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VOL.65 JANUARY 2010

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OB MESSAGE [教育実習]
高等学校での教育実習を受講して

通信教育部社会福祉学科卒業生 沖田 務

 2009年9月の卒業者で,高等学校での教育実習を受講された沖田さんに,実習受講の感想などをお伺いいたしました。

Q 教職免許の取得のための科目で何か大変だった科目はありますか。
A 「社会福祉原論」「社会保障論」です。とくに,社会保障の用語と制度を把握するのに苦労しました。教科書にマーカーを付け,語句の意味や制度内容などを調べながら読んでいきました。
Q 何か印象に残ったスクーリングはありますか。
A 「福祉社会学」,「教育実習の事前事後指導」,「総合演習」が印象に残っています。先生の熱意に励まされたり,受講生同士で仕事のことなどの情報交換を行ったりしました。
Q 教職科目は,スクーリングがない科目も多いのですが,科目修了試験対策はどのようにされましたか。
A レポートや教科書をひたすら読み返すことで,知識の再確認を行っていきました。苦労したのは「高等学校教育課程の意義と編成」で3回めで合格しました。
Q 教育実習先は,どのようにさがされましたか。
A 3月の事前指導を受講後にさがし始めたので,電話をかけても「すでに実習生の受け入れ予定があり同時に2人は無理」などの理由で断られたりしました。結果的には,出身校で受け入れていただき,他教科実習というかたちで行いました。早めに8科目の単位修得を行い,早めに実習内諾状をもらって,早めにさがし始めることが大切と思いました。
Q 教育実習を行って,何か印象に残ったことはありますか。
A 最初に教壇に立った授業では,緊張して早めに進めてしまい,45分の授業時間が余ってしまって,あせりました。
 また,女子生徒の多いクラスはおしゃべりが多く,男子生徒の多いクラスはリアクションが少ないなどの差が歴然で,驚いたとともに指導法の使い分けが必要でした。
 実習日誌も学校にいる時間内に書きました。部活動などにも参加しましたので,夜7時過ぎまで学校にいましたが,2週間は大変充実していました。
 私は,公民科(現代社会)で,教育実習をさせていただいたわけですが,その教科の中で,教科担当の先生のはからいにより,現代社会の中でも福祉に関する単元を授業させていただきました。
 教材研究を進めていく中で,あれも?これも生徒に伝えたいという思いが強まり,50分という限られた時間で,どのような指導案を作成すればいいのか。板書の方法はどのようにすればいいのか。中でも,特に苦労したのが,生徒が興味?関心を持ちながら,授業に参加できるという点です。高校生は素直で,面白くない授業ではすぐに寝てしまうと考えていたからです。これらを踏まえた指導案づくりに大変苦労しました。
Q 最後に,在学生の方へのメッセージをお願いいたします。
A 私は最初,きちんとした計画を立てていませんでした。スクーリングは受けても,レポートを出していない科目がたまっていくのにあせりを感じた時期もありました。計画を立て,ひとつひとつレポートを作成することで落ち着きを取り戻したので,在学生の方々にも「計画を立てる」ということをお勧めします。
Q 卒業後の抱負をお聞かせください。
A 現在,私は看護学校において教務として勤務させていただいています。「福祉=すべての人々の幸福」と捉えれば,その医療も福祉の一部であると考えます。このことをもとに,「看護=医療」としてだけではなく,「福祉=看護」という視点に立ち,生徒に指導していきたいと考えています。

ありがとうございました。

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