2018/07/19 保育士?幼稚園課程

2年生 保育実習指導Ⅰ

7月19日の2年生実習指導(保育実習指導Ⅰ)は前回に引き続き、夏季保育所見学について利根川先生にご講義いただきました。

最初に、夏季保育所見学について、見学の目的として2つ挙げられました。
1) 保育の環境、子どもの生活や活動、保育者の業務の実際を見学により理解し、それまでの断片的な知識を統合?整理します。
2) 自主的に実践現場での学習機会を設定することにより、事後のボランティア?自発的実習活動の交渉力?意識を高めます。

「何をするために見学?ボランティアに行くのか」という意識をしっかりと持つことが大切であり、電話がけの際も見学の目的を自分の言葉で相手に伝えられるようにしておく必要があります。

次に、信頼と好感を築く訪問態度について教えていただきました。
① 訪問のマナーについて
まず、電話がけの際に、相手(先方)の都合を優先し、訪問する目的、日時、所要時間などを連絡?約束を交わします。訪問時の服装については、主にポロシャツなど襟のついたものが望ましいですが、持ち物についても電話がけの際にあらかじめ伺い、失礼のないようにすることが大切です。そして、約束の時間に遅れることのないように施設までの道順、交通機関、所要時間などについてもあらかじめよく調べておくようにしましょう。

② 見学先での基本的心得について
1) 筆記用具?上履きを持参すること
2) 時?場所?内容にあった服装など、身だしなみを整えること
3) 約束の時間を守ること
4) 明るい挨拶をすること
5) 話す言葉は明るくはっきりと話すこと
6) アドバイス、連絡事項など打ち合わせの場面では必ずメモをとること
7) スケジュールの確認をすること
8) 何事にも積極的な態度で臨むこと
9) 返事をはっきりとすること
10) 笑顔を添えること
11) 「何かお手伝いできることはありませんか」と一言添えること
12) 実習先で知り得た情報は絶対に他言しないこと

見学の際は何をすればいいのかわからなかったりすることがあると思いますが、わからないでただ立っているより、疑問に思ったことなどは保育者に聞くことが大切です。また、保育者の言葉に対しても、保育者の言葉が聞こえたのかどうか、保育者の言葉を理解できたのかどうかの確認にもなるため、返事をしっかりとするようにしましょう。そして、見学先での情報は公共の場での会話やSNSでの投稿など、外部に漏らすことのないように気をつけましょう。

③ 見学に関する基本認識
見学中は見学先の指示に従い、謙虚な態度で臨むようにしましょう。わからないことについては積極的に質問し、わからないままにしておくことのないようにしましょう。見学場面など記録をしっかりと取ることは大切ですが、記録を取る際は子どもに配慮するようにし、立つ位置なども考え、子どもの活動の妨げにならないようにすることが大切です。記録の整理やまとめは、忘れないうちに、その日のうちに行うようにするようにしましょう。

最後に、夏季保育所見学日誌や場面考察レポートについて説明をしていただきました。
夏季保育所見学日誌について、正式名称は○○法人などから記入し、設置主体は○○法人や△△市など、自治体のホームページ、園のホームページなどよく調べて記入しましょう。子どもの活動に対しての保育者の援助については保育者の意図があっての言葉がけや援助であることを踏まえ、その意図を拾うことができるかどうかが実習のポイントになります。そのため、見学の始めの段階から保育者の意図がわからなくても、わからないなりに推測することが大切になります。

場面考察レポートについては、自分の見学先での最も印象に残った場面や疑問に思った場面などについて客観的視点により具体的かつ詳細に再現?記録します。そのことについて文献を参考に理論的裏付けをもって考究します。レポート作成の留意事項としては、ワープロ原稿の場合、A4縦形式40列×40行の書式に設定し、表紙に提出年月日、氏名、課題名を記載します。引用?参考文献の表記の仕方については、しっかりと書籍のみではなく、著者名や何ページの何行目のものかなど、しっかりと表記するようにしましょう。
電話がけのマナーや訪問時のマナーなど繰り返し確認しながら、緊張感を持って、下記保育所見学を行いましょう。マナーに関しては、これからの実習や就職活動にもつながると思うので、少しずつでも身につけておくことが大切です。保育所見学だけに関わらず、さらに保育について学びを深めたり、ボランティアを行ったりなど、充実した夏休みを送ることができるようにしましょう!

記事担当者:木村杏伽