2019/11/25 教育学研究科

【学生報告】大学院での学びを活かして調査活動を行う

澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】大学院教育学研究科に所属する学生の活動を紹介します。

講義「地域調査特別研究」の実地調査に関連して、9月7~8日、山形県置賜地域を巡検しました。この講義は、調査による資料?データの分岐や成果の執筆などを通して、課題解決方法の実践的理解を目的としています。私は、今回の巡検で主に「南陽市の農業」と「置賜地域の城跡」の2点を調査し、資料にまとめて巡検をしました。今回の記事では、巡検を行う前の事前調査について記していきます。

最初に、地理的な視点で調査をした「南陽市の農業」です。農林水産省の「平成29年市町村別農業産出額(推計)」によると、南陽市の農業産出額の約4割が果実を占めているため、果樹栽培が主要と考えていました。しかし、調査を進めていくなかで米の産出額が年々増加していることに気づき、果樹栽培が主要な地域と考えて良いのか疑問をいだきました。そこで、南陽市役所農林課で聞き取り調査を行い、地域の実態の明確化を試みました。その結果、南陽市の農業は果樹栽培だけではなく、水稲栽培も主要であることなどがわかりました。担当者の声を調査に取り入れることで、より的確に地域のことを知ることができるのだと学びました。

次に、歴史的な視点で調査した「置賜地域の城跡」では、鮎貝城跡?荒砥城跡?畑谷城跡?長谷堂城跡に注目しました。特に鮎貝城跡では、近代化以前の城跡周辺の景観を、地籍図を用いて復原しました。その結果、鮎貝城跡の東側と南側に町場が形成されていることがわかりました。初めて地籍図を用いた調査を行い、地籍図を用いた景観復原に大きな可能性を感じたため、今後は古文書や村絵図などさまざまな資料と合わせながら、景観を復原していきたいと思います。

今回、聞き取り調査や地籍図を用いた調査といった活動を行い、その有用性を体感することができました。今後、私が教員となった際にも、今回行った調査活動の経験を活かせる場面があると考えています。経験を活かす時のためにも、今後も今回のような調査活動をしていきます。
(大脇賢次)

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