2019/05/30 保育士?幼稚園課程

実習まで「あと1年」でなく「もう1年」/保育実習指導Ⅰ

5月30日5限の保育実習指導Ⅰでは、「保育専門職の理解」と題して、「保育者の歩み」というDVDを鑑賞し、3年生で行われる保育実習について学びました。

3年生で控えている保育実習では、施設実習と保育所実習(観察実習、参加実習等)にあたる「保育実習Ⅰ」と、保育所実習(半日実習、全日実習等)にあたる「保育実習Ⅱ」があります。
高野先生は「実習まではあと1年あるが、まだ1年ではなく、もう1年しかないということを重々自覚してほしい」とおっしゃっていました。保育所実習まではあと1年、施設実習については1年を切っているということで、2年生は今日から保育実習に向けて意識を向けていくことが必要になってきます。


その後、「保育者の歩み」というDVDを視聴しました。このDVDは2巻になっており、第1巻が児童福祉施設での実習について、第2巻が保育所での実習についての内容となっていました。
まず、第1巻の「保育実習の実際~施設実習~」を視聴しました。
このDVDの中では、乳児院、児童養護施設での生活の流れやそこでの実習について取り上げられていました。

児童養護施設では、子どもが起きたときから保育者の子どもとの関わりが始まっていきます。DVDで取り上げられていた児童養護施設では早朝5時から保育者の仕事が始まっており、6時15分には子どもが起床できるように促していました。

児童養護施設や乳児院で過ごしている子どもたちは、様々な理由で保護者と離れて暮らしています。児童養護施設や乳児院において保育者は、そこで過ごしている子どもたちの母親?父親のように、家庭的な雰囲気を出していけるように意識することが大切になってきます。

実習を受ける学生は、実習プログラムに沿って職員の方から指導を受けることや、実習の中で様々な職務を経験していきます。子どもと直接かかわっていくため、子どもの様々なサインを受け取る感性や、サインを的確に読み取る力を身につけていくことも可能です。

乳児院の睡眠場面で、子どもの寝顔が出てきたときには、あまりのかわいい寝顔に、鑑賞している2年生が微笑み合うという姿が見られました。


続いて、第2巻の「保育実習の実際~保育所~」を鑑賞しました。
このDVDの中では、保育所での子どもたちの生活や保育所での実習について取り上げられていました。

実習の前にオリエンテーションというものがあります。オリエンテーションでは、直接実習園に赴き、実習中のスケジュールや実習中の具体的内容などについて確認していきます。

また、実習は家を出たときから始まっています。実習中に気をつけることの1つとして、身だしなみのことがあります。実習中における身だしなみのポイントは以下の通りです。
?清潔で動きやすいものを着る
?長い髪はきちんとまとめる
?爪はきれいに切っておく
?アクセサリーはつけない
腕時計を外しておくことも忘れないようにしましょう。子どもとぶつかったときに危険が伴います。

また、実習の中では、日々の振り返りや反省のために、日誌を記入します。実習日誌記録のポイントは以下の通りです。
?要点をまとめて書く
?感想文や話し言葉にしない
?反省は項目ごとに書く
他人が見ても分かるように書くということが大切になってきます。

実習を通して、子ども一人ひとりが毎日少しずつ発達していくことに触れることができます。実習を行っていく中で、登園から午前の活動、昼食、午睡、おやつ、降園、延長保育までの生活の流れや、実習先の保育者の子どもとの関わり方なども徐々に理解していくことができます。


最後には、【子どもの発達勉強したいプロジェクト】の4年生による発達ミニレクチャーが行われました。
今回のレクチャーでは、前回レクチャー分の復習テストが行われました。問題は、平成20年度版の保育所保育指針より、おおむね5歳とおおむね6歳のところの穴埋めでした。


今回見たDVDや、毎回行われている発達ミニレクチャーは、3年生で控えている実習に向けて、そして、のちに保育者として働くようになるときに活かされるのではないでしょうか。日々の保育の学びを大切にしていきましょう。


記事担当:大橋咲恵