2020/11/05 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

11月5日(木)の6限の保育実習指導Ⅱでは、「実習の省察と次段階の展望Ⅲ」と題しまして、利根川智子先生より本日の流れをお話していただいた後に、前回と同様、前回とは別に割り当てられていたグループに分かれ、グループワークを行いました。

話し合いの内容の内容は、以下の通りです。
<話し合いの内容>
【その1】人が人と「かかわる」とは何だろう? 乳幼児、どうして対面?密なの?
①:オンライン?遠隔/対面で思った事 & 事例/実際の比較(10分)
?オンライン授業で困った事や気付いた事は何か。
?教科書の事例検討は、実際に自分が経験してその後事例検討するのとどう違うか。

②:乳幼児はどうして対面で保育するのかについて現場体験のもとに考える。(15分)
?乳幼児には、人との関りが必要だと考えられている。しかし、保育の場では3密の回避は大変難しい。それでも人との関りが必要な理由は何か。
?乳幼児のうちに経験する温かい関係を通して経験形成される他者への信頼感とはどのようなものであり、それが子どもの将来にどのように繋がるか。

【その2】子どもに届く、子ども視点の保育技術「子どものことを考える」実践
③:実践で「子どものことを考える」とは、どのようなことだろう?(約10分)
?保育者が子ども理解を行なう場合、共感的理解が必要と言われているが、共感的理解とはどのようなもので、なぜ必要なのか。
?「子どもの目線で考える」、「大人の目線で考える」という2つの違いは何か。(大人から見たらよくないことは、子どもからしてもよくないことなのか。)
?実習先で、取り組んだ児童文化財や幼児用教材の実践に「あなた」はどのような立場で取り組んだか。

④:③の観点から「保育者のたまごである私」が身に付ける保育技術の要とは?(約15分)
?子どもの立場から見れば保育者には何が必要か。
?その必要なことを身に付けるために、どのようなことをしたらよいか。

【その1】については、25分のグループワーク(※Zoomにて行う)をした後に一度全体(※Google Meetにて行う)に戻り、グループ内の発表内容をチャットに打ち込み、全体で共有しました。そこで、共有された内容から4つ抜粋して紹介します。

①→?距離感の取り方や話し出すタイミングが難しいと感じた。それにより、話し合いや質問がすぐにできない。また、コミュニケーションをとることが困難である。?自分で事例検討をしたときに、第三者にその場の空気感や緊張感をそのまま伝えることが難しい。

 

②→?オンライン保育では、乳児期に大切な愛着形成は触れ合う(スキンシップをとる)ことで育てることができるのにそれができない。

?他者との信頼感を築くことで、将来、思いやりをもって関われるようになる。相手の気持ちを考えることができる

全体で共有をし終えた後に、もう一度グループに分かれて、【その2】についてグループワーク(※Zoomにて行う)をしました。ここでは、私のグループの内容を紹介します。

③→?共通的理解とは、言葉の通り、子どもの気持ちを理解し、共感することである。これを子どものうちに経験することで、自己肯定感が高められ、その子どもの自信に繋がっていくため必要である。
?大人にとっては危険だと思うようなことも、子どもにとっては新しい発見であったり、好奇心の向いている先であったりするかもしれない。
?子どもと同じ目線に立って一緒にその文化財で遊ぶ、楽しむという気持ち(立場)で行った。

 

④→?私たちには、子どもの立場に立って考え行動することが必要である。そのためにも、子どもの気持ちに寄り添い受け止めてあげることが必要である。このことは、子どもの人格形成や愛着行動の発達においてとても大切なことである。

以上のような内容になりました。【その2】についての話し合いの後は、また全体(※Google Meetにて行う)に戻り、利根川先生より来週からの動きを、お話をいただき、本日の講義は終了しました。

来週以降も続くグループワークですが、今回からは、各ゼミ単位のグループワークとなりました。そのため、昨年から共に活動してきた友人たちとの話し合いになり、計50分の話し合いでは、足りないくらいの深い話し合いになりました。次回からも今回割り当てられたグループでの活動になりますが、次回以降に決まる発表のテーマについて互いが試行錯誤し、協力し合って素敵な話し合いにしていきましょう!
 

記事担当:佐々木彩