2020/10/29 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

10月29日(木)6限の保育実習指導Ⅱでは、「実習の省察と次段階の展望Ⅱ」と題して、青木一則先生より保育所実習Ⅰの振り返りと今後の流れについてお話していただきました。

また、今回は全体で本日の流れ等の説明をした後、あらかじめ割り当てられていたグループに分かれ、保育所実習Ⅰで実施した保育実技(手遊び?絵本の読み聞かせなど)や中心活動、制作遊びなどの実践経験を学生間で共有しました。そして、その活動で見られた子どもの反応はどうだったか、実践後に見つかった課題は何があったかなどを報告し合いました。これらにより、自分の取り組みと共通している部分(共通項)を見出していきます。

〇共通項を見出すポイント(帰納法的思考)
?具体的事例の量
→今回は、1グループ4~5人に分かれて話し合う。
?知識に伴う適切さ
?客観性
?納得感

〇本日のグループ活動から次回以降への見通し
?様々な実践の形を知り、実習における最善の取り組みの姿勢、方法、「経験則(実際に経験した事柄から見出される法則)」を見つける

?次回はその経験則を集め、今後の実習(責任実習)に向け数多くの「Tips(コツ?秘訣)」を共有する

?発表では、「手遊び」「絵本の読み聞かせ」「設定保育」「部分実習」などにおける具体的な実践対策を提案

?成果をシェアすると共に現役園長からアドバイスをいただき、より強固なものとする

〇グループ活動で出た実践経験
1)「あぶくたった」(主活動、3歳児)
こどもの反応:
?体を十分動かし楽しむ姿が見られる。
?「オニをやりたい」「隣の子と手を繋ぎたくない」等の反応が見られる
課題:予想される子どもの姿を思いつく限り考え、その対応をあらかじめ考えておく。

2)「スケッチブックシアター」(朝の会、3歳児)
子どもの反応:スケッチブックの中の絵に「○○がいる」と指をさして反応していた。
課題:子どもの反応に上手く返せるようにしておくこと。

3)「けん玉」(制作活動、4歳児)
子どもの反応:鑑賞会や振り返りの時間を設けたら、自分の作品を紹介してもらえた満足感や注目される喜びを感じている表情であった。
課題:けん玉を教室でやるには狭く、子ども同士で当たりそうになっていたため、活動を行うのに十分な場所を確保すること。

4)「手袋シアター(メロンパン)」(給食前、5歳児)
子どもの反応:集中してみてくれていて、一緒に歌ってくれる子どももいた。登場人物を子どもにしたため、何度も登場するからか「また?」と反応する子どもがいた。
課題:年齢によっては、同じことの繰り返しは飽きてしまうことがある。
登場人物を動物にして変化を与える等の工夫が必要であると思う。

〇今後実習を行う際の留意点
?遵守事項を再度確認しておくこと
→保育所実習Ⅰの時には対面授業がなかったが、後期から対面授業が開始されたため、今後施設実習、保育所実習Ⅱを控えている学生は再度遵守事項を確認しておくこと。また、特に県をまたいでの移動は注意が必要。自分の行動が周りに与える影響を考えて日々行動すること。

?インフルエンザの流行に注意
→これからさらに気温が下がり寒さが増す季節に入るため、インフルエンザの流行とコロナウイルス拡大の懸念が高まる。インフルエンザは予防接種を受けることができるため、実習の前は予防接種を受けてから臨むのが理想。本学でも受けることが可能なため事前に予約を入れておくことを検討しておくとよい。

?実習に関することをSNSで発信することは禁止
→実習に関すること(「不安」「大変」等)の投稿も控えること。発信自体が周りに不安や不快感を与えることになることを自覚する。

ようやく3年生も保育所実習Ⅰや施設実習を終えた学生が増えてきました。終わった後の振り返りを忘れずに、実習中の自分の取り組みで良かったところを見つけて今後の実習にも生かしていきましょう。また、課題を見つける作業も大切です。その課題への対応策を考え、保育の引き出しを増やしていくようにしましょう!
 

記事担当:森麻尋