2017/10/14 保育士?幼稚園課程

2017年10月14日 保育実習報告会

2017年10月14日 保育実習報告会

今日は保育実習報告会があり、各グループに分かれてポスターセッションを行いました。
2年生にポスターを使って発表する形式だったということもあり、すこし緊張しましたよね????さあ、本題に入っていきましょう。
 
今回の発表のテーマとは、ズバリ、「プラスの評価」でした。
まず、「プラスの評価」とはどういったものなのでしょうか。保育士が行う「プラスの評価」とは、一見マイナスに見える、マイナスにとらえがちな子どもの行動をプラスなことに変換して考えるということです。分かりにくいので例を挙げてみます。例えば子どもがクラスの中を走り回っているとしましょう。???普通に考えて危ないですよね。普通の人なら、「危ないから走らないで!」などと声をかけてしまうかもしれませんね。しかしこれをプラスの評価で考えてみると、その子は元気が有り余っている、活発な子なんだなということが読み取れます。こういった評価ができれば、「○○君、今日はとっても元気だね!なにかいいことでもあったのかな?でも教室の中は危ないから走らないようにね!」などと声かけができるかもしれません。こういった子どものとらえ方を、ここでは「プラスの評価」と呼んでいきたいと思います。
では実際にたくさんのグループの発表がありましたが、そこから1つのグループの発表をのぞいてみましょう。気になるグループはこちら。
さて、いったいどんな内容なのでしょうか。このグループの事例はこういったものでした。

~事例~
4歳児クラスのピアニカの時間に、T君が手をグーの形にしたまま指を1本ずつ出して弾いていました。一つの音が弾き終わるとまたグーに戻してから次の指を出すためどうしても周りのリズムから遅れてしまっていました。

実習生はこの時に、「T君、お手てはパーにして弾くんだよ。」と、T君の弾き方がみんなと違うというところに着目して、それを直すような声かけを行いました。さて、皆さんならこんな時にどのような言葉かけをT君に対してしますか?
T君の担任の保育士はこのように声をかけました。「Tくん!今日すっごくかっこいいね~!正しい指で弾こうと頑張ってる!」この保育士の言葉がけによりTくんは、さらに頑張ろうとピアニカに没頭していました。やっぱり一生懸命やっていることを褒められるということはうれしいことですよね。T君の指使いを直そうとした実習生の声かけは決して間違ってはいませんが、この事例からは実習生と保育士の子どもの捉え方、つまりプラスと評価の有無をうかがうことができましたね。
 
その後の発表では、このプラスの評価の内容以外にもいくつか大切なものがあったので紹介したいと思います!
1つ目は、<実習における課題>で、以下のようなことが挙げられました。?子どもたちへの声かけの難しさ?実習生としての立場での学び?実践や経験の積み重ねetc… それぞれのグループで、たくさんの実習における課題というもの見つかったのではないでしょうか?私も実習を通してたくさんの反省や課題がありました。今回各グループで出たような課題や反省を有効的に活用して、みんなで保育者としてほんの少しでも前に進んでいきましょう。
2つ目は、<後輩へのアドバイス>です。ここでは、実習前に取り組んでおいた方がよかったことや、実習で成功したこと、実習が始まったら、などの3年生の実際の声を後輩たちに伝えました。それらを少しだけ紹介していきたいと思います。

○小坂先生の発達ミニレクチャーは、実際に子どもと関わる中で、発達の特徴の確認や関わり方の基準の1つになったので、しっかりと理解をしておくことが大切です。
○主活動で行う遊びをいくつか考えておくと、実際に子どもと関わった上でその子どもたちに合った活動を選択することができます。
○文化財の難しいものは実習の前に作っておくと、実習中の仕事が減ったり、心に余裕ができます。また、それが自信にもつながってきます。同様に、手遊びなどもたくさん覚えていくと、実際の現場では想像以上に役に立つので覚えていきましょう。ちなみに自分がよく使ったのは、「いっぽん指の拍手」という手遊びです。だんだん拍手する指を増やしていけば盛り上がること間違いなしです。逆に減らしていけば、午睡前なんかにも使えたので重宝しました。
こういった多くの情報が、2年生もあと1年をきっている実習で少しでも役に立つようなものになり、不安を軽減することができたらうれしいですね。
そして発表が終わった後には、2年生に向けて文化財や指導案を紹介する時間が設けられました。
さすが実習を控えているだけあって、みんなしっかりと見ていましたね。参考までになればうれしい限りです。2年生から話を聞いてみると、実習指導で運動遊びを考えたり、エプロンシアターを作っていたりと忙しい。たしかにあの頃は忙しかった…しかしその忙しさが今後役に立っていくことを信じて頑張っていただきたい限りです。
では今回の記事はここまでにしておきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

記事担当者:本田柊馬