2017/05/13 保育士?幼稚園課程

2017年5月13日 4年生教育実習の事前事後指導

2017年5月13日 4年生教育実習の事前事後指導

今日はこれでもかっていうくらい、バケツをひっくり返したような雨が降り続いております。稲葉は、なぜかこんな日に靴下×サンダルを履いてきました。靴下ぐっしょり。ぬれた靴下って、これほど気持ち悪いものってないですよね。しかも、土曜日。家でぬくぬくとあったかい布団で寝ていたいなぁ。という寒さですが…そんな雨にも、風にも、寒さにも、負けず。TFU保育士課程はそんな土曜日も“実習指導”を行っております!(ちなみに、本日は2?4年生総出で、それぞれ実習指導です。)

昨日に引き続き、本日も、利根川智子先生の講義です。今日の利根川先生、お花柄のスカート履いていらっしゃってとても素敵でした。本日の講義は、ババン!ババババン!!「幼児教育の基礎理解Ⅱ」?事例で学ぶ②保育の評価の考え方?主に、「保育における評価とは」について深く掘り下げてお話下さいました。

早速。キタ。「試験です」のお時間。見ているそこのあなた。ぼーっとみている場合じゃないですよ!一緒に考えてみてくださいね。
保育者が行う「評価」として適切なものはどれでしょうか
1.指導の過程
2.自らの実践のあり方
3.子どもの成長?発達
4.担当する子ども同士を比較する
5.担当する子どもの能力評価
1?3の項目は、保育者が行う評価として必要な視点になります。これは、講義を受けている4年生も迷うことなく答えることができたのではないでしょうか?

では、4?5の項目はどうか。利根川先生は、「これは現職の先生でも意見が分かれます。」とおっしゃっていました。
保育者として、比較をまったくしないというわけではありませんが、原則として、子どもの一人ひとりの成長の伸びを見るということが必要です。また、保育で、この子はこれができる、できない、という評価は絶対に行いません。
子どもが達成できたかどうか、その能力に目をむけるのではなく、達成させることが出来なかった保育者(自分自身)に目を向けることが必要です。つまり、4?5の項目は原則として“適切ではない”ということになりますね。

なにを「評価」するか?どの視点に目を向けてどのような「評価」を行うか?保育者たるもの「評価」を行う意味をしっかりと理解できていなければいけないということなのです。
 “「評価」=①幼児理解 ②教師の起動の改善”のために行います!

おなじみの。はい、みなさんごいっしょに。
P!D!C!A!サイクル!!ふぅ!!!
はい、では、どんな「評価」をおこなうべきなのか?質の高い「評価」とはいったいどういうものなのか?「評価?反省」のポイントを詳しく利根川先生がお話下さいました。
① 幼児理解=子どもの実態
 子どもが何に興味をもっているのか、何で遊んで何を楽しんでいるのか?子どもの実態と子どもの発達を、正しい知識を持って、保育の専門者として判断します。
② 教師の指導=ねらいと内容の適切さ+環境構成
 子どもの実態と保育者の願いを関連づけた具体的なねらい?内容が適切な方向を向いていたか?
 環境に関わって活動を展開する子どもの姿や、その環境に関わってどのような反応が返ってくるのか子どもの姿を予想し、環境構成を行います。このようなポイントを押さえ、評価?反省を活かした指導計画の改善をすることで、幼児の充実した生活が営まれるのです。
ここで利根川先生から一つの問いが出されました。「今日の遊びってもう二度とすることないよね?何を改善すれば良いのかな?」た、確かに。そういわれてみるとなぜもう二度とすることがない「今日の遊び」を評価?反省する必要があるのでしょうか?

しかし、TFU保育士課程の4年生たちは、さすがです。「環境構成を考え直すことが次につながる。」「改善をすることで自分が見えていなかった子どもの姿を見つけることができる。」

なるほど、そういう見方ができたんですね。利根川先生曰く、
「計画をどうこなすかが保育の本質ではない。子どもを理解することが本質なんです。」とのこと。

保育者の評価?反省の大切さが改めて分かりました。さて、前回は指導計画の立案、今回はその評価?反省について利根川先生の話をお聞きしました。指導計画の立案から評価?反省、そしてまた次への改善…。まさに、TFU保育士課程が掲げる保育者像「反省的実践家」の姿ではありませんか?

実習、そして就職が間近に迫った私たちに保育者の本質、真の姿を、説いてくださったのですよね?利根川先生??
そのことを肝に命じながら、はい、みなさんもご一緒に。(毎度おなじみ)P!D!C!A!ふぅ?!!を実践していきましょう。
ちゃんちゃんちゃちゃんちゃん???(気分は最近何かと話題のユーチューバー)Thank you for watching
最後までご覧頂きありがとうございました。試験で解けなかった問題はきっちり復習したいと思う稲葉と伊藤でした。次回の記事もお楽しみに。

記事担当:伊藤 稲葉