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VOL.51 MAY 2008

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平成19年度通信制大学院修了者からのメッセージ

「修了」を支えてくれた皆さんへ感謝をこめて

社会福祉学専攻 松澤 哲男

 私が大学院を志したのは,障害者の家族を視点とした研究に取組んでみたかったからです。福祉政策や援助技術をみてみると障害者本人へのアプローチが中心です。しかし一方で,障害者の家族も辛く?苦しい思いを抱き日々の生活を懸命に営んでいます。このような点に着目し,修士論文として研究成果をまとめてみたいと思ったことが大学院入学の動機でした。
 通信制大学院で学んだ2年間で印象に残ったこととしては,一つに大学院は,「自らが研究するためのフィールド」だと言うことです。研究科目の履修登録にしても単位取得のための履修登録だけではなく,修士論文をまとめるために必要な知識を身につけるための学びの「場」でした。二つに,スクーリングは5?6人位の少人数(演習科目により異なります)で行われ,講義内容もより専門的な話を聞くことができ大変充実した時間でした。少人数のため,先生と院生との距離感もあまりなく,疑問な点や理解できない点は先生に気軽に質問し,理解を深めることができたことは私にとって大きな収穫でした。三つに,同じ講義を受けた院生と親しくなれたことです。メールを利用して,課題レポート作成や文献の探し方,悩みへのアドバイス,励ましあい,同じ境遇だから理解しあえる仲間から大変勇気をもらいました。「頑張っている仲間がいるから自分も頑張れる」という感じで辛いときも乗り越えることができました。レポート作成に夜遅くまで毎日取組んでいる院生の方も多くいました。
 修士論文の作成にあたっては,構想レジュメ?中間レジュメを出来るだけ早くまとめることが大切です。そして,2年次では早めに修士論文指導の担当先生と打ち合わせを行いアドバイスを頂くことです。先生に修士論文の構造を説明し,その上でどのように調査?研究に繋げるのか,こうした点を詳しく先生から指導を頂くとその後の進め方がスムーズになります。私の場合はインタビュー調査を主体としていたため,インタビューの相手との日程調整に大分時間を要しました。2年次では,修士論文の調査方法の決定,調査用紙の作成,調査の実施,調査した内容のまとめと,修士論文作成に関することだけでもハードなスケジュールになります。更に,2年次で登録した履修科目の課題レポートの作成,試験レポートの作成,授業への参加が重なり,1年次より2年次の方が大変でした。
 通信教育で学ぶ皆様へのメッセージとして,通信教育での学びは,自分との戦いが大きな一面を持っていると思います。「2年間で必ず卒業する」と言う強い気持ちを持ち,履修計画をしっかり立てることが大切だと思います。修士論文作成の許可を得るために1年次での単位取得の条件がありますが,出来るだけ多くの単位を取ることを心掛け,課題レポート作成,試験レポート作成は早めに取組まれた方が2年次で修士論文作成に集中できます。また,研究課題テーマなどでもどのような点を要求しているのか迷ってしまうときがあると思います。そうした時は,担当の先生や事務室に質問し疑問点を早くクリアーにした方が良いと思います。2年間と言う時間はあっと言う間に過ぎてしまいます。また,文献探しも結構時間がかかります。私は地元の図書館の職員さんと親しくなり,文献を探すのに協力して頂きました。また,インターネットで検索した書籍を取り寄せてもらったりして大変助かりました。
 在学中の院生の皆さん,仕事と学業と毎日大変でしょうが卒業を目指して頑張って下さい。応援しております。
 最後に,この場をお借りしまして修士論文を指導して頂きました雪江先生に御礼を申し上げたいと思います。また,スクーリングでお世話になりました先生方,研究課題レポートにて指導して頂きました先生方,事務室の担当の方々には大変お世話になりました。おかげさまを持ちまして卒業することができました。有難うございました。

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