2019/10/31 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅰ

10月31日の保育実習指導Ⅰは、発達プロジェクトの学生による「発達ミニレクチャー」と「三法令の改定(改訂)概説」が行われました。

はじめに、「発達ミニレクチャー」が行われました。今回は前回のミニレクチャーを受けた2年生からの、発達に関する質問に回答する形で行われました。

続いて、「三法令の改定(改訂)の概説」が行われました。今回、概説を行ったのは3年生の学生です。時間の関係上、主に「幼児期の教育」についての概説が行われました。概説の流れは以下の通りです。
 ①三法令の改定(改訂)の背景
 ②幼児期の教育について
  ?幼稚園教育要領について
 ③まとめ

まずは、三法令の改定(改訂)の背景についてです。皆さんは「改定」と「改訂」の違いは分かりますか?「改定」は改めて定めるという意味で、時代の変化や他の法令の制定などによって、記述変更が必要になった場合に行われます。そして、「改訂」は訂正して改めるという意味で、既存の文書に修正や訂正が必要になった場合に行われます。今回は保育所保育指針は改定、幼稚園教育要領及び幼保連携型認定こども園教育?保育要領は改訂を用います。

平成29年度に同時に改定(改訂)が行われました。それは、いずれも日本の大切な「幼児教育施設」としての位置付けがなされたからです。つまり、幼児教育の内容や質を、いずれも切り離すことなく3つの「幼児教育施設」として揃えていこうという目的があります。

次に、幼児期の教育について、幼稚園教育要領についてです。
今回は時間の関係上、幼児期の教育についての基盤となっている幼稚園教育要領について、詳しい概説が行われました。

平成29年度の幼稚園教育要領の改訂のポイントは、以下の通りです。
 ①改正教育基本法(2006年)をふまえた「前文」の新設
 ②小学校との円滑な接続を図るために、学校と共有するものとして「育みたい資質?能力」や「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を明示
 ③「主体的?対話的で深い学び」「カリキュラム?マネジメント」など教育の方法や質向上、園運営にかかわる新たな取り組みの導入
 ④計画についての記載は、保育指針、認定こども園教育?保育要領と同様に、第1章「総則」へ

そして、幼児期の教育、つまり幼稚園においても、保育所においても、認定こども園においても、我が国において保育を行う方法の原理はすべて一緒で、“環境”を通して行う、“遊び”を通して行う ということが本来、一番大事であり基本中の基本であることが明示されたところがとても澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】なポイントとなります。

11月14日(木)の実習指導Ⅰでは、保育者として実際に“環境”?“遊び”を通して行う保育を実践されている澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】の先輩をお招きし、詳しくお話をしていただくことになっています。

そして、もう一つ澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】なポイントは、「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿(10の姿)」が明示されたことです。

この10の姿は、3つの資質?能力が保育内容の5領域を通して具体的にどの様に育っていくのかの方向性を、幼児期の終わり頃の子どもの様子に即して具体的に示したものです。
つまり、ねらい及び内容に基づく活動全体を通して、資質?能力が育まれている幼児の幼稚園修了時の具体的な姿のことを10の姿といいます。
あくまで、方向目標なので到達しなければいけない達成目標ではありません。
また、この10の姿は、幼児教育の総仕上げの方向であり、小学校以降に引き継いでもらうものとしても位置付けられています。

今回は、3年生が2年生に対して三法令の概説の講義を行いました。澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】保育士課程ならではの学生が行うteaching-othersスタイルの授業です。今一度、三法令についてしっかり見直し、今求められる幼児期の教育について理解を深めていきましょう。

記事担当:成ケ澤咲希