1月22日にTFUミシュラン?プロジェクトの4年生が東北生活文化大学高等学校に出向き、1年生対象に出張講義を行いました。

まずはじめに、TFU教育学科４年生の成ケ澤咲希さんが、保育所と幼稚園の違いについてお話ししました。

保育所と幼稚園にはこのような違いがあります。
実際に、保育所と幼稚園では先生の呼び名も違います。保育所の先生は「保育士」、幼稚園の先生は「幼稚園教諭」、幼保連携型認定こども園の先生（3歳以上児担任）は「保育教諭」と呼ばれ、これらを総称して、「保育者」と呼びます。

たくさんの違いがあるように感じられる保育施設ですが、保育の中で行うべき実践の考え方は一緒です。子どもたちは生活や遊びの中で様々なことを吸収していきますが、保育者が「ああしなさい」、「こうしなさい」と言っていては子どもの育ちが薄いものになってしまいます。だからこそ、保育者は子どもが主体的に「やりたい！」と感じられるような環境を作ったり、遊びが発展していくような言葉をかけたりして、その子どもの学びを支えていくという役割がどの種別の保育施設にもあるのです。

そして、事例を用いながら、実際に子どもの学びを支えていくために、子どもにどのような対応?言葉をかけていくかということを、クラスメート同士で対話してもらいました。

上記の事例で高校生からは、
「大切なものだから、お家で使ったら？」
「約束破ったから、没収?！」
このような意見が挙げられました。

保育者の対応で考えられる一つの理想スタイルとして、「あれはダメ」、「これはダメ」とどのような場面でも否定的に捉えるのではなく、プラスの言葉に変えて、「このおもちゃ大好きなんだね。だから持っていたいんだね」と気持ちを受け止め、行動する意欲を引き出すなどしてから、「でもさ、園に持ってきて、無くしたり壊れたりしたら困っちゃうね。おうちに大切に置いておいた方がいいんじゃないかな？」と投げかけながらどうするべきかを伝えるということがあげられました。

続いて、TFU教育学科4年生の伊藤葵さんが、自身の高校生?大学４年生までの心境の変化や澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】での学びの過程についてお話ししました。

澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】では1年生に保育士課程選抜試験があり、2、3年生では年間60コマ以上の実習指導を行います。実習指導では、同学年で行う授業に加えて、先輩や後輩、保育関係者の方と対話をする時間があり、そのような時間を通じて、保育の真の楽しさや奥深さを探求していきます。
そして、4年生になると、学生が自分で学びたいことを追求していくプロジェクト活動があります。伊藤さんもこのプロジェクト活動を行っていたことで、自分はどのような保育がしたいのか、どのような現場で働きたいのかを考えることができるようになったそうです。

保育者になるためには、大学でどのような学びを行うかがとても澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】になってきます。高校生のみなさんの授業をさせていただいて、「私もこんな風に考えていたな」と初心を思い出したと同時に、改めてこの大学に入って4月から保育者として働くことの幸せを感じました。
今回、授業を聞いた高校生も授業を行った本学の学生も、どちらも素晴らしい保育者として活躍してくれることを願っています。

記事担当：橋本日菜