2019/02/02 保育士?幼稚園課程

保育キャリアデザインセミナー2019 in WINTER 第1部

1月26日の3~5限に『TFU保育キャリアデザインセミナー2019 in WINTER』が大教室にて行われました。
「保育の質に迫る学びと就活」をテーマとし、今年度の4年生の方々の就職活動をもとに、TFU保育士?幼稚園課程の学生(1~3年生総勢約500人)?教員?卒業生?保育関係者の方々が一堂に会し、保育における就職活動について考えていきました。
まずは、第一部の内容について紹介していきます。
まず始めに、TFU教育学科4年生の佐藤瑠華さんより「就職状況報告」がありました。
就職概況報告を行うにあたり、TFU保育士?幼稚園課程の4年生にアンケートをとったそうです。アンケートの協力者は108人中55人とのことでした。アンケートの項目は以下の通りです。

①内定先の業種について
②内定先の職種について
③いつ頃から就職活動を始めましたか?
④就職活動中に、園見学やボランティアに何回行きましたか?
⑤就職活動中に園見学やボランティアに行く際に、どのように園の情報を得ましたか?(複数選択可)
⑥就職活動中に最終希望就職先に何回ボランティアに行きましたか?
⑦何月に就職先が決まりましたか?
⑧就職先の地域はどこですか?
このアンケートの結果は、あくまで回答者の総数55名の回答結果になるため、実際の4年生の総数で考えると、単純試算で約2倍になるとのことでした。
グラフを通して、保育における就職活動にも様々な形があることを確認することができました。

続いて、TFU教育学科4年生の高月美樹さんより「就職レクチャー」がありました。
昨年度の4年生が作成した「TFU保育就職活動ガイドライン」に基づき、TFU保育士?幼稚園課程独自の就職活動の方法や展開等について概説していただきました。

「TFU保育就職活動ガイドライン」とは、TFU保育士課程独自で作成された就職活動方法や展開についてまとめたものです。最初の「TFU保育就職活動ガイドライン」は2016年の4年生が「幸せな就職」を目指して作成し、2017年の4年生がそれを更に詳しくして、新項目を追加しました。
「就職活動」と聞くと4年生になってから始まるというイメージがありますが、TFU保育士?幼稚園課程の中である書類提出や実習園への電話かけなど、1?2年生の時から既に就職活動や就職指導は始まっているとおっしゃっていました。

「TFU保育就職活動ガイドライン」の項目は以下の通りです。

●フェーズⅠ ~現場で活躍する先輩へアプローチ~
?ステップ1 質問項目を考える
?ステップ2 良好な職場で働いていそうな先輩を探す
?ステップ3 SMSで先輩に連絡をとる
?ステップ4 電話で先輩にアポをとる
?ステップ5 先輩に直に会ってインタビューをする
●フェーズⅡ ~現場へのアプローチ~
?ステップ1 見学?参画したい現場への視座
?ステップ2 保育での視点を考える
?ステップ3 保育参画の日程を考える
?ステップ4 現場へのアポ取り
?ステップ5 保育見学?参画?記録
?ステップ6 より核心に迫る保育参画
●フェーズⅢ ~保育実践への参画からの振り返り~
?ステップ1 個人での振り返り
?ステップ2 対話を通した振り返り
?ステップ3 理論的考察(評価)を行う
?ステップ4 成果のまとめ
●フェーズⅣ ~採用試験まで~
?ステップ1 保育参画した現場にお礼状を出す
?ステップ2 履歴書の作成
?ステップ3 面接の練習
●フェーズⅤ ~内定から就職まで~
?ステップ1 3月31日までの行動計画を立てる
?ステップ2 就職を見据え、保育参画に行く
?ステップ3 自らの課題を見出し、勉強する

保育の学びは大学4年間で終わるものではなく、保育者となった後も学び続け、成長していくことこそが真の「保育のキャリア形成」であるとのことでした。

第一部の最後には、本セミナー主題の「保育の質に迫る学びと就活」について、3名の4年生で座談会的に鼎談を行いました。

登壇された4年生は
TFU教育学科4年生 伊藤ほのかさん
TFU教育学科4年生 佐藤友紀さん
TFU社会福祉学科4年生 前野穂乃実さん
以上の3名です。
この3名の4年生は「ミシュランプロジェクト」というプロジェクトのメンバーになります。
鼎談では、そのミシュランプロジェクトでの活動で得たことや、内定までどのような流れで決まったのか、内定先に決めた理由?決め手をお話ししていただきました。

3名の4年生に共通していたこととして、「保育を探求し続ける姿勢が就職につながった」という点があります。ミシュランプロジェクトでの活動を通して保育の学びを深めていったことにより、自分の保育観ができていき、内定先の園との出会いがあり、就職につながっていったとのことでした。

「保育における就活」は保育の学びの過程の一つであり、保育を学ぶ姿勢が就職につながっていくということを学ぶ機会となりました。また、就職活動は人それぞれ形に違いがあり、100人いれば100通りの形があるということも学ぶことができました。
本セミナーに参加した学生にとって、「保育における就活」のイメージが変わった時間となったのではないでしょうか。

記事担当:大橋咲恵