2019/05/16 保育士?幼稚園課程

保育実技研究オリエンテーション(造形、制作、絵画)が行われました/保育実習指導Ⅰ

5月16日、5限の保育実習指導Ⅰでは、青木一則先生と河合規仁先生による「保育実技研究オリエンテーション(造形、制作、絵画)」が行われました。

はじめに、青木先生より、保育実技研究の基本の確認、TFU保育士課程の保育実習指導Ⅰにおける保育実技研究についての説明などがありました。

保育実技とは、一般的にピアノを弾くことや絵本の読み聞かせ、手遊びなどの保育者が提供する遊びのことをイメージしますが、「保育を行う上で保育者が実際に行う“技”全般を指す」と青木先生はおっしゃっていました。
また、保育の中で子どもを観察し子ども理解を深めること、環境を構成すること、保護者と対話を通して信頼関係を築いていくことも、保育実技の中に含まれます。

続いて、「幼少期に読んだ絵本で、何か印象に残っている絵本はあるか?」と問いかけがなされ、学生同士で話し合っている様子が見られました。
「ぐりとぐら」、「はらぺこあおむし」、「そらまめくんのベッド」など、たくさんの絵本が出てきましたが、みなさん、とても懐かしく思ったのではないでしょうか。

また、旧保育所保育指針には、絵本について以下のような記載が年齢ごとにあります。
3歳児
?絵本、童話、視聴覚教材などを見たり聞いたりして、その内容や面白さを楽しむ。
内容(言葉)
?絵本、童話などの内容がわかり、イメージを持って楽しんで聞く。
配慮事項(言葉)
?絵本、童話、紙芝居などの面白さが分かるように配慮するとともに、生活の中でできるだけ言葉と行動や出来事が結びつくように配慮する。

指針からも分かるように、絵本の読み聞かせの技を持ち、子どもたちにより良い絵本の読み聞かせをすることは、とても大切なことです。そして絵本の読み聞かせに限らず、遊びの技を身につけ、子どもにより良いものを提供することはとても大切であると言えるのではないでしょうか。

遊びの技を身につけるためには「講義などで学んでいくことに加えて、目的意識を持って、自分自身で取り組むことが大切である」とおっしゃっていました。

TFU保育士課程における保育実習指導Ⅰでは、保育実技の中の“遊びの技”を中心に考えていくことになります。具体的な方法としては、後期に、絵本の読み聞かせ、ペープサート、手遊びなどをグループごとに発表していきます。

次に、河合先生による、楽しい制作の時間が始まりました。

まず、河合先生から「みなさんが初めてはさみを使ったのはいつ頃ですか?」と問いかけがありました。問いに対し、学生たちは「いつからだっけ?」などと友人と話しながら、自分たちが子どもの頃のことを思い出していました。

はさみは、指先が発達していないとうまく使うことができません。早い子だと2歳くらいから使い始めるそうです。はさみの使い方や扱う時のルールなど、子どもたちが使う時には確認することが大切です。

そしていよいよ、実際に学生が制作をする時間が始まりました。
河合先生の説明を聞き、手本を参考にしながら進められていきました。
配られた白い紙を使って、紙を手でちぎったり、はさみでいろいろな形に切ったりしていました。友人と見せ合いながら制作をし、みなさん、とても楽しそうな様子でした。
そして最後に、【子どもの発達勉強したいプロジェクト】の4年生による「発達ミニレクチャー」が行われました。

2年生のみなさんは、後期に保育実技の発表があるので、今回の授業で学んだことを活かして発表の準備を進めていきましょう。

記事担当:沼田真由、成ケ澤咲希