教育学科の特色ある科目「英語科教育法」久保田佳克教授

教育学科の特色ある講義を紹介します。

学生による模擬授業
学生による模擬授業
 「英語科教育法」は、中学校と高等学校の英語の教員免許を取得するための必修科目です。
この科目は以下の4つの段階に分かれています。

1. 概論(1年次後期):英語教育の歴史や理論について学びます。
2. 指導法(2年次前期):聞く、読む、話す(発表?やり取り)、書くの4技能、5領域における具体的な指導法や教科書の分析を行います。
3. 実践A(2年次後期):学習指導案の作成方法を学び、短い模擬授業を実施します。
4. 実践B(3年次前期):長い模擬授業を行い、実践的な指導力を養成します。

特に大事になるのは「実践B」の授業です。ここでは、教育実習を控えた学生が、詳細な学習指導案を基に50分間の授業を行います。

学生は創意工夫を凝らし、授業の導入で動機付けを高めたり、デジタル教材を使って新しい文法項目を明確に解説したり、すべて英語での授業を試みたりします。
模擬授業後は、自己反省を通じて他の学生と共に授業の良い点や改善点について議論し、3週間の教育実習に臨む準備を整えます。この授業を通じて、中学校や高等学校での英語教育に必要な実践的なスキルと知識を深めることができます。

履修学生の声

  • 英語の4技能それぞれの教え方やICT教育、教材研究など実践的なことを学ぶことができて面白かったです。私が教育実習に行くときに実際にやりたいと思ったことや気を付けたいと思ったことがたくさん学べたので活かしていきたいと思いました。(「指導法」2年生)
  • 中学1年生と2年生の英語の教科書を分析してみて、こんなに差があるのだと驚いた。これまで学んできた指導法を活かして、生徒が少しでも苦手意識を持たない授業をしたいと思った。(「指導法」2年生)
  • デジタル教科書の使い方について学んだり、学んだことを模擬授業を通して実際に使ってみたりと、まさに大学の建学の精神である行学一如を体現している授業であると感じた。また、模擬授業を通して他の学生の授業を見ることができたので、様々な工夫や方法を知ることができ、とても学びの多い機会であった。(「実践B」3年生)
  • 英語を指導する際に有効的な指導法を学んだうえで、先生と学生同士でこれまでに経験してきた英語科の授業について意見交換を行い、指導法について多角的に考えることができた。また、模擬授業の簡単な実践とその振り返りを繰り返したことで、教壇に立つ自分たちを客観視する機会になった。(「実践B」3年生)
教育実習を終えた先輩による模擬授業
教育実習を終えた先輩による模擬授業
模擬授業後のフィードバック
模擬授業後のフィードバック

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