健康の自己管理能力を養う食育支援 ~生きる力を確かなものにする青年期の食育支援プログラム~

取組の社会的背景

わが国では、伝統的に、食育は家庭で担われてきました。しかし、核家族化の進行や、女性の社会進出により、家庭における食育機能は低下の一途をたどっています。
 食育機能の低下は、「食生活の乱れ」をもたらし、「生活習慣病」等、心身の健康状態を悪化させる要因となります。
 政府も、この危機的状況を回避するため、平成17年度に「食育基本法」を制定し、具体的な取組を開始しました。
 本学でも、これまでの取組を継承し、次代の食育を担う学生に対し、望ましい食生活の実践を通して健康の自己管理能力を確たるものとする新たな食育支援を展開します。
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従来の学生支援の理念を継承して取り組む3つのプロジェクト

学生の食生活調査をもとにした食育支援

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健康診断や元気点検票等で得られた学生一人一人の健康情報を、食の現場である学生食堂や本学レストランで、活かす試みです。
 例えば、塩分や糖分を控える必要のある学生には、その配慮をしたメニューを提供しようとするものです。食アレルギーや宗教上の理由で食材が制限されている学生に対しても、適切な食事提供が成し得るのではないかと、その効果が期待されます。
 また、料理等の経験のない学生を対象に、本学食科学応用研究施設「食工房風土」にて、「食の学校」を開設し、実践的食育指導を展開する予定です。

「大地の恵み」プロジェクト

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学生が、時系列に沿って、肥料作り、土作りから収穫そして食するまでの全過程を体験するなかで、生きる力を体得させようとするものです。
 食堂から排出される残飯や構内の落ち葉をコンポストで堆肥化し、専用のビニールハウスやプランターで自らの手で野菜等を収穫する計画です。
 また、「食工房風土」が栽培契約を結んでいる農家や地元農家と提携し、農業体験も予定しています。

「一人暮らしへのエール」プロジェクト

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一人暮らしの学生に、今の旬の食材そしてその調理法といった情報をCD?DVDやレシピ集等で提供し、学生自らによる調理を支援するものです。
また、「大学市場」を開設し、安全で安価な食材を提供する計画です。

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