2018/10/13 保育士?幼稚園課程

保育所実習報告会

10月13日(土)の3?4限に保育所実習報告会Ⅰ?Ⅱがありました。実習を終えた3年生が『プラスの評価』や『共感的理解』、『実習で見出した課題』、『実習前に取り組んでよかったこと』について、エピソードを交えながらポスターセッションを通して発表を行いました。

まず、『プラスの評価』と『共感的理解』について説明します。

『プラスの評価』とは、一見マイナスに見える子どもの言動であっても、それを子どものあるべき発達の姿として、肯定的に捉えることです。例えば、朝登園してきた時に、保護者となかなか離れられない子がいたとします。その子の行動を「ただ泣いている、離れたくないとわがままを言っている」と捉えるのではなく、「保護者と愛着関係がよくできている」と捉えることがプラスの評価です。そのように捉えることで、その子の気持ちを受け止め、寄り添うことができ、保護者も子どもも安心できることにつながります。

『共感的理解』とは、子どもの行為や言動を分析して、この行動にはこういう意味があると決め付けて解釈をすることではなく、一人ひとりの子どもと直に触れ合いながら、子どもの言動や表情から、思いや考えなどを理解し受け止めつつ、その子どもの内面(心の動きや育ち)を読み取ろうとし、その子どもの良さや可能性を理解しようとすることです。

今回は、実習で保育者の姿を見て学んだことや、学生自ら子どもに意識して働きかけたエピソードなどを紹介していました。また、クイズ形式などで話し手と聞き手が直接やり取りをおこなうことで、聞き手も自分のこととしてエピソードについて考えることができていました。
 
発表内容の3つめにあたる『実習で見出した課題』は、保育実習指導Ⅱで行ったワールドカフェで、グループメンバーで話し合い、見出したものになります。各グループ、実習中に保育をする上で、集団を見ること、子ども一人ひとりを同時にみる難しさ、子ども理解の澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】さ、などの課題を見出していたようです。さらに、課題を見出すだけでなく、解決するためには何をすればよいかを考え、模索した結果についても話していました。

そして発表の最後には、3年生から2年生に向けて、実習前に取り組んでよかったことについてアドバイスがありました。文化財の準備や保育所保育指針を振り返ること、また、手遊びをたくさん覚えることなど、さまざまなアドバイスがありました。
 
全グループの発表終了後は、文化財?日誌の展示会が行われました。実際に実習で使用した手袋シアターやペープサートの紹介?実演、日誌の書き方や所要時間などについて質疑応答している様子がみられました。また、2年生からは、現在不安に思っていることや疑問などを投げかけられ、それに答える3年生の姿もありました。 
 今回の保育所実習報告会では、2年生は実習についての実際を知ることができ、より実習について深く考える機会となったのではないでしょうか。また、3年生は自分の経験やグループで話し合ったことを伝えることで、より実習での学びを確実なものとして自分の中に落とし込めたことと思います。今日学んだことを今後に活かして行きましょう。

記事担当:成ケ澤咲希、沼田真由