2018/10/18 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

10月18日(木)の保育実習指導Ⅱでは、「実習の振り返りを通して、保育者としての力について考えよう」と題して、AIミニインタビューが行われました。

まず、利根川智子先生より、AIについてご説明していただきました。

AIとは、A=Appreciative「真価を評価する」、I=Inquiry「問いかけをすることによって理解する過程」です。つまり、問いかけをすることを通して、個人、グループや組織の中のポジティブな潜在力に光を当て、その潜在力を強化しようとすることです。AIで多くの気付きを得ることができます。

また、AIの目的としては、
?実習での体験を振り返り、保育者としての育ちについて考え、これからの学生生活の中でどのように成長していくのかを発見し、グループでの活動や発表を通して共有していくこと
?発見、理想の将来を描く、計画する、持続することを念頭に、今後の取り組みにつなげていくこと
の2点が挙げられます。

今回AIを進めていく過程として、
①ペアを組んでインタビューをし、相手の成長ストーリーを色紙にまとめる
②8人グループを作り、インタビューから作成したストーリーを紹介し、全員に共通するキーワードを探す
③グループで発表する
の3ステップが設定され、今日の実習指導Ⅱでは①のステップに取り組みました。
 
まずペアを組み、以下の質問項目に沿ってインタビューを進めていきました。
①あなたが実習によって経験し、それを通して自分が一番成長したと思うエピソードを話してください。
②将来、あなたがすてきな、頼れる“先生”になるためには、これから何を学び、どのように変わる必要があるでしょうか。

このインタビューをするにあたってのポイントについては以下の通りです。
?話す人は、リラックスした気持ちで、成長ストーリーを語るように話すということ。ワールドカフェの振り返りで話せなかったことも、「1対1だと話せる!」ということもある。
?聞く人は、相手の成長ストーリーを引き出せるよう、積極的に耳を傾け、相手がイメージしやすく話しやすいように配慮して質問をしていくこと。話を聞きながらも、エピソードの背景、それまでの経緯、得られた示唆など、豊富な文脈をストーリー化していくことが大切である。

インタビューが終わったら、グループ発表の準備として色画用紙にまとめていきます。ポイントは以下の通りです。
①キーワードを探し、タイトルをつける。(例 「まずは保育者が楽しむ!」など)
②後で読み返しても分かるように、体験の内容と感じたことをまとめる。背景、経緯、得られた示唆、どう成長したか、これからどう成長していきたいかなども書く。完成版の読み上げ原稿も書く。
③インタビュアーの学籍?名前とインタビューされた人の学籍?名前を書く。
 
相手の実習についての話を聞くことによって、自分の学びにもなります。また、自分が経験してきた実習について話すことによっても、自分自身の振り返り?反省となります。

次回以降は、グループ、そして全体での発表になっていきます。
保育の学びをより深めていけるように、実習での学びを共有していきましょう!

記事担当:大橋咲恵、成ケ澤咲希