2018/04/19 保育士?幼稚園課程

3年生 保育実習指導Ⅱ

4月19日6限の保育実習指導Ⅱは、まずは日野さんから新年度や実習におけるご連絡、その後君島先生による「施設実習オリエンテーションⅡ」、次に利根川先生による『春季ボランティアの振り返り?復習』、そして最後に小坂先生による「発達ミニレクチャー」という流れで行われました。

まず、はじめに日野さくら先生から
?保育実習指導、欠席の場合の欠席届の提出方法
?履修教科の確認?UNIVERSAL PASSPORT内のメールアドレスの登録
?施設実習?保育所実習の公認欠席
以上、3点についてご連絡していただきました。
6月から実習が始まるうえで、履修登録については保育実習Ⅰ?Ⅱがしっかりと登録されているか、また、来年幼稚園実習が控えている学生はそれに必要な教科の履修がしてあるか、等々について、実習が始まる前に各自確認することが必須となります。

次に、君島昌志先生から施設実習が始まる前の心構えなどのお話しをいただきました。施設実習では2週間講義を欠席することになります。それを踏まえて普段からできる限り講義を休まないように体調管理などを怠らないように気を引き締めて2ヶ月後の実習を励んでもらいたいということでした。

実習は、今まで座学で学んできたことを、実際に自分自身が保育現場において確かめる機会です。施設実習は6月から始まりますが、実習先への事前訪問は4月や5月に行われることが大半です。すでに現段階で、実習日誌も配布され、事前訪問を終えた学生もいます。着実に実習本番が近づいてきました。ついに2ヶ月後、3年生は実習へ向かうことになるのです。それに伴い、特に施設実習では、利用者の生活を支える場面があります。よって、実習前に自分の生活習慣を見直し、関わらせていただく利用者に示しがつくように修正していく必要があります。そういった意味でも、事前準備を十分に行うことが求められます。また、実習でのすべての行為は、実習生による独りよがりな自己判断ではなく、「利用者の気持ちに寄り添った支援ができているかどうか」という視点での判断が必要となります。事前準備として、「相手の立場になって行動を見直す」ということも澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】となります。
この日は、事前訪問を終えた計6名の学生に、これから事前訪問を控えている学生へアドバイスがありました。

「他の養成校の学生もいたが、施設の職員の方も優しく安心して事前訪問を行うことができた」
「職員の方がおもしろい話しや色々な話しをしてくれ緊張がほぐれた。また、和やかな雰囲気で、実習への不安も少なくなった」
「東北福祉大を卒業された職員の方から、心構えなどを教えていただけた」

「施設の概要の説明を聞いた後、施設の見学をすることができ、事前に調べていた情報と照らし合わせることができた」
「自分たちだけではなく、ほかの養成校の学生もいて少し安心した。また、髪色など明るいとほかの人たちが黒い分とても目立ってしまうので気を付けるように。当たり前ができていれば大丈夫」

「事前訪問の説明会が集団で安心した。訪問先へ10分前に訪れたが、それでも人がたくさんいた。そのため、説明を聞く際に後ろの方へ座ってしまい、少し聞きにくい説明もあったのでもう少し早めに到着してればよかった。また、上履きを忘れていた学生がいて注意を受けているのを見て持ち物の確認をしていてよかったと改めて感じた」

君島先生はまとめとして「実習を控えているので事前訪問?学習をしっかり行っていくように。そして、一人で実習を行う学生もいるので心構えをしっかりと、事前訪問の準備も早め早めに行い、特に忘れ物や書類などの記入ミスがないように。」と仰っていました。実習を充実したものにできるように、自分自身のためにも事前準備を十分に行いましょう。
次に、利根川智子先生の指導のもと、『春季ボランティアの振り返り?復習』を行いました。

そこでは、春休みに行われた春季ボランティア学習での「感動した話」「保育者がすごいと感じた話」などについて、ペアになって対話を行いました。この振り返り学習の目的は、

?春季ボランティア学習で自らが体験したことについて保育内容を中心に振り返る
?保育士の子どもへの援助や見守り配慮事項等について考える
?仲間と話すことで共感しあい気づきを得て学ぶ
?保育実習に向けた準備事項について考える

以上の4点でした。

ペアで対話しやすいように席の配置など環境を整えたうえで、まずは配布された資料「振り返りシート」に、春季保育ボランティア活動を通じて見聞き?体験したことから特に印象に残っているエピソードについて一つ選択し、個人でまとめました。エピソードについて具体的に、

?どのような活動だったか
?どのような流れだったか
?保育者に対し「ここがすごい!」と感じたこと

以上、3つの視点から振り返りシートにまとめていきました。

続いて、ペアの人と向き合って、対話による振り返りを行いました。振り返りシートに沿って、共感したことや気づいたこと、わかったことについて、メモを取りながら聞き取ります。

次に今回の春季保育ボランティア活動における学習?振り返りをふまえ、「実習ではどのようなことが自分自身に必要となるのか」というテーマについて考えていきました。具体的には、「自分がどんな力をつけて伸ばしたいか」「自分自身にどのような準備が必要か」「どのような計画で必要な準備を進めるか」「実行するための秘訣」などについて対話を行いました。自分が伸ばしたいことをどのように伸ばしていくのか、準備をコツコツ行うためにはどのような計画を、立てるべきか、3年生がそれぞれ真剣に考えている様子が見受けられました。ある学生は、「ボランティア先の保育者の手遊びのレパートリーが多くて感動した」という体験から、「自分もたくさんの手遊びを覚えたい」という目標が設定され、それを達成させるために、「1週間で1つの手遊びを覚え実習で使えるようにする」という計画を立てました。

そして、本日の講義の最後に、小坂徹先生から発達ミニレクチャーをしていただきました。前回の問題、「ていねいな対応とはどのようなことか。小坂の行動をヒントに答えよ。」について解説していただきました。回答は

?相手の正面で行うこと
?見て聞いてわかりやすいものであること
?繰り返し行うこと

以上の3点が条件としてあげられました。また捕足として、

?「見てわかりやすい」とは動作や表情だけではなく絵や写真や実物などを活用すること
?「聞いてわかりやすい」とは簡潔に伝えること
?「繰り返す」とは一度に何度というよりも途中途中で繰り返し行うことである

以上の3点について、解説していただきました。
今回の保育実習指導Ⅱは、日野先生、君島先生、利根川先生、小坂先生と4名の先生からご指導をいただき、非常に内容の濃いものになりました。3年生のみなさんは2カ月後には施設実習が始まりますが、その前に必要な確認事項や事前準備がたくさんあります。「まだ2カ月ある」ではなく「あと2カ月しかない」という気持ちで事前学習や準備に臨み、有意義な実習ができるように励んでいきましょう。

記事担当:櫻井千恵