2020/07/30 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅰ

7月30日(木)5限の2年生実習指導は、「保育専門職の理解Ⅳ−保育者へのあゆみ(全2巻)」と題したビデオ視聴でした。

今日の講義では、「保育者のあゆみ第1巻 児童福祉施設の紹介 ?乳児院?児童養護施設?」を視聴しました。このビデオでは熊本市にある児童養護施設、乳児院の1日の流れ、そこで実習する学生の様子から、児童福祉施設の実際、役割、実習の具体的内容などについて紹介されていました。

保育士資格を取得するためには、保育所実習だけでなく、施設実習を行うことが必須です。そのため、学生はメモを取りながら、真剣に受講していました。

ビデオは、実際に施設実習を行っている実習生を追っていく形で構成されていました。児童養護施設では、保育園児から高校生まで(2歳?18歳まで)が1つの施設で暮らしています。それだけに、年齢によって養護の内容も異なります。またこの施設は、人間同士の関わりをベースに支え合ったり、助け合ったりしながら、毎日を過ごしている場です。ここでの職員は、家庭における、お母さん、お父さんの役割をも果たします。実習の内容は、子どもたちとの関わりが中心となり、実習期間中は、職員の人として、子どもたちに接することになるでしょう。

ビデオで取り上げられていた、熊本市にある児童養護施設で行われていた具体的な実習内容としては、
① 子どもが起床する際「〇〇くん、朝だよ。起きようね。」等の言葉がけを行ったり、カーテンを開けたりする。
② 児童を学校へ見送り、幼児は幼稚園、保育園へ見送る。
③ 廊下の雑巾がけを子どもたちと行う。
④ 子どもたちと一緒に楽しく食事を行う。
⑤ 洗濯物を取り込み、たたむ。
などが紹介されていました。どの場面においても、実習担当の職員を始めとする施設の職員から指導を受ける様子が見られました。

次は、乳児院での実習についてです。乳児院では、特定の職員が1人の子どもに対して継続的に関わることで、子どもと愛着関係を築くことを大切にしています。乳児院で生活する乳児は物心がつく前に母親と離れるという大きな苦痛を体験しているので、特定の大人との深い人間関係、愛着関係を築くことが大切です。その方法として、食事、睡眠、排泄などの基本的な生活習慣を援助し、全ての体験が家庭と同じものになるようにしています。

ビデオで取り上げられていた、熊本市にある乳児院で行われていた具体的な実習内容は、
①食事介助
②おむつ交換
③授乳
などの場面が紹介されていました。乳児院で生活する子どもたちは様々な理由で入所しているため、子どもたちが発するサインそれぞれ異なり、それを見逃さず対応することが求められます。

児童養護施設や乳児院に入所している子どもたちは、家族と一緒に暮らすことができないさまざまな事情を背負っています。家族と離れて暮らすという苦痛を背負っています。

実習生も、そのことを心に留めて、実習に臨まなければなりません。そんな、実習生に求められる姿勢がビデオでは語られていました。

?実習生はまず健康第一
?保育者としての心構えを持ち、学校で勉強した理論と現場でどうなっているのか、どう一致し、どう違っているのか実践的に学ぶ

実習とは、福祉の分野における自らの適性を試す場でもあります。また、現場の実際と自分の想像や理想との違いに出会う場でもあるといえるでしょう。実習後に再び学校に戻った時に、もっと勉強しなければ、そう思えたら、充実した実習だったといえるのではないでしょうか。今回のビデオ視聴を通して、児童福祉施設の実際、役割、実習について、保育所での実習について学ぶことができました。

2年生は保育実習Ⅰ(施設)まで約1年を切っています。文献やビデオを通して、実際の現場を把握しておくことは澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】だと学ぶことができ有意義な時間となりました!
記事担当:田中智沙