2020/09/02 教育学科

【学科報告】卒業生とオンライン交流会を実施(三浦ゼミ)

オンラインで卒業生を支援する試み

8月9日、三浦ゼミは、2019年度卒業生とオンライン交流会を実施しました。13名の卒業生のうち、東北地方、関東地方に小学校教員として赴任した7名と教員が自宅等から参加しました。

昨年度のゼミ活動中に「卒業したら青森県三内丸山遺跡で教材研究を兼ねた研修会を行いたい」と話し合っていましたが、今年に入って急速に広がった感染症によって県境をまたいだ移動や対面で実際に会うことが難しくなりました。しかし、卒業生はゼミの仲間や教員との交流を求めていることが分かりました。そのため、7月から何度かの打ち合わせを経て、オンライン交流会実施に至りました。

卒業以来5か月ぶりとなるオンライン上での再会でしたが、3年間共に学んだ仲間が各地で小学校教員として活躍している様子を知ることができました。また、青森県在住の卒業生が三内丸山遺跡を事前に訪問し、写真を使って遺跡の様子を報告しました。

最後に実践上の質問などを出し合いながらともに学びのひとときを過ごしました。
次回は、秋頃に在校生も交えて交流会を実施することを約束しました。

参加者の感想

  • みんなそれぞれのスタートを踏み出して、子どもたちのことを第一に日々実践改善をしているんだな、とわかりました。また、同じ大学の人たちの話を聞くと自分もみんなも頑張ってるなと前向きになれました。(渡邊萌美:神奈川県)
  • 久しぶりにみんなの顔を見ることができてとても懐かしい気持ちになりました。学校でつらいことがあるときによく「みんなはどうしているかな」と考えていましたが、みんなもいろいろと悩んでいるようで、自分ひとりじゃないんだなと感じました。(石塚斗夢:青森県)
  • 三内丸山遺跡に実際に行くことはできない状況ではありますが、今回のオンライン交流会で三内丸山遺跡の様子を聞き、今度は実際に行ってみたいと思いました。また、それぞれの現状を聞き、大変なことや悩んでいることがある中で頑張っている様子を知り、改めて自分も頑張ろうと思いました。(富樫幸美:仙台市)
  • このような形での交流会でしたが、ゼミ生の近況?悩みを先生と共有することができ、勉強になりました。大変なのは自分だけじゃないことを知り、気持ちが楽になりました。山内丸山遺跡についても新たな発見があり、歴史の授業などで活用できればと思いました。自分なりに実践を積み重ね、試行錯誤して、子どもたちと関わっていくことが大切だと学びました。(川村雄輝:秋田県)
  • コロナ禍の中でゼミの同期の仲間たちが、それぞれいろいろな状況で教員として戦っていることが分かり、勇気づけられました。「こうすれば良い方向に行くのではないか」ということを自分なりに考えて行動することが大事だということを学ぶことができました。(草野史也:仙台市)
  • 久しぶりに三浦先生やゼミの仲間とお話をすることができてうれしかったです。安心できる環境だと改めて感じました。ゼミ長の話から、実際に自分の目で見たことを伝えると、相手により分かりやすく伝わると思いました。授業で子供たちに教えるときの材料として、実際に自分で行くことが大切だと感じ、今後行けるところは自分で行ってみてきたいなと思いました。ゼミの仲間の話では、私だけではなく、みんな悩みを持っていることがわかり、自分で抱え込まずに相談することが大切だと思いました。三浦先生からの助言を今後の指導に生かします。ありがとうございました。(伊藤仁美:宮城県)
  • 今日、初めてオンラインで会話してみて、全員何らかの課題を抱えつつも、解決に向けて大学で学んだことなどを実践しながら、頑張っているなと感じました。同じように悩んでいる仲間がいるということがわかりとてもほっとしました。初任という同じ仲間同士のつながりを大切に、定期的に課題を共有し合う時間が欲しいなぁと思いました。(猪又春香:岩手県)

ゼミ担当教員より

これまで当ゼミでは、宮城県?山形県?福島県?埼玉県等の各地に教員が出向いて卒業生との交流会を行ってきました。卒業生はゼミの仲間や教員と対面で会うことを望む一方で、遠隔地からの参加が難しいという課題が残っていました。今回感染症の拡大という出来事によって、偶然にもその課題を解決することができました。

コロナ禍の中にあっても本学で学んだことを活かして教育活動に専念している卒業生の様子に成長を感じました。また、今だからこそ必要な交流や学びがあると思いますので、今後も交流の範囲を広げながら卒業生の支援活動に取り組んでいきたいと思います。(ゼミ担当:三浦和美)

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