2019/08/21 教育学科

【学科報告】伝統文化を学ぶ/仙台凧「スルメ天旗」凧作り?凧揚げ(佐藤郷美ゼミ)

宮城県には古くから伝わる「スルメ天旗」という凧があります。形がイカのエンペラ(耳)にあたる部分に似ており、そう呼ばれたようです。優れた伝統文化の継承を大切にしたいと願い、ゼミ活動(7月11日?7月18日)で「スルメ天旗」作りに挑戦し、実際に凧揚げを行いました。

正方形の和紙を使い、自由に絵を描く学生、伊達政宗の勇壮な版画を使って自分なりの色塗りを楽しむ学生と様々な手法でオリジナルの凧作りに挑戦しました。そして削った竹棒を使い、しっかり骨組みをして、最後に一人ひとり個性あふれる紙尾を付けました。慣れない作業に悪戦苦闘していましたが、「仙台凧の会」から、講師として会頭の濱弘二さんはじめ、早坂貞彦さん、吉田末治さん、大羽美香さん、原也寸志さん5名にお出でいただき、完成までのサポートをしていただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。

それぞれに仕上がった凧を持って、童心に返って凧揚げを楽しむ学生の姿がありました。

【参加学生の感想】

?凧づくりを通して、小学校以来久しぶりに版画を行い、自分の好きな色でオリジナルの凧を作ることができて良かったです。また、紐の付け方など初めて学んだことがたくさんあり、よい経験になりました。(大泉千雅)
?凧の絵では伊達政宗の髭の部分の刷毛使いが難しかったです。凧の骨組み?成形では数ミリの糸の長さで飛ばなくなると聞き、驚くと共に「職人」の技の素晴らしさを改めて感じました。(前森洸志)
?凧揚げをしてだんだんと高く上がるようになりましたが、思っていたよりも走ったので体力的には厳しかったです。楽しい一日でした。(石川貴子)
?久々の絵の具で慎重に塗ろうと思っていましたが、遠目からでも分かるように濃くはっきりと塗るとよいと凧の会の原先生から教えていただきました。凧揚げでは、雨も降らず思っていた以上に高く凧が飛んで良かったです。(岩井風人)
?凧作りはシンプルですが、細やかなところや作った後も調節する部分があり、奥が深いなと思いました。飛ばすのも難しくて始めは苦戦しましたが、何度も飛ばすうちに高く上がる回数も増えてきて嬉しかったです。また、機会を見つけて飛ばしてみたいと思います。(大泉莉子)

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