2020/02/01 保育士?幼稚園課程

2年生 保育キャリア形成Ⅶ

2月1日、1限の保育キャリア形成Ⅶでは、1限に社会福祉伸こう福祉会副理事長の林義仁先生に講義していただきました。今回の講義では、“「しっくりくる未来や働き方」をつくるワークショップ“と題し、価値観について改めて考え直す授業をして頂きました。

まず始めに、前回の振り返りを行いました。林先生に前回のお話の内容を踏まえ、自分?周囲?社会を変える行動は全部繋がっているということや、自己分析についてお話していただきました。

次に、“本当の就職活動”をテーマとして、キャリアアンカーについてお話して頂きました。キャリアアンカーとは、「周囲が変化してもあまり変わらないもの、生涯にわたってその人に影響を与えるもの」を指します。具体的には自分が「感激」できる、自分が「幸せ」だと思える、自分が「これだけは譲れない」という価値観などが挙げられます。

林先生は、自分の人生の構造であるライフ?デザインを考える際に、自己分析をして、キャリアアンカーを立ててから構想する必要があるとおっしゃっていました。先に見通しを立てるためにもライフ?デザインを確定したくなりますが、まずはキャリアアンカーをはっきりさせなければ、ライフ?デザインは生まれないとおっしゃっていました。

また、価値観が違えば保育観も当然違うため、保育観を問う前に価値観を考える必要があるとお話して頂きました。同じ価値観の人は絶対にいることはなく、あくまでも価値観が近い、1番大事にしているものが似ているかどうかであるとおっしゃっていました。そのため、就職する際に保育園を見るときは、保育観が絶対に合う保育園は絶対にないため、価値観が似ているか、近いかで判断する必要があるとおっしゃっていました。

最後に“キャリアアンカーを整理する”のテーマでは、自分のキャリアアンカーを文字に書きだし、林先生のお話を聞きながら実際に自分の中で整理をしました。

このテーマでは、林先生から出されるお題にそってワークシートを記入する活動が行われました。全部で6つのお題が出され、1問につき1分で回答しました。
【林先生から出されたお題】
①自分の周りの友人はこんなタイプが多い
②比較的長く続けていること
③②が比較的長く続けられている理由
④どんな業種でも選べます。しかし、時給は500円です。その条件でやってみたいアルバイトは何か
⑤④のアルバイトに興味がある理由
⑥周りの人に「○○な人だね」「○○な性格?タイプだね」と言われる。○○に当てはまる言葉は?

このお題に答えた後、隣の人とペアになり、事前に配布された相手のキャリアアンカーシートを見ながら相手の価値観はどんなものかを一緒に考え、最後に自分のキャリアアンカーシートを一言でまとめました。その際に、林先生は「キャリアアンカーは色々あっていい。ただ、“譲れないキャリアアンカー”を見つけると、園選びや今後の行動選択がしやすくなる手段?方法が先行せず、幸せな就職に繋がるかもしれない」とおっしゃっていました。

今回の講義を通して、今後の就職活動において自分のキャリアアンカーをどう反映してくか、また自分自身を知る機会になったと思います。この講義の最後に、林先生は「分からないことはもっと知りたいことなのかもしれない。わからないことは知りたいことであり、それは大好きなことへ繋がるかもしれない。わからないことは大切なこと、大切な自分。出来ない自分を穏やかに見守ってあげよう」とおっしゃっていました。まずは自分自身についてしっかりと知ることで、これからのキャリア?デザインを形づくってしていきましょう。

記事担当 島貫莉花子、森麻尋