2019/03/16 保育士?幼稚園課程

2019年3月16日 奄美大島フィールドスタディ3日目<高齢者自主体操教室、高齢者歌遊び自主グループゆむんどぃ>

3月16日に奄美大島フィールドスタディ3日目を行いました。
今回私たちがボランティアさせていただいた施設は以下の通りです。
?認可保育所
?社会福祉協議会 通所介護
?特別養護老人ホーム 通所介護
?高齢者自主体操教室(安室、石良、芦検)
?頭の体操教室
?高齢者歌遊び自主グループ

私は、午前中、阿室憩いの家で行われている、『高齢者自主体操教室(まんげんなよ教室)』に参加させていただきました。

年齢を重ねても、元気に過ごすために、週に1度「阿室憩いの家」に集まり、1時間程度体操を行っているそうです。私が参加させていただいた日は、60代から90代の10名の方々が集まり、和やかな雰囲気の中、体操を行っていました。
最初は、椅子に座り、足をもみほぐすストレッチや舌を動かして舌の筋肉を鍛える運動をしました。続いて、椅子の背もたれを持ち、童歌を歌いながら、足を上下左右に振る体操をしました。私たちがなじみのある「かごめかごめ」「桃太郎」などの童歌を、ご高齢の方に合わせ、ゆったりとしたテンポにアレンジしたものを流しながら歌っていました。

1時間体操を一緒にさせていただいたのですが、足を上げたり振ったりするのが意外にも辛く、とても大変でした。ですが、阿室の方々は疲れた様子はなく、私たちの方が疲れてしまいました。

体操後にお茶会を開いていただき、奄美大島と宮城県それぞれの地域の文化についてお話しました。その中で特に印象に残ったのは、奄美の方言で、「こんにちは」は「うがみんしょうらん」、「がんばろう」は「きばらんば」と言うそうです。聞きなれない言葉ではありましたが、とても印象的な言葉だったので、その日、宿に帰宅してすぐに同じボランティア活動で来ていた友人に、方言を教えました。

最後に、手遊びを教えてほしいというリクエストにお答えするため、私が保育の授業でよく行っている手遊び「キャベツの中から」をレクチャーさせていただきました。「キャベツの中から」は、指を1本ずつ動かしたり、手をグーとパー交互に動かしたりするので、手や指の体操になるのではないかと思い選びました。2回ほど通して行ったのですが、とても楽しそうに手遊びを行ってくださり、「来週から取り入れなきゃね。」と言ってくださいました。

1時間半という短い時間ではありましたが、阿室に住むみなさんから元気をもらいました。みんなで一緒に楽しく運動することの楽しさや阿室に住む方々のあたたかさに触れることができました。

午後は、『高齢者歌遊び自主グループゆむんどぃ(おしゃべりコーナー)』に参加させていただきました。

ゆむんどぃでは、定期的に湯湾に住む方々が湯湾公民館に集まり、お茶を飲みながら日常生活について話したり、歌遊びをしたりして交流を深めているそうです。この日は、学生7名が活動に参加させていただき、ソテツの実を使った遊びや奄美の伝統的な踊り「八月踊り」を教えていただきました。

ソテツを使った遊びでは、ソテツを一人ひとつずつ持ち、桃太郎の歌に合わせながらソテツを隣の人に渡していき、歌い終わった時点で、指名された人がソテツを持っていない人を当てるというゲームでした。簡単そうな遊びに見えますが、リズムよく隣の人に渡さないと自分の手元にソテツが段々溜まっていくので、それが難しくも面白くて、終始楽しくゲームをしていました。

奄美大島の伝統的な踊り「八月踊り」とは、奄美には旧暦の八月を「新年」ととらえる暦があり、収穫を終えた時期に年があらたまるという考えだそうです。集落によって独特なスタイルがあり、来年も豊かな収穫に恵まれて平穏に暮らせるよう、神々に感謝を捧げ、祝福し合うことを祈願したものであると教えていただきました。
湯湾の方々の手や足の動きを真似しながら、輪になって踊りました。この踊りは、祝い事の時に踊るそうで、長らく踊っていなかったとお話されていました。私たち学生が来たことで、10年ぶりに踊ったそうで、「来てくれてありがとう。踊ることが出来て嬉しかった。」と言ってくださいました。
今回、私は『高齢者自主体操教室(まんげんなよ教室)』と『高齢者歌遊び自主グループゆむんどぃ(おしゃべりコーナー)』に参加させていただいて、私たち学生を快く受け入れてくれる集落の方々のあたたかさに触れたり、奄美大島と宮城県それぞれの文化を共有することができ、とても充実した1日を過ごすことが出来ました。
阿室のみなさん、湯湾のみなさん、本当にありがとうございました。

記事担当:菅井あかり