2022/12/26 社会福祉学科 福祉心理学科 福祉行政学科

【実学臨床教育Ⅱ】コミュニケーションの極意を学ぶ

12/7 2年生の『体験実習』報告会に1年生も出席し、大学関連福祉施設の実習担当者にもオンライン参加をいただき、学年を超えた学び合いを行いました。

実学臨床教育は、本学の「行学一如」の教育理念に基づき、現場での体験?実践を通し社会福祉現場等で自信をもって活躍できる基本的な力を身に付けることを目的とし、4年間を通し積み上げていく教育プログラムです。入学後の早い時期から大学の関連福祉施設(せんだんの杜、せんだんの里、せんだんの館、せんだんの丘)と連携を図り福祉施設の実際を学びます。
《発表》せんた?んの館
《発表》せんた?んの館
今年の9月、「実学臨床教育Ⅱ」の科目を履修している2年生が、大学関連福祉施設4施設に2~3日間の『体験実習』に行きました。その現場体験した内容を個人の「体験実習記録」をもとに同じ施設に行った学生同士で、情報の共有や実習で抱いた疑問点などについてグループワークを行い、さらに各施設の実習担当の方とオンラインディスカッションを行いました。

今回、施設ごとにテーマを決めて体験実習を通して学んだことについて整理したり、調べ学習を進めたりし、その成果をまとめてお互いに発表しあい、施設を利用する方々や福祉専門職についての理解を深めることを目的に報告会を行いました。報告会には、実学臨床教育Ⅰを履修している1年生と各施設の実習担当の方々(オンライン)も参加しました。

発表内容は、主に各施設の特徴となる基本的な情報と実習内容でしたが、施設によってレクリエーション、制作活動、環境整備、専門職職員へのインタビューなどと体験した内容が異なり、お互いの発表から福祉施設の日常の様子を学びあうことができました。

そんな中でも、初めての実習で一番戸惑ったり難しいと感じたりしたのは利用者の方々とのコミュニケーションでした。コミュニケーション場面で悩んだり失敗した具体的なエピソードとその時職員の方から頂いたアドバイス、それをうけてさらに実践したことから学んだコミュニケーションの方法や、利用者の方と向き合う際の基本的な姿勢等、多くの事例を報告しあいました。
各施設の実習担当の方からは、「発表を聞いて実習中に(実習生に)伝えたかったことを理解した上で自分たちの言葉で報告している姿に感動した。」「積極的に主体性を持って学びに来ていた。学ぶ姿勢、気づく力、成長する吸収力のすばらしさを感じた。」などのお褒めの言葉や、今後の学びの深め方の助言と1年生2年生に向けての応援メッセージをいただきました。

参加学生からは報告会の感想や助言を記入する「コメントシート」を提出してもらいました。
《発表》せんた?んの丘
《発表》せんた?んの丘
《発表》せんた?んの杜
《発表》せんた?んの杜
《発表》せんた?んの里
《発表》せんた?んの里
【講評】せんた?んの館
【講評】せんた?んの館
【講評】せんた?んの丘
【講評】せんた?んの丘
【講評】せんた?んの杜
【講評】せんた?んの杜
【講評】せんた?んの里
【講評】せんた?んの里
講評をいただく2年生
講評をいただく2年生
真剣に耳を傾ける1年生
真剣に耳を傾ける1年生

1年生感想より(抜粋)

「2年生の先輩方のお話を聞いて、コミュニケーションに関して言葉だけではなく、その場の雰囲気や表情を読み取ることが大事だということが分かりました。私も次年度からの実習の際にジェスチャーや表情などのノンバーバルコミュニケーション、声の調子や速さなどの準言語に気をつけたいと思いました。スライドがとても分かりやすくまとめられていて、利用者の方との関わりを通して学んだことを詳しく知ることができました。」

「利用者さんとのコミュニケーションについて意識すべきポイントや仕草などを聞いて、これからのコミュニケーションにおいて日常的に気をつけたいと思いました。実習先での注意点などを知ることができたので、自分も来年気をつけたいと思いました。」

「職員と利用者の方という関係のみではなく、職員と職員のコミュニケーションも大切にしていくべきだと学べました。互いを尊重して支えあいながら『チーム』として働いていくことが、よりよい支援を目指せるのだと感じました。」