2018/07/13 保育士?幼稚園課程
4年生 教育実習(幼?小)の事前事後指導
前回に引き続き、子どもの発達勉強したいプロジェクトのみなさんが、講義をしてくださいました。
今回の内容は、①前回の小テストの解説、②各年齢の表現?遊び?食事?排泄について、③考えてみよう(事例検討)、④小テストの順で行いました。
月齢、年齢別に、表現(造形表現、音楽表現)、遊び、食事、排泄の項目ごとに説明してくださいました。言葉の意味だけでなく、写真やイラストを交え、パワーポイントを作成してくださっているため、視覚的にとてもわかりやすい授業となっていました。
まずは、「表現(造形表現)」の項目です。
1歳前期になると、指先や手首のコントロールが育ってきます。そのため、紙を破いたり丸めたりシール張りやシールはがしを楽しみます。絵を描く際には、上下または左右の往復線を描くようになります。いわゆる、「なぐりがき」と言われます。
1歳後期になると、歩行が確立し、視覚的なコントロールが進みます。そのため、往復線からぐるぐると回転する円錯画になります。
2歳前期になると、手本を真似て、縦線?横線を描くようになるため、十字にも挑戦します。折り紙を折って折り目をつけたり、のりを使って貼ったりすることもできるようになります。
2歳後期になると、折り紙を二つ折りや四つ折りができるようになります。粘土を何かに見立てて作り遊ぶようになります。自分が作ったものを「??を作った」と意味づけするようになってきます。
3歳になると、はさみを使うようになります。
3歳後期になると顔の表現が豊かになり、顔や頭から手や足が出てくる、「頭足人」を描くようになります。また、「??を描こう」という意図を持って絵を描くようにもなります。
4歳になると、手本を見て三角形?四角形?ひし形を描くにようになったり、友達と一緒に描いて表現したりもします。また、「?しながら???する」という動作ができるようにもなります。
おおむね5歳になると、3?5人程度の友達と目的を持って固まって遊ぶ中で、自分の思いや考えを友達に言葉で伝えながら遊びを進められるようになります。友達との役割を通してイメージの流れに沿って遊びます。
「遊び」の項目では、その時期に見られる姿だけでなく、どのような遊びを行うかを書いてくださいました。
おおむね5ヶ月では、全身を使って感触を味わうようになります。遊びの例は「ボールを抱え、口元に持っていく遊び」です。
おおむね1歳になると、目と耳で理解できる遊びや始まりと終わりがある遊びをするようになります。遊びの例は、「鍵をいじったり開けたりする遊び」です。
おおむね2歳になると、イメージを共有して受け入れ合う様子が見られます。「タクシーの再現遊び」などの並行遊びの段階ですが、ごっこ遊びにつながるような遊びになっていきます。
おおむね3歳になると、並行遊びから徐々に仲間を意識しだし同じ空間の中で遊べるようになる時期になります。
おおむね4歳になると、友達と集まって必要なものを使って遊びを楽しんでいる様子が見られるようになります。
今週の「考えてみよう!」は食事の場面でした。
上握り:手のひらで握りこむ
下握り:下から握る
えんぴつ握り:えんぴつの握り方で握る
事例検討では、様々な意見を聞くことができ、みんなで学びを深めていきました。
遊びとしては、砂場でプリン作りがありました。スコップで砂をすくうときとひっくり返すときに手首をそらします。プリン作りを楽しみながら手首をそらすことが上手になっていきます。
「排泄」の場面では、オムツ交換をする前に、必ず何をするのかを伝えることが大切であると説明してくださいました。快から不快への意識を大人が言葉で表現することで、子ども自身も感じ取ることができ、伝えるようになってきます。
最後は、復習タイムを設けてから小テストの時間でした。試験さながらに真剣に小テストに臨む学生がほとんどでした。成績を見るために回収も行いました。間違えたところはしっかりと復習をしていきましょう。子どもの発達勉強したいプロジェクトのみなさん、ありがとうございました。
記事作成者:阿部里美