2020/06/05 保育士?幼稚園課程
教育実習(小?幼)の事前事後指導
6月4日(金)の5限に行われた「4年生実習指導」では、前回に引き続き、和田明人先生により、オンライン上(Zoomを活用)で双方向型授業として行われました。
本日の内容は、「保育現場の評価」についてです。
保育現場の評価をするということは、つまり、学生側が「ここ働きたい!」と絞るための現場に対しての評価ということです。
選べる立場だからと言って、偉いというではなく、選ぶことができる程の保育の知識をつけることです。そして、選ぶために必要なものは「保育をしっかり見る眼(鑑識眼)」です。
これは、すぐに身に着くものではなく、それまでの学びがあって身に着くものです。そこで、保育現場の評価を行う上で気をつける点は以下の通りです。
1点目は、保育現場の見極め方についてです。
単にボランティアとして参加するのではなく、自分でテーマを設定して参加することが大切です。先生たちの中に自ら入り、気になる先生にアクションを起こすことなどで、就活に繋げていくことができます。
2点目は、参与観察でどう調査するかです。
参与観察で調査する時、その園について知ることができる場面は、特に片付けやいざこざの場面です。理由は、保育者の方の対応が園の理念、方針を表しているからです。そこで、素晴らしい関わりを見たら、他の園も見てみます。また他の素晴らしい場面を見ることができるかもしれません。保育の就活で澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】なことは、ボランティアでのさまざまなエピソードを、「具体から抽象化していく」ことです。素晴らしいと感じて、すぐに「ここに就職しよう!」と決定するのではなく、他の園でのエピソードも集め比較していきます。そうすることで、保育の眼が育ち、より自分の就職したい園を絞り込んでいくことができます。
3点目は、職員同士の人間関係への視点です。
保育現場における「仲の良さ」とは、どのようなことでしょうか。それは、プライベートでの関係が良いということだけではなく、保育理念、保育観、保育方法の共有ができていることが、保育現場におけるホンモノの「仲の良さ」ということです。子どもの保育について、いつもお互いに探求し合っているのかどうかが澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】です。
4点目は、愛情という【専門性】を評価することです。
保育者は、常に笑顔でいることを求められることがありますが、ボランティアに行った際は、職員の方々の笑顔の量と質、強制化された笑顔かどうかを見ていくことも必要です。ここで、卒業生のUさんの就活のエピソードを交えて、説明していきます。
5点目は、優しさという【専門性】を比較することです。
卒業生のUさんの実践の中で、電話口からも優しさが感じられた職員の方の保育は、やはり素晴らしく「こんな保育園いいな」と感じましたが、一つの園しか見ていないことに気がつき、そこから他の保育園にもボランティアに行ったそうです。着眼点への気づきから、比較調査を開始していきました。
6点目は、受容?共感?傾聴の実際についてです。
Uさんは、ボランティアに参加した際に職員の方は、温かく、優しい言葉をたくさんかけてくださったそうです。子どもへの普段の姿勢が学生に対しても表れていたそうです。つまり、受容?共感?傾聴が普段から行われていると言えます。
7点目は、保育理念と実際?実践の一致です。
そこからUさんは、何度もその園に足を運びました。子どもたちとの関わりと、たくさんお話をさせていただいたことで、就職先に決定したそうです。つまり、「参加」と「対話」によって、しっかりと確認をするということです。
8点目は、日常の些細な場面への視点です。
その園の人間関係を見るポイントは、「状況の共有?共感度をチェックする!」ことで、具体的な例は以下の通りです。
①小さな感動を、日々、共有しているか?
②感情の共鳴がみられるか?☆時には涙
③立ち話をしているか?(観察者立場)
④立ち話ができるか?(当事者的立場)
③は観察的な視点で先生方がそのようなことをしているかどうかということですが、④は実際に自分が職員の方とお話をできる雰囲気や場があるか、ということです。
9点目は、学生から施設長?主任に問うことです。
初日ではなく、関係性を築いていけたら、以下の質問を投げかけてみましょう。
①「保育者の専門性」をどのようにお考えでしょうか?
②「保育の質」をどのようにお考えでしょうか?
③その「保育の質」を向上させる取り組みは、どのよう にされていますか?
④公立(民間)だからこそ、できることはどんなことで しょうか?
⑤公立(民間)がゆえに、できないことはどんなことで しょうか?
これらの質問を通して、より深く、その園について知ることができます。
10点目は、学生から先輩(卒業生)に問うことです。
関係性ができていない状態で、職員の方にさまざまな質問をすることは難しいです。しかし信頼できるTFU保育士課程の先輩方から、以下のようなことを教えていただくこともできます。
①保育理念と実際の実践は一致していますか?
②福利厚生には満足していますか?
③職場の好きなところはどんなところですか?
④今の職場に自分の子どもを預けたいですか?
⑤もう一度就活できるとしたら、どんな園に就職してみたいですか?
これは、実際に訪れることができない今だからこそ出来る就活と言えます。一人に限らず、沢山の先輩方に質問してみることも必要です。
11点目は、“保育の質”向上を探求している保育チームか?
①園内研修の方法にこだわる
→対話、カンファレンス、研修技法を学ぶ!
②保育環境のディティール(細部)にこだわる
→保育環境評価の方法を学ぶ!
③保育実践の場面?場面にこだわる
→保育方法(優れた実践知)を学ぶ!
保育環境は見た目のかっこよさ、きれいさではなく、子どもたちの遊びが展開されるように日々実践を振り返り、探り続けているかなどが大切です。
最後に、就活とは、
「職場に身を委ね、働きやすそうな現場を見つけることではなく、その現場でどんな風に働きたくてどのような“キャリア?アンカー”を見出すかを大切にすること」でもあります。
今回、何度も「比較する」という言葉が出てきました。保育の就活を行う上で大切なことです。一つ目にボランティアに行った園が、自分の理想の保育を行っていたとしても、他の園にも足を運び、自分なりに比較してみましょう。
保育の就活は、まだ始まったばかりです!
頑張っていきましょう!
本日の内容は、「保育現場の評価」についてです。
保育現場の評価をするということは、つまり、学生側が「ここ働きたい!」と絞るための現場に対しての評価ということです。
選べる立場だからと言って、偉いというではなく、選ぶことができる程の保育の知識をつけることです。そして、選ぶために必要なものは「保育をしっかり見る眼(鑑識眼)」です。
これは、すぐに身に着くものではなく、それまでの学びがあって身に着くものです。そこで、保育現場の評価を行う上で気をつける点は以下の通りです。
1点目は、保育現場の見極め方についてです。
単にボランティアとして参加するのではなく、自分でテーマを設定して参加することが大切です。先生たちの中に自ら入り、気になる先生にアクションを起こすことなどで、就活に繋げていくことができます。
2点目は、参与観察でどう調査するかです。
参与観察で調査する時、その園について知ることができる場面は、特に片付けやいざこざの場面です。理由は、保育者の方の対応が園の理念、方針を表しているからです。そこで、素晴らしい関わりを見たら、他の園も見てみます。また他の素晴らしい場面を見ることができるかもしれません。保育の就活で澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】なことは、ボランティアでのさまざまなエピソードを、「具体から抽象化していく」ことです。素晴らしいと感じて、すぐに「ここに就職しよう!」と決定するのではなく、他の園でのエピソードも集め比較していきます。そうすることで、保育の眼が育ち、より自分の就職したい園を絞り込んでいくことができます。
3点目は、職員同士の人間関係への視点です。
保育現場における「仲の良さ」とは、どのようなことでしょうか。それは、プライベートでの関係が良いということだけではなく、保育理念、保育観、保育方法の共有ができていることが、保育現場におけるホンモノの「仲の良さ」ということです。子どもの保育について、いつもお互いに探求し合っているのかどうかが澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】です。
4点目は、愛情という【専門性】を評価することです。
保育者は、常に笑顔でいることを求められることがありますが、ボランティアに行った際は、職員の方々の笑顔の量と質、強制化された笑顔かどうかを見ていくことも必要です。ここで、卒業生のUさんの就活のエピソードを交えて、説明していきます。
5点目は、優しさという【専門性】を比較することです。
卒業生のUさんの実践の中で、電話口からも優しさが感じられた職員の方の保育は、やはり素晴らしく「こんな保育園いいな」と感じましたが、一つの園しか見ていないことに気がつき、そこから他の保育園にもボランティアに行ったそうです。着眼点への気づきから、比較調査を開始していきました。
6点目は、受容?共感?傾聴の実際についてです。
Uさんは、ボランティアに参加した際に職員の方は、温かく、優しい言葉をたくさんかけてくださったそうです。子どもへの普段の姿勢が学生に対しても表れていたそうです。つまり、受容?共感?傾聴が普段から行われていると言えます。
7点目は、保育理念と実際?実践の一致です。
そこからUさんは、何度もその園に足を運びました。子どもたちとの関わりと、たくさんお話をさせていただいたことで、就職先に決定したそうです。つまり、「参加」と「対話」によって、しっかりと確認をするということです。
8点目は、日常の些細な場面への視点です。
その園の人間関係を見るポイントは、「状況の共有?共感度をチェックする!」ことで、具体的な例は以下の通りです。
①小さな感動を、日々、共有しているか?
②感情の共鳴がみられるか?☆時には涙
③立ち話をしているか?(観察者立場)
④立ち話ができるか?(当事者的立場)
③は観察的な視点で先生方がそのようなことをしているかどうかということですが、④は実際に自分が職員の方とお話をできる雰囲気や場があるか、ということです。
9点目は、学生から施設長?主任に問うことです。
初日ではなく、関係性を築いていけたら、以下の質問を投げかけてみましょう。
①「保育者の専門性」をどのようにお考えでしょうか?
②「保育の質」をどのようにお考えでしょうか?
③その「保育の質」を向上させる取り組みは、どのよう にされていますか?
④公立(民間)だからこそ、できることはどんなことで しょうか?
⑤公立(民間)がゆえに、できないことはどんなことで しょうか?
これらの質問を通して、より深く、その園について知ることができます。
10点目は、学生から先輩(卒業生)に問うことです。
関係性ができていない状態で、職員の方にさまざまな質問をすることは難しいです。しかし信頼できるTFU保育士課程の先輩方から、以下のようなことを教えていただくこともできます。
①保育理念と実際の実践は一致していますか?
②福利厚生には満足していますか?
③職場の好きなところはどんなところですか?
④今の職場に自分の子どもを預けたいですか?
⑤もう一度就活できるとしたら、どんな園に就職してみたいですか?
これは、実際に訪れることができない今だからこそ出来る就活と言えます。一人に限らず、沢山の先輩方に質問してみることも必要です。
11点目は、“保育の質”向上を探求している保育チームか?
①園内研修の方法にこだわる
→対話、カンファレンス、研修技法を学ぶ!
②保育環境のディティール(細部)にこだわる
→保育環境評価の方法を学ぶ!
③保育実践の場面?場面にこだわる
→保育方法(優れた実践知)を学ぶ!
保育環境は見た目のかっこよさ、きれいさではなく、子どもたちの遊びが展開されるように日々実践を振り返り、探り続けているかなどが大切です。
最後に、就活とは、
「職場に身を委ね、働きやすそうな現場を見つけることではなく、その現場でどんな風に働きたくてどのような“キャリア?アンカー”を見出すかを大切にすること」でもあります。
今回、何度も「比較する」という言葉が出てきました。保育の就活を行う上で大切なことです。一つ目にボランティアに行った園が、自分の理想の保育を行っていたとしても、他の園にも足を運び、自分なりに比較してみましょう。
保育の就活は、まだ始まったばかりです!
頑張っていきましょう!
記事担当者:千葉早姫