2018/12/20 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

今回の保育実習指導Ⅱでは、来年のプロジェクト型PBLの実施に向け、OST(オープンスペース?テクノロジー)の実践を行いました。
初めに、和田明人先生よりこれまでのOSTについての説明の簡単な振り返りが行われました。
OSTには4つの原則があります。
①参加してきた人は誰であれ適切な人である
②いつ始まろうと、その時が正しい時である
③何が起ころうと、それが、起こりうるべき唯一のことである
④いつ終ろうと、終わったときが終わりである

OSTは、誰でも、いつでも、何が起きても、いつ終えてもいいということです。
 
振り返りを終え、早速学生たちによってアジェンダ(議題)、つまり行ってみたいプロジェクトが出されました。
今回のOSTでは16のプロジェクトが発足されました。その後、それぞれの提案者から、「こういった目的をもってこんな活動をしていきたい!」といったプロジェクトについての簡単な説明を行う、マーケットプレイスが行われました。そして、16の提案者がそれぞれ分かれ、参集者たちと自由に話し合うプレセッションが行われました。プレセッションの過程は以下の通りとなっています。

①ブレーンストーミング(BS)…アジェンダの前に集まり、ブレストを始めていきます。自由奔放に、そして批判は厳禁です。質より量つまり、より多くのアイディアの便乗発展を行っていきます。
②グラフィック?ファシリテーション(GF)…ブレーンストーミングを行ってでたアイディア等をポスターにグラフィカルに書いていきます。文字のみならず、イラストを描くことも自由です。
 
プレセッションを終え、再び和田明人先生より、議事録、アクションプランの作成についての説明が行われました。議事録の作成における必須事項は以下の通りとなっています。
◎標題
【日時、場所、出席者】?【議長、議事録作成者】?【配布資料等】
◎報告?協議
【前回決定事項(確認)】?【報告事項】?【案件?審議経過】
◎次回MTG
【次回までの課題】?【次回の議題】?【日時、場所】

OSTも終え、残りの時間は環境プロジェクトによる環境講座が行われました。
今回の講座で考えたのは、ごっこ遊びの場合の保育士の働きかけについてでした。病院ごっこをしている子どもたち、遊びを発展させるためにどうすればよいのか。聴診器や注射など医師が使うような道具の提供等が挙げられました。ごっこ遊びは大人の役割を学び、社会生活の練習にもなります。
 
今回発足されたプロジェクト全てが正式に認められたわけではありません。しかし、それぞれが自分の保育観を胸にしっかりと活動を行っていけば、来年の今頃はきっと笑顔でいられるのではないかと思います。この1年、自分のやりたいこと、今しかできない事を行って、悔いのない学生生活を送りたいと私は感じました。

今年度の実習指導も残りわずかとなりました。そして年内の実習指導は今回が最後でした。
冬季休暇で体を休めて、また来年から保育についての学びを深めていきましょう。

記事担当者:上小路蓮