2019/05/10 保育士?幼稚園課程

評価と反省を学ぶ/教育実習(幼?小)の事前事後指導

5月10日、”澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】“最初の教育実習(幼?小)の事前事後指導では、「幼児教育の基礎理解」というテーマで、高野亜紀子先生による講義が行われました。
今回は保育における評価の意味や視点について学びました。続いて、小坂徹先生による発達ミニレクチャーが行われました。
まずは、評価に関連する以下の6つの語句についてのクイズが行われました。
①ねらい
保育における「ねらい」とは幼稚園教育の目標を達成するために、保育内容の領域ごとに設定された「めあて」のことを指します。保育の目標は方向目標であり、成果でなく過程、つまりできたかどうかでなく、子どもがどう取り組んだかを澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】視します。

②内容
「ねらい」を達成するために、幼稚園で子どもたちが経験する事柄であり、保育者が指導する事柄でもあります。「内容」は、それぞれの園の子どもたちの興味?関心に応じて考えられていきます。

③幼稚園幼児指導要録
幼児の学籍および指導の過程と結果の要約を記録した原簿であり、これは学校教育法施行規則により、幼稚園に作成と保存が義務づけられている公簿です。

④幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
3歳から5歳児後半に特に伸びていく5領域の内容を10に整理したもので、幼児教育が最終的に向かっていかれたい方向として示されました。5領域の内容を整理して、5歳後半くらいに出てくるであろう姿、保育者が重点的に指導するであろうことを示し、幼稚園教育において育みたい資質?能力の3つの柱(「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」)をふまえて具体的な姿として示したものです。

⑤態度
幼稚園教育要領における態度は、到達度として示すのが難しいものであるため、幼稚園修了までにその方向に向けて指導するものとなっています。幼稚園教諭は、幼稚園生活の自然な流れの中で、その子ども自身のものとして身につけるように指導していきます。

⑥活動
保育の実践場面で、子どもが主体的?積極的に環境へ働きかけ、具体的に展開する状態を指します。幼稚園教育要領および保育所保育指針においても、「遊びを通して」と表現され、発達に必要な経験が得られるように保育者が環境を用意し、援助することが澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】であると示されています。また、環境を用意するだけでなく、一人ひとりの子どもの行動を理解し、具体的な活動の展開を見通し、発達に必要な経験が得られるよう援助することが必要です。

クイズが終わると、評価についての講義が行われました。評価?反省が澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】視されている理由として、幼児の充実した生活に関係していることが挙げられます。評価?反省をし、指導計画を改善すること、そして次の活動に活かしていくことで、よりよい子どもの育ちが見込まれます。また、評価とは決意ではなく、具体的にどうすれば良いのか、的確な現状認識をし、方針を打ち出すことをいいます。また、自己評価が難しい場合、他の教師に保育や記録を見てもらい、それに基づく話し合いをすることで自分では気づかない幼児の姿、自分の保育の課題を発見することができるとおっしゃっていました。

最後に小坂先生による発達ミニレクチャーが行われました。今回は、「受け止める」ことに関する問題でした。
今回の講義を通して、活動において、成果よりも過程に注目することが大切であること、保育者として子どもたちの心情や行為を理解しようとすることが、保育を見直し、改善を図るために必要なことであるということを学びました。

記事担当:上小路蓮