2020/11/19 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅰ

11月19日(木)の保育実習指導Ⅰでは、Zoomを用いて、緑ヶ丘第二幼稚園の三塚薫先生から「保育キャリア形成?保育士という仕事?」についてご講話をいただきました

まず、三塚先生は、「社会人として自立していくための学校教育の第一歩であり、心情?意欲?態度を育む場所として人格形成の基礎を培う場所」として幼稚園を捉え、日々過ごしているとお話しいただきました。

続いて、緑ケ丘第二幼稚園の年長さんによるマルチパネル遊びの様子の写真から、この遊びをすることのねらいや子ども達が獲得することを読み取っていきました。保育者は、子どもたちが協働するという体験、危険を感じる、先を見通すことを経験してほしいというねらいをもち活動を見守り、時にはサポートをします。これらの体験を次にどのように繋げたら良いかを考えることも大切であるとお話ししていただきました。

このように、遊びの観察から次に繋がるまでの一連の流れとしてOPDCAサイクルの活用が澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】です。OPDCAサイクルとは(O)観察(P)計画(D)実行(C)評価(A)改善を指します。

子どもの姿や行動などから読み取る、汲み取る力が大切なことはもちろんのこと、コミュニケーション能力を養い、表情や相手の話を理解、気持ちに寄り添う、言葉の裏にある感情を読み取ることが必要だとお話ししていただきました。

また、子どもたちにとって「トラブルは学びのチャンス」であり、お互いに理解し合うことができる良い機会であると三塚先生は考えているそうです。時系列で遡って聴いていくことで喧嘩になった原因の理解ができるようになり、説明することができるようになります。相手の言い分も聞いて相手の気持ちを知ることができます。そうした上でこれからの対処法を考えることができます。喧嘩したら単に“ごめんね”と言えばいいという教えではなく、子どもたちが成長するためのサポートとして保育者は介入していきます。

最後に、「肯定的表現」についてです。危険行為については否定し、指導することが必要となりますが、基本は肯定的に表現することで子ども達の成長を図っていきます。マイナスの言葉をかけるよりプラスの言葉をかけることで子どもたちの意欲や行動につながります。

「教師は楽しい仕事です、夢を持って体験していってほしい」、そして「子どもの育ちについて友達とぜひ話し合ってほしい」とお言葉をいただきました。現場の先生から直接お話をいただき、幼稚園における教師の考え方や子どもの様子を深く知ることができ、学びの多い時間になったと思います。

 

記事作成:中村帆乃夏