2025/11/20 保健看護学科

【保健看護学科の授業紹介】   メンタルヘルスについて学ぶ  (リエゾンゼミⅡ)

115日、保健看護学科の授業「リエゾンゼミ」において、メンタルヘルスをテーマとした講話が実施されました。

本講話では、仙台市内の大学生が活動するボランティアサークル「はあとケアサークルYELL」による「心のセルフケアをしてみよう」、そして仙台市精神保健福祉総合センター(はあとぽーと仙台)の才田聡子氏による「大きなストレスを受けたときには」の2つの講演が行われ、参加した学生たちは心の健康について理解を深めました。

精神保健福祉総合センター(はあとぽーと仙台)
はあとケアサークル「YELL」

佐藤晃子講師より講話の主旨が説明されました
佐藤晃子講師より講話の主旨が説明されました

こころのセルフケアをしてみよう

最初に登壇したのは、仙台市内の大学生によるボランティアサークル「はあとケアサークルYELL」に所属する大学生です。YELLは、「ストレスを抱えたときの上手な付き合い方」や「悩みがあるときの対処法」を同世代の学生に広める活動を行っています。講話では、自分の心の状態に気づき、セルフケアを行うことの大切さを、学生ならではの視点から伝えてくださいました。

はあとケアサークルYELLの大学生による講話の様子
はあとケアサークルYELLの大学生による講話の様子

大きなストレスを受けたときには

続いて、「はあとぽーと仙台」の才田氏より、強いストレスを受けた際の心の反応や対処についてお話がありました。強いストレスを受けた直後には「急性ストレス障害(ASD)」と呼ばれる自然な反応が見られ、これが4週間以上続くと「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」に移行する可能性があると説明されました。PTSDには、再体験(侵入)、回避、過覚醒といった症状があり、集中力の低下などにもつながります。長く続く場合には、専門機関への相談が澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】です。また、ネガティブな感情を一人で抱え込み、ギャンブルやアルコールなどに依存してしまう「アディクション(依存症)」についても言及がありました。アディクションは自然治癒が難しいため、早めに専門家へ相談することの大切さが強調されました。

 

はあとぽーと仙台の才田氏による講話の様子
はあとぽーと仙台の才田氏による講話の様子

心と体のつながりを意識して

才田氏は、「心を整えると体が良くなり、体が良くなると心も整う」と述べ、心身の関係性を示す具体的な症状を紹介しました。「自分を大切にすることが、健康を守る第一歩」と語りかけられた学生たちは、日々の生活の中で心と体の両面から自分をいたわる意識を深めました。

看護職を目指す学生へのメッセージ

講話の最後には、才田氏より、これから医療現場に進む学生に向けたメッセージが贈られました。

「看護師は、患者さんの死に直面することもあり、その際に、看護師という支援者自身が感じるグリーフ(悲嘆)やストレスへのケアも澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】である。専門家に相談することをためらわないで。自分の心を大切にすることは、他者を支える力につながります。」




今回の講話は、看護職を目指す学生にとって、自身の心の健康を見つめ直し、他者を支えるための基盤を学ぶ貴重な機会となりました。
ご講話頂いたYELLの皆様、仙台市精神保健福祉総合センター(はあとぽーと仙台)の才田様に心より感謝申し上げます。