2020/07/02 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

7月2日(木)の6限に行われた保育実習指導Ⅱでは、株式会社バトン(旧称株式会社義徳)代表取締役兼社会福祉法人伸こう福祉会副理事長である林義仁先生をお招きし、GoogleMeetを使用した同時双方向型の講義が行われました。

本日の講義は「しっくりくる働き方-未来を作るワークショップ-」と題しまして行われました。「成長、成人、成功」というキーワードを意識しながら、“これから自分はどうなっていきたいのか?”についてワークシートを用いて学生同士の意見交換を交えながら行われました。

まず始めに、「不安と思うことは普通である」ということを、事例を交えながらお話して頂きました。事例の内容は、自分にはないものを持つ先輩の姿を見て、「すごいな」、「それに比べて自分は」と悲観的になってしまった学生の話をして頂きました。この事例には『ダメダメポイント』というものが2つありました。

ダメダメポイント① 自信喪失
自分よりすごい人を見ると、「自分はダメだなあ」と思ってしまう

ダメダメポイント② 行動できない
ダメな自分を変えるための解決策が見えず行動できない

上記の2つがこの事例にはあるとおっしゃっていました。この①、②をそのままにしてしまうと先輩に会うたびに「自分は」と比べてしまい、『ダメダメ無限ループ』に陥ってしまいます。そこでこのダメダメ無限ループを脱出する方法として、下記の○○に当てはまるものを学生自身で考えました。

<○○をしない限り永遠に続いてしまう>
「○○」に当てはまるもの-学生の意見
?学生Aさん 「自分の殻を破る」
自分のダメなところを認めてあげる。ダメなところと良いところは紙一重だと思うので、その反対の良いところに気付かせてあげればよいのではないか。

学生の意見を聞いた後、林先生はこの○○に入る言葉は「成長」とおっしゃっていました。すごい人を見た時に自信を失うのではなく、「この人みたいになりたい!」、「この人の考え方を盗もう!」など、すごい人と出会った瞬間を成長のチャンスととらえることで、ダメダメ無限ループから脱出できるとおっしゃっていました。

次に、「何をしたら成長したと言えるのか?」という事について、学生同士で意見交換をチャット機能を用いて行いました。その中で、林先生に2名の学生をご指名して頂き、詳しく自分の意見について話していただきました。

1.学生Bさん
「ダイエットをしているのですが、体重がだんだん減っていって、目標としていた体重が達成されて、また次の目標に向けて頑張っているときに成長を感じる」
2.学生Cさん
「緊張しているときに成長を感じる。緊張している瞬間が成長の1歩目であり、その時気づけなかったとしても、振り返った時に過去の自分と今の自分を比較して、今の自分の成長を感じる」

2名の学生の意見を踏まえ、林先生は「考える&行動する」どちらかができていれば、成長したと言えるとおっしゃっていました。「考える」と一言で表すのではなく、ピラミッドをイメージし、下から悩み始める→深く考える→決める?納得すると段階を踏んでいく過程が大切です。同様に、「行動する」も考える→行動する→成功と段階があります。人それぞれの過程は異なるため、一律に~したら良い!と断定的に決めるのは違うとおっしゃっていました。また、人それぞれの過程は異なりますが、下記のことに注意して自分で決める必要があるともおっしゃっていました。
?自己正当化
今のダメな自分のままでよいと留まることを認めること
?逃げない?言い訳探しをしない
人は自分が成長したいと思うことしか成長は出来ません。1個ずつ、段階を踏んでレベルアップをしていきましょう!

最後に、林先生は学生に「今の自分はどのレベル?」、「今日の講義を受けて、一言で考えたこと、したくなったことなどを表してみよう」と問いかけ、この質問に関してもGoogleMeetのチャット機能を用いて共有し、2名の学生に詳しく自分の意見について話していただきました。

学生Dさん「今の自分はどのレベル?」という問いに対して「悩み始める、逃げない。一度深く考えるとその見方しかできなくなるが、何をしたらよいのか自分の中で明確なものがない」

林先生の回答「人はアドバイスを聞いているときに頑張る心の余裕、自分を励ます力が残っていない時がある。しかし、その自分自身に対して蓋をしてしまう時があるので、自分を甘やかして、深呼吸してみたらよいのではないか。明日もし死んでしまっても後悔しないようにするために」

学生Eさん「今日の講義を受けて、一言で考えたこと、したくなったことなどを表してみよう」という問いに対して「適度に考える。自分は一度悲観的になるとそのままになってしまったり、目標を高くしすぎてしまいなかなか達成できず心が折れてしまうことが多かった。そのため、目標が今の自分に達成できるか、また時には自分を甘やかしたり人に頼るという事が大切だと感じた」

本日の講義の最後に、林先生は「悩み続けるのはすごい。成功までは遠いかもしれないけど、何かが始まったことは間違いない」とおっしゃっていました。また、成功の哲学の言葉で、

考える人 :10000人
したい人 :1000人
言う人  :100人
やる人  :10人
続ける人 :1人
上手くいく人⇒0か1人
 

という言葉も紹介して頂きました。この言葉から、考える人が1万人いる中で、そこから「~をしたい!」と口に出せるのは100人ほどであり、口に出しただけでもその100人に入れている、と勇気づけてくださいました。他にも前回の講義(6月11日)よりも学生たちがポジティブになったとおっしゃって頂きました。これから学生は実習を行いますが、実習先で出会う素敵な人との出会いを成長のチャンスと考え、ダメダメ無限ループに陥らず、1つずつ積み重ねていき、成長していけるよう頑張りましょう!

記事担当:島貫莉花子