリングでは,澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】特別支援教育研究センターにおける支援実践の試みも紹介しながら,講義とグループワークを行います。そして社会性の発達につまずきを持つ子どもやその家庭への支援のあり方や,子どもと社会のかかわりついて,皆さんと一緒に考えます。

精神保健福祉論III 菅原 好秀

 豊かな社会といわれる中で,悲惨な子ども虐待が増加し,少年犯罪の凶悪化やいじめの陰湿化,不登校児の増加等,子どもの問題は深刻化している。これらの子どもの問題は現代社会が生んだ病理現象の一つである。都市化,核家族化された現代社会の歪みが最も弱い子どもに向けられたものである。
 本講座では,こうした子どもを取り巻く社会現象の背景に迫りながら,児童福祉の制度やしくみについて学習する。そして児童福祉の新たな理念である「子ども家庭福祉」の潮流について理解を深める。なお,講義では実態の理解を図りながら,受講生が興味と関心をもって楽しく聴講できるようビデオなどを活用した授業を行う。また講義が一方的にならないよう受講生の感想や意見を吸い上げながら行う。テキストは中央法規発行のもの所持がのぞましい。

障害者福祉論 阿部 正孝

 障害者の生活では,その援助に医療,保健,福祉,教育などの分野が包括的にかかわってきます。スクーリングの前半では,そのような領域の中で福祉的援助が有機的に実働するために修得すべき知識や考え方を,障害者の理解と援助に関する内容を中心に解説します。これをもとに,後半では,障害者福祉を実践していく上で必要な知識や技法,ならびにその実際を解説します。

特講?福祉心理学III(カウンセリングの基礎) 萩原 豪人

 『レポート課題集(1?2年)』p.281?282を参照ください。

NPO論 江尻 行男

 今,日本のNPO(民間非営利組織)は各地での活躍によりその澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】性が高まっている。そしてNPOが活発な地域は光り輝いていると言ってもよいだろう。ところでこのNPOとは一体いかなる団体ないし組織で,何をしているのでしょうか。言葉としてはよく耳にするが,よくわからない,あるいは不明な点も多いと思います。そこで本講座では,NPOの理解と研究のために次のような観点からその実像,実態を把握,検討する。
 すなわち,(1)NPOの定義,性格,目的(使命),社会的意義などの基本問題,(2)NPOセクターの構造とNPOの形態(種別),(3)各種活動分野(特に福祉分野)とその動向(事例),(4)NPOの資金調達,(5)NPO事業のマーケティング戦略,(6)NPOの人事,労務問題,(7)NPOのトップマネジメント,(8)外国,特にアメリカのNPOの動向,そして最後にNPOの今後の課題と展望について検討する。

福祉機器論 関川 伸哉

 福祉用具の歴史は,義肢装具(ぎしそうぐ)に起源をもっており,紀元前の昔にさかのぼります。義肢装具とは義肢と装具の2つに分けられ,いずれも「人体に装着する補助器具」です。本講義では,義肢装具を含めたヒトと用具の関係について解説してみたいと思います。福祉用具単体の理解ではなく,ヒトと福祉用具の関係について考えていただきたいと思います。主役は,福祉用具ではなくヒトであることを充分に理解してください。福祉機器またはリハビリテーション機器は1993年の法制定を機に「福祉用具」と総称された。ここで言う福祉用具とは,心身の機能が低下し日常生活に支障のある高齢者や心身障害者の日常生活の便宜を図るための用具,機能回復訓練のための用具および補装具をさしています。

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