2021/05/13 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅰ

5月13日(木)5限の保育実習指導Ⅰは、対面形式で映像演習が行われました。
本日は、「幼稚園(5歳児)の一日の流れと保育者の動き」の映像を見て、事前に配布されていたワークシートに各自記入するという流れでした。その後、山崎敦子先生より解説をして頂きました。

まず始めに、山崎先生より近年の幼稚園の動向についてお話していただきました。
?幼稚園の設置数は年々減少している、反対に保育園や幼保連携型認定こども園は増加傾向にある
?私立幼稚園はほとんどの園で預かり保育を実施している(公立は約7割程度)
◎映像演習「幼稚園(5歳児)の一日の流れと保育者の動き」
 映像提供:矢切幼稚園

8時 出勤?朝の準備
?5分間ミーティング
→クラスごとのメインの活動や注意事項等の確認
?環境整備 ex廊下の掃き掃除

9時 登園
?園長が外でお出迎えをし、園児一人ひとりと朝の挨拶を交わす
?園児の素振りや表情から体調の確認を行う
?保育者はホールと教室を行き来しながら子どもの遊びの様子を確認する
?子どもと話をする時には膝をついて目線を合わせる(山崎先生解説)
→保育者の基本姿勢

10時 全体集会
?ホールに全クラス集合し、歌に合わせて朝の挨拶を行う。

10時20分 朝のあつまり(各クラスごと)
?歌「歌えバンバン」を全体で歌う。
?子ども同士で「おしゃべりやめようね」と注意を促す場面が見られる。
?朝のあつまりの内容は、各クラスの担当保育者に一任される(山崎先生解説)

10時30分 主活動 ペンダント作り
?当番がグループの人数分の鉛筆を取りに行く
?はさみは男女で分けてロッカーに取りに行くように工夫する
→接触などのトラブルを防ぐため。
?作り方は必ず最初に保育者が実際に作って見せる(山崎先生解説)
?活動が終わった後の動きを事前に子どもたちに伝える
→この時、保育者の目が届くように、全て教室で、なおかつテーブルの上でできる遊びを選択できるように提示する。(山崎先生解説)
ex粘土、お絵かき、絵本
?特に制作活動は終わる時間に個人差があるため、その後の動きは複数考えておくこと(山崎先生解説)

11時20分 給食
?当番がテーブルを拭いたり、「いただきます」の挨拶の合図をかけたりする
?保育者は一番最後に食べ始め、一番最初に食べ終わるのが基本(山崎先生解説)
?保育者は各テーブルが見渡せるような位置に座る(山崎先生解説)

12時50分 絵本の貸し出し(週1回)
?取り入れている園も多い
?借りたい本が友達と被ってしまった場合は、公平にじゃんけんをする
→この時、保育者もその場に居合わせ、じゃんけんで負けてしまった子どものことを覚えておき、次の機会でその園児への配慮ができるようにすることが大切。(山崎先生解説)

13時30分 降園準備
?歌を歌ったり、絵本を読み聞かせしたりする
?朝のあつまり同様、担当保育者が内容を考える(山崎先生解説)

13時55分 降園
?一人ひとりの保護者と会話を交わす
?その日けがをしてしまった子どもの保護者には傷の様子を伝える

14時~ 降園後
?廊下や教室、園内の掃除
?ミーティング(20分間)
→その日の活動と反省、連絡事項の確認。園に関する情報の共有
?保育の準備 行事など
?おたよりの作成や次の日のクラス活動の準備に取り組むこともある(山崎先生解説)

17時 退勤

先日は保育園の一日の流れと保育者の動きについて学びましたが、今回は幼稚園ということで前回と比較しながら見ることができました。特に、降園後の保育者の動きは両者大きく違いがあることが分かりました。また、2年生にとって実習はまだ先のことではありますが、保育所実習、そして幼稚園実習での観察の視点をこの講義で養うことができたのではないでしょうか。みなさん、講義を受けた後の復習も欠かさないようにしましょう!

記事担当:森麻尋、島貫莉花子