*With TOP > VOL.02 JULY 2002 > 
* *

VOL.02 JULY 2002

【学習サポート】

【現場から現場へ】

【スクーリングのご案内】

【スクーリング時の宿泊?交通】

【通信制大学院コーナー】

【お知らせ】

* * * *

【現場から現場へ】

[関連施設紹介] 社会福祉法人 東北福祉会「せんだんの杜」

(話し手)せんだんの杜 杜長
中里 仁
*

「せんだんの杜(もり)」は,澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】が母体となって設立された「社会福祉法人 東北福祉会」が1996年に開設した地域福祉の総合サービスセンターです。今回は,せんだんの杜の事業概要について杜長の中里仁さんにお話を伺いました。

「せんだんの杜」の名前の由来は何でしょうか?

「せんだんは双葉より芳(かん)ばしい」で知られる「せんだん」は香り高く種々の薬効のある樹木です。せんだんの樹のイメージが地域で暮らす方々の「安らぎの地」にふさわしいということでつけられました。澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】も,学校法人 栴檀(せんだん)学園が運営しています。禅の学問道場の名称として「栴檀林」という名称が使われていたことに由来しています。

「社会福祉法人」とは何でしょうか?

社会福祉法人とは,厚生労働省の認可を受け,「社会福祉事業を行うことを目的として社会福祉法の定めるところにより設立」された法人をいいます。福祉施設の建設にあたっては,補助金,すなわち税金が投入されますので,公共性が非常に高い事業であり原則的には社会福祉法人でないと施設の運営はできませんでした。しかし,高齢者を対象とした一部の事業については介護保険導入を契機に民間企業やNPO法人も運営することができるようになってきました。

何人ぐらいの方が働いていらっしゃるのでしょうか?

「せんだんの杜」では,地域で暮らす高齢者や児童の方に対する相談機能,ホームヘルプやデイサービス,ショートステイといった在宅支援機能と介護老人福祉施設といった入居契約による生活全般を支援する機能の他,「保育園」や「せんだんの家」といった児童福祉に関するサービス機能をもっています。全体で約90名の職員が働いています。

「せんだんの杜」は,いくつかのサービス部門で成り立っているようですが,もう少し詳しく教えてください。

先ほどもお話したとおり,「せんだんの杜」は地域で暮らす子どもからお年寄りに至る方々の福祉ニーズに合わせて,現在10の事業(サービス)を提供しています。

  1. 国見ケ丘在宅介護支援センター(在宅介護支援事業)
  2. せんだんの杜居宅介護支援事業所(居宅介護支援事業)
  3. 子育て支援センター(子育て支援事業)

これらの事業については,地域の方々に対する福祉サービスについての相談窓口として機能しており,相談には年中無休,24時間体制で電話をかけてこられたり,来所される方々の相談に応じ,あわせて自宅への訪問相談やケアプランの作成を行っています。

  1. 国見ケ丘通所介護事業?サテライト中山の家(通所介護支援事業/デイサービス)
  2. せんだんの杜短期入所生活介護事業所(短期入所生活介護事業/ショートステイ)

これらの事業は,自宅で生活される高齢者の方々が日帰りまたは宿泊できるサービスです。

  1. ケアハウス「フェリコ館」

新しいタイプの軽費老人ホームで,全室個室でプライバシーが守られており,いわば「高齢者向けの介護付きアパート」といった感じです。介護が必要になった場合は,ホームヘルパー,訪問介護などの在宅福祉サービスが利用できます。

  1. 特別養護老人ホーム「リベラ荘」(介護老人福祉施設)

介護認定の審査の結果,「要介護」と認定された方々が利用(住まわれる)できるサービスです。

  1. 国見ケ丘せんだんの杜保育園

90名定員の保育園です。

  1. 児童自立援助ホーム「せんだんの家」

中学校を卒業して児童養護施設等を退所し,一人で働き自立した生活をしなければならない児童や,なんらかの事情で高校を中退したり,家庭の理由で自立しなければならない少年たちを対象として,その自立(職業に就き独立した生活を行う)に必要な生活援助を行うサービスです。対象は,おおむね15歳から20歳までとなっています。

  1. せんだんの杜/市民?ボランティア活動応援センター

このセンターは制度外の「まったくの法人自主事業」として運営を行い,地域市民?ボランティアの方々への企画?相談?活動の場としてサービスを提供しています。

以上が,現在「せんだんの杜」で行っている事業の概要となっていますが,この他にも仙台市内(中山?国見地区)の一部地域において,法人が民家を借り上げ新しい福祉サービスの拠点づくりの準備を進めています。いずれにせよ,今後はさらに地域の方々の福祉ニーズを掘り起こし,もし必要とされるサービスが現行制度になくても積極的に「サービスをつくりあげ」,真の意味での「地域福祉の総合サービスセンター」として利用していただけるよう努力していきますので,みなさんも応援してください。

なお,次号以降「せんだんの杜」「せんだんの里」「せんだんの丘」など本学関連施設で働く方々からのメッセージを連載し,福祉の仕事の実際を紹介していく予定です。お楽しみに。

1つ前のページへ*このページの先頭へ

*
*
(C) Copyright 2002 Tohoku Fukushi University. all rights reserved.
*