2019/01/10 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

1月10日の実習指導Ⅱは、「幼稚園課程履修ガイダンス」と題しまして、利根川智子先生による講義が行われました。今回は主に、幼稚園教育実習についてお話がありました。

幼稚園教育実習の目的について、教育実習の手引きには、「学校で学んだ知識や技術を基礎として、幼児教育の現場において実際に幼児と触れ合うなかで、幼児の行動や考え方を具体的に把握すること、それらを通して幼児教育の理論と実践の関係について理解を深める」ことと記載されています。

また、目標については、
①幼稚園等の機能や役割について体験を通して理解する。
②幼児についての本質的および具体的理解を深める。
③幼児教育者の職務内容や教職に関する専門的な知識?理論や技術等を、保育で実践するための基礎を身に付ける。
④大学で学んだ領域や教職に関する専門的な知識?理論や技術等を、保育で実践するための基礎を身に付ける。
⑤教育という営みの歴史的?社会的意味を理解し、さらに自らの教育観の確立に努める。
と記載されています。

教育実習を行う前に、知識は当然必須になります。事前に今まで学んできたことの振り返りを行い、実習に臨むことが大切です。そうして教育実習では、教育や保育の基礎の基礎を学んでいくことになります。

実習は、一般的に、観察実習、参加実習、指導実習という流れで行われます。
観察実習は、観察を通して、主に幼児理解の実態や保育の実際について学んでいきます。
参加実習では、保育者の仕事をお手伝いすることを通して仕事を学んだり、保育者の役割、子どもへの関わり方を学んだりします。
指導実習では、実習生が指導計画を作成して実際に保育を展開していきます。保育者主導ではない、子どもたち主体の保育という視点を持って保育を展開していけるかどうかが求められます。

実習生を受け入れることは、園や子どもにとってはかなりの影響があります。良い影響だけではないため、実習生のあり方は難しいのです。
「園にお願いして実習させていただく」という基本的な姿勢を忘れず、忙しい中受け入れていただいているということを忘れずに、主体的に学びを深めていきましょう。また、実習に行く意味を考えましょう。免許取得のために行くのではありません。

講義中は様々な問いがありました。「幼稚園教諭の専門性とは何ですか?」「これまで何を学んできましたか?」などと利根川先生から問いかけられ、実習指導Ⅱを受けていた方は、自分の中ではっきりとした答えを出せたでしょうか。

私たち3年生は、これまで保育士?幼稚園課程で日々勉強に励んできました。
しかし、すべてが完璧に身についているとは言えないと思います。自分自身が積み上げてきた学びを今一度振り返り、幼稚園教育実習に向けて準備を進めていくことが大切ではないでしょうか。

記事担当 成ケ澤 咲希