2018/10/04 保育士?幼稚園課程

2年生 保育実習指導Ⅰ

10月4日(木)の保育実習指導Ⅰでは、第2回目の「保育実技研究」が行われ、各ゼミごとに「紙芝居」の実技発表が行われました。すべてのゼミの発表後、利根川智子先生からご講評をいただき、最後に恒例の小坂徹先生による「発達ミニレクチャー」が行われました。

実技発表の順番と紙芝居のタイトルは以下の通りです。
①青木ゼミ 「おうさま さぶちゃん」
②利根川ゼミ「くれよんさんのけんか」
③君島ゼミ 「ニセモノばんざい」
④高野ゼミ 「どろんこトート」
⑤和田ゼミ 「トイレのおばけちゃん」
⑥千葉ゼミ 「かけっこどん!」「こころもりの冬じたく」
⑦小坂ゼミ 「こぎげんのわるいコックさん」
 
発表は各ゼミで2~3名ずつ登壇し行われました。マイクを持つ人、発表する人、パワーポイントを操作する人に役割分担をし、よりスムーズに発表できるように工夫しているグループもあれば、紙芝居を読む前に手遊びをして導入をより丁寧に行っているグループもありました。それぞれ、「登場人物によって声色を変える」「抑揚をつける」「マイクにたよらずはっきりと大きな声で読む」「紙芝居のめくり方に変化をつける(速度を変える、動きをつける)」などの工夫が見られました。また、対象年齢や、なぜこの紙芝居を選んだのか、意図やねらいについての説明も発表者から伝えられました。また司会進行は実行委員が務め、発表後に聞き手にマイクを回し、発表に対する意見交換が活発に交わされる様子もみられました。 
質疑応答?意見交換の場では、「良かったこと」を発表者に伝えることはもちろんですが、「こうすればなお良かった」「この部分に工夫があっても良かった」「もっとゆっくり読むと雰囲気が伝わるのではないか」などという意見もあがりました。

また、全体的にどのグループも、紙芝居を発表台の上で読むことのほかに、パワーポイントに紙芝居のページを読み込み、スクリーンに映すという形式で発表しました。また、聞き手に対して問いかけたり、聞き手も発表者も一緒に登場人物に語り掛けたりする場面などが多く見られ、一方的に発表するのではなく、やり取りを楽しむ様子が見られました。どのゼミも、グループ内で色々と話し合って紙芝居を選び、練習を積んだことが伝わってきました。

この講義での発表では、聞き手が大学生ですが、本番の聞き手は子どもたちになります。実習で、保育者として、紙芝居を読む場面は今後多いと思われます。どのようにねらいを設定して紙芝居を選ぶか、そしてどのように読むかについて発表者も聞き手も深く考える機会となったのではないでしょうか。
「保育実技研究」は、来週も続きます。保育実技をより多く習得するチャンスですので、来週も集中して臨んでいきましょう!

また、全ての発表が終わった後、利根川先生からご講評をいただきました。
利根川先生から、
?紙芝居は読み方だけでなくて〈抜き方〉も澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】であり練習が必要。
?読みあがった後の〈余韻〉をどうするか?余韻をどう楽しむか?
? 〈紙芝居舞台〉も面白いのでぜひ使ってみてほしい。

という、コメントをいただきました。また、読んでいる途中や読む前後の『子どもへの問いかけ』について、必要かどうかは意見が異なるということも教えていただきました。
実習の際に読む場合は、現職者がどのような認識をお持ちなのかを質問するのが良いとのことでした。紙芝居の読み方や、抜き方、余韻の楽しむ方について、適材?適所、目的を持って使い分けられるように、今のうちから意識して練習するのも良いかもしれません。
 
最後に、小坂先生の「発達ミニレクチャー」が行われました。

まずは、前回の解説。その後、新しい問題について、そして最後に再テストの合格者が発表されました。発達ミニレクチャーの小テストは毎回実施され、全問正解するまで徹底的に復習が行われます。小坂先生から、A~Eの穴埋め問題について、「各問題の正答率は7割近くあるが、全問正解者の割合になると数値が下がってしまう。」というコメントをいただきました。また、用語に対する定義をもう一度確認するようにとのことでした。前回の小テストについて、6歳未満児の「保育士の姿勢と関わりの視点」において「信頼関係」を「愛着」に、また「愛情深い」を「応答的な」と誤っている回答が多く見られたそうです。1年生の保育士登録選抜試験のときに戻って、もう一度指針をよく読みこなし、言葉の意味を振り返り、きちんと理解することが大切です。

今後も「子どもの発達」や「保育士の姿勢と関わり」について振り返りを十分に行い、自分の学びにつなげていきましょう。


記事担当者:岡田早希