2020/06/04 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

6月4日(木)の6限目に行われた保育実習指導Ⅱは、先週に引き続きGoogle Meetを使用した双方向型授業として行われ、利根川智子先生から前回の続きとして指導計画の作成と評価についてご指導いただきました。

はじめに、子どもにとっての遊びの「楽しさ」とは何なのかについて考えました。お友達と夢中になって作ったものをその後どのように遊ぶのか考えることを楽しんだり、生き物を観察して動きの面白さに気づいたりしながら、遊びの「楽しさ」を知っていきます。何よりも、大好きなお友達と一緒に一つのことを完成させるということ自体を楽しんでいるのではないだろうかとおっしゃっていました

続いて、利根川智子先生に計画の内容を項目ごとに詳しくお話していただき、学生自らが作成した指導計画と照らし合わせながら確認する時間を設けていただきました。

まずは、【前日までの子どもの姿】、【ねらい】、【内容】についてです。これらは、一貫している必要があります。子どもたちが何に興味?関心を持っているのか子どもの姿をよく観察し、その後子どもたちにどのようなことを体験し身に付けてほしいのか、保育者の願いを含めながら具体的に計画します。ここで計画した内容は、環境構成や援助、子どもの活動と関連していくため、指導計画のなかで澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】な三つの柱となります。

次に環境構成についてです。環境構成とは、【ねらい】や【内容】が達成されるように、保育者が環境に対して行う働きかけ(=間接的な援助)のことを指します。環境構成の書き方の基本は以下の通りになります。

①「いつ、どの遊びに」
②「どうして」(理由)
③「何を(対象)」 「どこに(場所)」 「どのように(置き方)」 「どれだけ(数量)」 「(事前に)どうしておく」 「(保育中に)どうする」 

計画を立てる際は①~③の内容を具体的に書くことが求められます。

また、環境構成を計画する上で考えておきたいことについて以下にまとめました。

?子どもが遊びを発展させるために友達の遊びが見える環境構成にするのか、自分の遊びにじっくり関わるために見えない環境構成にするのか
?動的な遊びなのか、静的な遊びなのか
?自分の力で進められるものなのか
?使用する道具は事前に子どもの前に用意しておくのか
?子どもの動線はどうなっているのか
?子どもの活動に合わせて再構成ができるように考えられているか

そして、作成した指導計画は実践後に評価をします。予測した子どもの姿、援助などは適切であったかどうか、良かったところ、反省するべきところを見極め、どのように改善していけばよいのか等について考察をし、今後にいかしていけるように考えることが大切です。

最後に、小坂先生からお言葉をいただきました。自分が予測していた子どもたちの反応と実際の反応が異なったり、思いがけない行動を見かけたりした時に、子どもたちに対してマイナスな感情を抱いてしまい、つい表情に出してしまいそうになります。しかし、大変難しいことではありますが、その感情を表に出さないことが専門職には求められるということをお話していただきました。

未だオンラインでの講義が続き、家で過ごす時間が増えている状況です。3年生においては、施設実習の延期、保育所実習は今後どうなるのか未定の中で不安を募らせていることと思います。しかし、今回ご指導いただいた指導計画について今一度見直し改善したり、実習に備えて文化財を作ったり、手遊びのレパートリーを増やしたりと、今だからこそ自分にできることを見つけて時間を有効に使いましょう!
記事担当:森 麻尋、佐々木 彩