2018/04/27 教育学科

【学科報告】視覚障がいについてフィールドワークを通じて学ぶ(安藤ゼミ)

どのような気づきがあったか、感想を話す学生

中等教育専攻安藤ゼミでは、特別支援や社会科の教員を目指す学生たちが、文化人類学の領域からフィールドワークを経験し、障害や社会、文化について学んでいます。

4月22日には、NPO法人ビートスイッチ主催の視覚に障がいのある方たちと一緒に楽しむ「町歩き&食べ歩きツアー」に参加しました。
朝9時に仙台駅に集合し、商店街を散策した後、インドカレーのビュッフェを楽しみ、その後再び五橋まで散策しました。

当日は羽生結弦選手の凱旋パレードが予定されていたため、人混みでの移動が難しく、参加者14名が3つのグループに分かれて、商店街での買い物や散策を楽しみました。
学生たちは視覚に障がいのある方とともに歩くことを通じて、普段とは異なる視点から仙台の街を捉え、多くの気づきを得ていました。

三瀧山不動院を散策

学生感想

初めてで戸惑うことばかりでしたが、ペアになった方は「ガイドされることに慣れているから大丈夫だよ」とおっしゃってくださり、何度も実践してお互いに「慣れること」が大事なのかもしれないと思いました。散歩の最中に、みなさんが視覚障がい者へのサポートの不十分さについてお話していました。自動販売機に点字がないこと、点字の表記はあっても昔のもので、今並んでいる商品と表示が異なっていることなど、言われるまで気にしたこともなかったため、目を向けるべきところがたくさんあるように感じました。どちらがガイドされているのかわからなかった…というのが正直な感想ですが、どこを切り取っても楽しく、ためになる時間でした(2年山本真衣)

今回、初めて視覚障がい者の方とかかわって最初はどう会話をすればいいのか、突然髪の毛を触って来たり、突然手を握ってきたりしてどう接すればいいのか戸惑いました。しかし視覚障がい者の方にとって髪の毛を触ったり、手を握ったりすることは誰かを認識する意味ではとても大切なことで、コミュニケーションの1つの方法なのだと知りました。実際に一緒に買い物をした際、細かく商品を説明し、匂いを感じ、形を触ってもらうことで障がい者の方が商品を想像しやすいようにしているのが印象的でした。盲ろうの方には指文字や手の平に文字を書いて伝えていて、そのような伝え方に驚いたとともに、まわりの会話すべてを伝えることは難しいことだと感じました。その方もみんなが話していることすべてを情報として捉えることができないのが辛いと話していました。今回のフィールドワークを通して、普段何気なく生活している中に色々な障がいを抱えている人がいることを知り、障がいに対する理解を深め、普段から意識して生活していこうと思いました(2年大内星李)


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