2020/08/20 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

8月20日(木)の6限に行われた保育実習指導Ⅱでは、青木一則先生と澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】ミシュラン?プロジェクトの4年生の学生代表3名から、保育所実習の課題についてお話していただきました。

はじめに、青木先生から実習に関わる諸連絡の後に、私たちがずっと気になっていた「保育実習Ⅱ」についての連絡がありました。

〇保育実習Ⅱについて
→「保育実習Ⅱ」は「みなし実習」も視野には入れていますが、保育士課程の先生方が「保育実習Ⅰ」を受け入れてくださった施設に「保育実習Ⅱ」を受け入れてくださるよう個別に交渉してくださるそうです。
※大学としての希望の期間は、2021年2月22日(月)~3月5日(金)の10日間を標準と考えているようです。

次に、保育所実習後の3つ課題について青木先生からお話しいただきました。課題は以下の通りです。
〇課題
①プラスの評価
→実習先での具体的なエピソードをいくつか交えて、所定の項目に沿って記入する。ポジティブな視点が見られたその日のうちに記録することが有効である。
②保育所実習の振り返り
→実習全体を総括する。何をどのように学んだのか、どんな理由で目標や課題が達成されたのかなどについて記入する。
③自己評価点検?評価
→澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】のユニバーサルパスポートのアンケート機能を利用し、回答する。

以上の課題について青木先生は「実習中には様々な場面に遭遇するだろうし、感動したり、驚いたり、時には悩んだりすることがあるけれども、そのような経験は、時間が経つにつれて薄くなってしまう。だからこそ、人生の中での貴重な経験として一生記憶しておくための課題だと思っている」とおっしゃっていました。

次に、ミシュラン?プロジェクトの4年生3名(村上李夏さん、秋元円さん、川越美彩希さん)から上記の課題を含め、保育の記録を書いたり保育を行ったりするうえで澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】になってくる「子ども理解」、「保育における評価」《幼児期に基づいた評価》(平成31年3月 文部科学省)に基づき説明していただきました。

【子ども理解】
〇子ども理解とは?
→?子どもの行動を分析し、「こういう意味がある」と決めつけて解釈することではない。
 ?一般化された子どもの姿を基準として優劣をつけて評定することではない。
 ?誰が誰より優れている、劣っていると評定することでもない

子ども理解とは、「一人ひとりの子どもと触れ合いながら、子どもの言動や表情から、思いや考えなどを理解し受け止め、その子どもの良さや可能性を理解しようとすること」である。

〇子ども理解の視点
?人、もの、ことなどの環境への関りはどうか
?何に興味?関心をもち、どのような遊びの課題をもっているか
?生活への取り組み方はどうか など
※実際の保育場面では、子どもの言動の意味を直ちに理解することが難しい場合もある。

〇子ども理解の段階
①子どもの生活する姿から、その子どもの世界を推測してみる
②推測したことを基に、かかわってみる
③関わりを通して子どもの反応から新しいことが推測される

これらを循環的に繰り返し、子どもの心の世界に近づいてみようとすることで、徐々に“子ども行動の意味”が見えてくる

以上が「子ども理解」についてです。また、「子ども理解」をすることは保育者の関わり方に目を向けることにもなるそうです。それは、保育者の関わり方が、子どもの興味や関心の持ち方を方向づけるからです。

【保育における評価】
〇保育における評価とは
→保育の中で子どもの姿がどのように変容しているのかを捉えながら、その姿が生み出されてきた様々な状況について適切かどうかを検討して、保育をより良いものに改善するための手がかりを求めていくこと

〇評価の際に澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】な点「子どもを肯定的に見ること」
→保育者が一人ひとりの子どもを肯定的に見て、その良さや可能性を捉えようとすることが、子どもの望ましい発達を促す保育を作り出す基礎になる。
※「子どもを肯定的に見る」ためには、以下の3点を意識する。
?様々な子どもの姿を発達していく姿として捉える
?子どもの持ち味を見つけて大切にする
?その子どもの視点に立つ

〇日常での評価と方向づけ
?プラスの評価:保育者が適切であると判断した子どもの行動に対しては、それを認め、支持し、激励するなどの対応をし、そうした行動がより行われやすいように方向づける
?マイナスの評価:保育者が適切でないと判断した行動に対しては、無視する、否定する、違った考え方を提示するなどの対応によって、そうした行動を変える方向で働きかける
→評価をするということは、子どもの価値観や行動が方向づけるということである

最後に青木先生が3名の先輩方へ「保育所実習の感想」「実習前に準備しておくこと」について質問してくださり、以下のようにお話してくださいました。

「保育所実習の感想」
?村上さん「日誌を書いたり、準備物を用意したりするので精一杯の毎日でしたが、一瞬で終わってしまった20日間でした」
?秋元さん「実習中に体調を崩し、声が出なくなってしまって自分が読まなければならなかった絵本を先生に読んでもらうことがあったので、体調管理をしっかりしていた方がいいと思いました」
?川越さん「実習初めは自分のことを考えるので精一杯でしたが、実習日を重ねるごとに、保育者がなぜそういう行動をいていたのかを考え、自分の考えも含めたうえで、保育者に質問することができるようになりました」

「実習前に準備しておくこと」
?村上さん「手遊びは種類ではなく、バリエーションを増やしておくといいです」
?川越さん「自己紹介はインパクトのあるものをすると名前を覚えてもらえます」

今日は、前期最後の保育実習指導Ⅱの授業でした。3名の先輩方には保育、保育の記録をするうえでの視点だけではなく、先輩方の実習体験についてのお話を聞くこともできました。

学校に直接行けず、先輩との接点がない今、今日のような講義は特に自分の自信につながるような講義であったと思います。

再来週からは、いよいよ保育所実習が始まりますね。無事実習が終わり、今の自分(みんな)から成長し、変化した自分(みんな)に会えることを楽しみにしています。

共に頑張っていきましょう!

記事担当:佐々木彩