2020/07/02 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅰ

7月2日(木)の5限は、「『しっくりくる未来や働き方』をつくるワークショップ」と題して、林義仁先生による『キャリア形成Ⅱ』の授業が行われました。


前回に続きオンライン形式で行われましたが、自分で考えをアウトプットする時間が設けられ、理解の定着度が高まるような授業でした。

初めに、林先生の自己紹介がなされました。林先生は学生時代に、「社会に出る=就職」なのはどうしてなのか、それ以外の方法はないのかという考えを持ったため、内定を断り、自分の役に立つ卒論として大学生向けの書籍を出版したといいます。たくさんの経験をした中で、自分のやりたいと思ったことはやろうと決めたそうです。そして自身のことを、色々なことをやっていて分かりにくい人である、と話しました。

今回の講義の内容は以下の通りです。
1. 誰の期待や不安に応えたい?
2. 自分の幸せ軸を知る
3. まとめ

1. 誰の期待や不安に応えたい?
仕事は誰かの期待や不安に応えるもので、誰かの役に立つものです。保育者にとっての「お客さん」となる人は誰なのかという問いが投げかけられました。子ども、保護者、同僚などとたくさん考えられるますよね。

その後、「幸せにしたい人は誰?」というワークが行われました。
一度、自分で考えた後に、チャット機能を活用して発信し、意見共有を行いました。

2. 自分の幸せ軸を考える
林先生は、「幸せ軸が違えばしっくりくる仕事も変わってくる、幸せ軸をはっきりさせることが、しっくりくる仕事を見つける近道である」と話しながら、「思い込み」について触れました。「思い込み」とは、事実とは異なっているが、事実であると思いこまれていることです。子どもは大人になるにつれ「なぜ」を終わらせる方法を学び、思い込みの習慣が身についているそうです。

その後、「自分の幸せ軸を考える」というワークが行われました。
ワーク①と同じく、自分で一度考えてから、チャット機能を活用して意見交換を行いました。仲間の意見を知ることで、学びの深まりが感じられました。

3. まとめ
林先生は今回の講義を以下の3点にまとめました。
?仕事は期待や不安などの誰かの想いに応え、その人が喜ぶことによって成立すること
?自分を変える、社会を変える、周りを変える、この3つはそれぞれ関連し合っている
?リーダーという1人目のメンバーにならなくても支える2人目のメンバーとして、最初の人がやったことを拡大、発信していくということが大切

仕事は、自分と他者がいることで成り立ちます。仲間の存在の大切さを忘れず、自分と誰かのために働くことが幸せに繋がる、として授業が締めくくられました。

記事担当:田中智沙