2019/02/15 保育士?幼稚園課程

保育実践演習後期合同研究発表会

2月9日(土)の3~5限に、保育実践演習後期合同研究発表会が321教室、323教室、331教室、332教室、333教室の5つの教室に分かれて行われました。

保育実践演習合同研究発表会とは、保育所実習の中で「(最も)困った出来事」をテーマとして、近似した問題を抱えた者同士で構成されたメンバー同士でグループワークを行い、ケースの展開過程を分析?検討し、問題解決の方向性等を相互に考究し合い、その結果を発表し、参加者全員で事例について深めていく会となっています。
今回の発表会では、実習を終えた3年生だけではなく、来年度実習を控えている2年生、選抜試験が終わり保育士課程の仲間となった1年生も参加し、それぞれの学年からの質問や意見が飛び交う有意義な時間となりました。

今回の発表の主な流れとしては以下の通りです。
①事例の概要について
②問題の所在
③文献調査
④スーパーバイズ
⑤モデルパターン
⑥まとめ?考察
⑦質疑応答

事例の概要についてでは、ロールプレイを用いたりイラストを用いて行ったりしているグループがあり、それぞれ参加者に分かりやすい内容となっていました。また、発表の中に対話タイムや質問タイムを入れているグループがあり、自分だったらどうするのかやどんなことが考えられるのかなど主体的に参加できる時間となっていました。発表された事例の中には似ているグループもありましたが、問題の所在の視点が違っていたり、モデルパターンが異なっていたりと、まさに保育に正解はないという言葉のようにたくさんの視点があるのだと実感できる時間となりました。
発表終了後には、会場から発表者に対して「事例後の対象児の姿はどのような様子がみられましたか?」「対象児の普段の関係性はどうでしたか?」「実習中に私も似たような場面があり悩んだのでとても勉強になりました」などといった質問や感想が多く飛び交いました。
発表者も会場からの質問や意見によって、よりよい保育とは何かを追求していくきっかけとなったのではないでしょうか。
その後、総括が行われました。
まず初めに、出稼ぎ保育プロジェクトからホームページについて説明がありました。どのような流れで出稼ぎに行くことが出来るのか、ホームページにはどのような情報が記載されているのかについてお話して頂きました。

最後に、和田先生からお話をしていただきました。
今回の事例検討は、メンバーと共に何度も振り返りを行うなかで疑問が生まれ、文献調査や先生方のアドバイスをもとに考察し合いながら、グループワークを行いました。このグループワークをこれからは能動的に行っていってほしいとおしゃっていました。そして、最後の学生生活だからこそ、本当に良かったと思える自己実現を目指して、楽しく過ごしてほしい、とおっしゃっていました。
今回の保育実践演習後期合同研究発表会を持って、社会福祉学科の3年生は最後の実習指導となりました。来年度からの実習指導は強制ではないものの、ぜひ参加していただきたいとお言葉を頂きました。
今回の発表会を通して、振り返りと対話を行うことによって新たな視点を見つけることが出来るということを実感したのではないでしょうか。3年生にとって来年度からは保育ゼミという時間が無くなりますが、プロジェクトなどの時間を使ってより対話の時間を増やしていけたらいいですね。
学生生活最後の1年だからこそ、皆さん、楽しみながら充実した1年を過ごしていきましょう。

記事担当:伊藤葵