2025/09/10 福祉行政学科 広報部PR課

津軽三味線世界大会チャンピオン 福士 奏さん(福祉行政学科) 学生インタビュー

(※内容は2025年5月に取材したものです。)

津軽三味線世界大会の賞状とトロフィー
津軽三味線世界大会の賞状とトロフィー
澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】?福士奏さん(福士行政学科1年)インタビュー

Q.優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせください。

A.とにかくびっくりして、喜びよりも驚きの方が大きかったです。

Q.国内大会と世界大会の違いや、世界大会という舞台の魅力はなんでしょう。
A.出場者数が多いことです。「国内大会」と言っても少ないですが外国からの出場者がいますが「世界大会」の方が外国からの出場者が多かったです。出場数が多いので、刺激をたくさんもらいました。それでも、世界大会の海外からの出場者は1割程度ですね。

Q.世界大会に出場することの魅力はなんだと思いますか?
A.リハーサルでたくさんの人の練習する音を聞くことができることが勉強になるし、いい緊張感を保ちながら本番に臨めることができて、よかったです。やっぱり緊張感がいつもより高まるので、大会や舞台に慣れるためのいい練習になりました。

Q.津軽三味線を始めたきっかけは。
A.小学4年の時に父の出身地である青森県に帰省した際、弘前市の「ねぷた村」というお土産屋さんで初めて津軽三味線奏者の演奏を聞き、感動したことがきっかけです。自分もやってみたいと思いました。

Q.津軽三味線のどんなところに感動したのですか?
A.津軽三味線を聴くより前に長唄三味線の演奏を聞いたことがありましたが、長唄三味線にはない津軽三味線の迫力に魅了されました。

Q.三味線にも種類があるんですね。
A.「長唄三味線」は津軽三味線に比べて高音域の音色が特徴で、歌舞伎や日本舞踊の伴奏として演奏されます。「津軽三味線」は力強く低音域の音色が特徴で、津軽民謡や演奏会で演奏されるものなんです。
津軽三味線は長唄三味線の1.5倍の大きさで重いですが、おかげで迫力のある音を出せるんです。
弾き方にも違いがあって、長唄三味線は、バチで絃を弾くようにして音を出すのですが、津軽三味線は、バチを上から振り下ろして絃を叩くようにして音を出します。


津軽三味線を持つ福士さん(本人提供)
津軽三味線を持つ福士さん(本人提供)
Q.普段はどれくらい練習していますか。また練習時に心がけていることなどはありますか。
A.平日は30分くらいで、休日は1.5?4時間くらい練習します。全く津軽三味線に触れない日もあります。

Q.短期集中型な練習ですね。練習で心掛けていることはありますか。
A.お師匠さんのお稽古でアドバイスをいただいたことを意識しています。

Q.難しかったアドバイスはありますか。
A.「津軽らしさを大切に弾きなさい」と言われたんですが、最初は理解できませんでした。
自分でフレーズを考えて弾いた時に「それは津軽らしさがない」とダメ出しをされました。そんなやりとりを繰り返して、練習を重ねて、だんだん「津軽らしさ」をわかってきた気がします。

Q.フレーズを考えるとは作曲することですか?
A.作曲に近いですね。プロの奏者の演奏を聞いて、良いと思ったフレーズを組み合わせて作ります。津軽三味線には、いろいろな流派があるんですが、その流派によってメロディーも異なるんです。

Q.少しずつ「津軽らしさ」を理解できてきたところだと思いますが、福士さんが考える「津軽らしさ」とはなんでしょう。
A.激しくないリズムでしょうか。リズムに一番「津軽らしさ」が現れている気がします。
津軽三味線を演奏する福士さん(本人提供)
津軽三味線を演奏する福士さん(本人提供)
Q. これまでの演奏や大会で印象に残っていることはありますか。
A. これまでの大会では緊張しすぎて練習の成果を出すことができませんでした。何度も大会に出ることで大会に慣れてきて、成果を出せるようになってきました。そうしたら、少しずつ賞をいただけるようになりました。
一番最初に出場した大会は、小学6年の春に宮城県で行われた「津軽三味線みちのく全国大会」の小学生の部です。初めての大会で、とても緊張した思い出があります。

Q. 大会とは別に津軽三味線の発表会などもあるんですか?
A. 私が所属している三絃小田島流という流派は秋田に本部があり、毎年年始に集まって演奏をします。私は行ったことがありませんが、妹が毎年行っています。
妹の三味線歴は私より1年短いんですが、いいライバルです。

Q. 津軽三味線を弾くにあたってご自身の強みはなんだと思いますか。
A. 男性と同じぐらい大きな音を出せることです。前に音を出すことができるので、屋外で演奏するときに強みを発揮することができます。

Q. ご自身の性格の強みはなんだと思いますか。
A. わからないことはわからないままにせずに、解決するまで諦めないことが自分の性格の強みだと思います。

Q. 津軽三味線を通して学んだことや大切にしていることはありますか。
A. 物事を極めるには、かなりの時間が必要だということを学びました。大切にしていることは、自分勝手に演奏しないで、聞いている人がいいなと思う演奏をすることです。

Q. 津軽三味線の魅力はなんだと思いますか。
A. すごく大きな迫力のある音も出せるし、繊細で小さな音も出すことできるところだと思います。

Q. ここからは、大学生活について少しお話しいただきます。
A. まずは、澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】を選んだ理由を教えてください。
福祉系の公務員職に就きたくて、澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】の福祉行政学科を選択しました。

Q. 福祉系の公務員職に就く目標があるんですね。特に、福祉行政学科で学びたいことはありますか。
A. 政治を学びたいと思っています。周りの人から政治を学んだ方がいいと言われることが多く、興味が出てきました。

Q. それでは最後に今後の目標を教えてください。
A. 津軽三味線の師範になることです。そのためにも津軽三味線と津軽民謡の全てを理解したいと思っています。歴史もですが、「津軽らしさ」、津軽民謡の極意などを知りたいです。
今通っている津軽民謡のお稽古では、お師匠さんが仙台市内の大学生で同い年なんです。同い年ということで、いつも刺激をもらっています。

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