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VOL.46 SEPTEMBER 2007

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[心理療法] スクーリングはいかがでしたか

准教授 秋田 恭子

 スクーリングはいかがでしたでしょうか? 体験学習を通して,ご自身について何かお気づきになることがおありでしたでしょうか? また新たな知り合いができたりしましたでしょうか?
 講義でも説明いたしましたが,体験学習実施の目的は,参加者にご自分の別な面を発見していただくことや,初対面の人との出会いにおけるご自身の反応やそこでおこる不安へのご自分の対処について知っていただくこと,そして相手を知るためにご自分がどのようなことを手がかりとしておられるのかを知っていただくことでした。また,心理療法は内面を見つめていく作業ですが,ご自分がその作業をすんなりこなせるタイプなのか,それとも苦手なタイプなのかということをお考えいただいたり,また,相手に内面を見つめてもらうためにはどのような働きかけが効果的なのかを考えて味わっていただくことも目的でした。
 体験学習では,講義や教科書で勉強された理論を体験と結びつけていこうとするわけですが,もちろんたった1回の体験学習ですべてを味わえるものではありません。また,人を援助していく作業は,生涯を通じて自分を見つめつづける作業ですので,こうしたワークを続けていくことが必要です。皆様には,今回のスクーリングを機会に今後もどうぞ日常生活の中でも時々立ち止まり,ご自分の感じ方などを振り返ってみることをお勧めいたします。

 私は通信教育のスクーリングの講義を今回初めて担当させていただきました。皆様とは普段はレポートを通じてでしか交流の機会がありませんが,今回のスクーリングを通じて初めてお目にかかり,皆様の様子が多少ともうかがわれてとても参考になりました。その反面,今回は初めてでギリギリまで試行錯誤を重ねての講義となりましたために,資料の提示や講義内容にわかりにくい点が多々残ってしまいましたことを反省しております。「心理療法」に関しましては,講義中にも皆様の前で積極的に質問して下さった方々もあり,また講義の後にも個人的に質問に見えた方々もありましたことから,皆様の「心理療法」への関心の高いことや,皆様にとりまして「心理療法」のやり方を活かした関わり方が身近なものであることがわかりました。そのことから,理論的な内容だけではなく,それがどう実際の面接で実践されるのかという踏み込んだ講義が望ましいと感じました。皆様のアンケートを参考にして,今後は改善して参りたいと思いますし,今回は,私の方が教えていただくことが多かったように思います。

 これからは皆様とはまたレポートを通じてのおつきあいになります。ご質問等がおありでしたらば,適宜お尋ねください。卒業だけがすべてではありませんが,せっかくですので,時間が多少かかっても卒業に辿りつけるようにご努力いただければと思います。
 今年のスクーリングは生憎の台風に見舞われ,ご参加になれなかった方も大勢いらしたようです。今回はご参加になれなかった方々も,今後またの機会がありましたならば,どうぞご参加ください。お待ちしております。

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