2018/02/19 総合福祉学研究科 福祉心理学専攻

【学び】福祉心理学専攻(臨床心理分野?福祉心理分野)修士論文の口述試問が行われました

2月13日に総合福祉学研究科福祉心理学専攻(臨床心理分野?福祉心理分野)修士論文の口述試問が実施されました。

2年前の4月に臨床心理分野と福祉心理分野に入学した大学院生が、2年間の修士課程における学びを経て、実践と研究の成果を修士論文にまとめ上げ1月に提出しました。口述試問では主査と副査の各1名の教員の下で、院生が研究概要を述べた後に、主として研究の意義と今後の課題について評価と指導が行われました。

大学院生には福祉心理学科の卒業生だけではなく、他大学の出身者や社会人経験者も在籍しています。なかでも福祉心理学科から修士課程に進学した大学院生は、学科において卒業論文としてまとめた研究をもとに大学院での学びを経てさらに研究を発展させて修士論文をまとめます。

大学院修了後は、臨床心理分野の修了生は心理臨床に携わり、福祉心理分野の修了生は主に発達臨床に携わります。臨床現場では臨床と研究とが活動の両輪を成しています。修士論文に取り組むことで培ってきた創造的?論理的思考を活かし、今後の臨床場面における課題についても、取り組んでいくことが期待されます。

修士論文題目

臨床心理分野
「統合失調型パーソナリティ傾向の予測におけるメタ認知活用可能性 -社会的スキルとの関連から-」
「自己愛と劣等感が攻撃性に及ぼす影響」
「自己志向的完全主義と自己評価?主観的他者評価の差が抑うつに及ぼす影響」
「攻撃性と共感性がふれあい恐怖的心性に及ぼす影響について」

福祉心理分野
「青年期におけるセンス?オブ?コヒアランスと家族機能の関連 -青年期以前における家族からの影響を視野に入れて-」
「愛着関係および育児ソーシャルサポートと養育内省機能との関連について」
「子育てレジリエンスと援助要請スタイルが育児感情に及ぼす影響について」
「妬み感情と記憶の関連に及ぼす実行機能の調整効果」
「ワーキングメモリキャパシティの個人差と正負のフィードバックが課題失敗傾向に及ぼす影響」
「状態的自己決定感と状態自尊感情がプライベート空間の確保感に及ぼす影響」

※論文題目は抜粋です